年末に義父が家出、義母は心労で入院!?夫婦仲の専門家は見た!義実家帰省、ほんとうにあった舅姑トンデモ事件簿
2024/12/24
年末年始は楽しいことがいっぱいのホリデーシーズン。イルミネーションが輝く街はなんだかウキウキした雰囲気です。しかし、そのイルミネーションを見つめながら、年末、どんどん憂鬱な顔になっていく妻のかたがたを見かけます。それはまさに、義父母苦手界隈のかたたち。
「初めての義実家でのお泊り帰省。結婚式以来会っていない義父母との日々に今から緊張しています」ハルカさん(26歳)
「実家に行くと義父母べったりな夫は、私のことなど気にもしてくれません。アウェイでひたすら耐える日々です」マサミさん(33歳)
「姑、ネチネチ嫌味言うから大嫌い。不謹慎だけどコロナ禍のときは、ステイホームを理由に帰省しなくてすんだから最高だったな…」ミナさん(34歳)
「最近は義父母が年老いてきて、以前ほどは意地悪されなくなったけれど、今度は介護が目前に迫って来て、そのほうが恐怖です」キョウカさん(50歳)
ちょっと周囲にヒアリングしただけでも、「できれば義実家への帰省をキャンセルしたい妻」たちが大勢いました。
そこで今回は、そんなかたがたから筆者が実際に聞いた、トンデモない義実家体験をご紹介します。
帰省したら義実家が修羅場!大晦日に起きた義父の家出騒動の結末は
帰省したら義実家が修羅場!大晦日に起きた義父の家出騒動の結末は
「昨年末、夫の実家に2年ぶりに帰ったら、義実家が修羅場でした」と教えてくれたのはユキナさん(45歳)。
ユキナさんの夫の実家は地元で不動産会社を経営。社長である義父はやり手で、手広くビジネスを展開しています。お酒が強く、自社ビルのテナントであるスナックやバーに飲みに行っては大騒ぎするのが大好き。そんな義父が昨年、ドはまりしたのが、新しく地元にできたキャバクラ。そこにお気に入り女性ができて、毎日のように通い始めたのだそう。
「びっくりするのが、そのキャバ嬢が22歳ってことです。うちの娘が今20歳ですから、ほぼ孫と同じような年齢の女の子に夢中になっているんです。うちの娘に『〇〇ちゃんはどんなバッグが欲しい?』とか『今の若い子はどんなブランドが好きなの?』とか聞いておきながら、孫にプレゼントするんじゃなくて、そのキャバ嬢にあげてるんですよ。うちの娘は単なる情報源」
当然義母もこの義父の行動を知ってはいたが「そのうち、相手に愛想をつかされて、ほとぼりも醒めるだろう」と静観。
ところがクリスマス頃に義父とそのキャバ嬢が2人で不倫旅行に行っていたことが判明し、さすがの義母も大噴火です。店に乗り込んでキャバ嬢を呼び出し、相手に本気の平手打ちを食らわせて帰宅。
翌日、その一部始終を号泣するキャバ嬢から聞かされた義父のほうも大激怒。義母と大喧嘩をして、家を出て行ってしまったのです。
「私たちの帰省した昨年の12/31はその修羅場&義父の家出の翌日だったんです」とユキナさん。
「義父は家を勢いよく出たあと、キャバ嬢のマンションに転がり込もうとしましたがあっさり拒否され、仕方なくホテルに宿泊。一方で義母のほうも心労でめまいがすると言い出し、年末でも診てくれる医者を探して、私と夫で車に義母を乗せて、遠くまで行く羽目になりました。
やっと迎えたお正月は、家に帰ろうとしない義父に対して、義母に謝罪して家に帰るように夫と私が説得。何度も義実家とホテルを行ったり来たりしながら、義父母の仲直りに努力しました。最終的には、義父も折れて帰宅し、何とか元のさやに納まったのですが、とにかく両方に気を遣いながらすごした3日間は最悪でした。ただただ疲れただけの、トンデモない帰省でした」
トラブルを抱えた義実家をうまく乗り切るポイントは?
せっかくの帰省のタイミングが義父の不倫騒動で修羅場だったというユキナさんの体験談。ここまで強烈なものはなかなかないかもしれませんが、夫婦仲が悪い義実家、というシチュエーションに遭遇することは、結構多いかもしれません。そんな義実家をうまく乗り切るポイントを3点紹介しておきましょう。
1.とにかく中立の立場をとる
トラブルが起きたときは、義父母とも、息子夫婦を自分の味方につけようとしてくるでしょう。そんなときにどちらかだけを応援せず、できるだけ中立の立場をとることが、義父母の争いに巻き込まれないコツです。
2.義父母が語るパートナーへの悪口に賛同しない
なかには「喧嘩するほど仲がいい」という夫婦もいます。パートナーのことをボロクソにいうからと言って、本当に相手のことを嫌いなのかというと、そうではありません。悪口はあくまでも「そんなことないですよ、お義母さん(義父さん)は素敵なかたですよ」と言ってほしいための“仕掛け”であることもよくあります。
従って「そうですよね、お義母さん(義父さん)はひどい人ですよね」などと肯定してしまうと”罠”にはまって、鬼嫁認定されかねません。否定言葉=誉め言葉と心得ておきましょう。
3.干渉しすぎない
人によっては義父母の仲を回復させようと、働きかけるかたもいます。しかし、夫婦間系は100組100色で、正解はありません。こちらから見ると喧嘩ばかりして不仲でも、義父母同士は満足している場合もあります。そのような場合、よかれと思ったこちらの行為が「図々しい」「おせっかい」「押しつけがましい」など、ネガティブにとらえられてしまう可能性もあります。
相手は私たちより夫婦生活のベテラン。相手の関係性に立ち入りすぎないほうが賢明です。
義実家との付き合いは期待しすぎず、我慢しすぎず、自分にできる範囲で
今回のようなトラブル事例をご紹介すると、ますます義実家の帰省を避けたくなってしまうかたもいるかもしれません。
しかし、考えてみてください。義父母は、自分がパートナーと知り合わなかったら出会うことがなかった人。自分の恋愛相手のご縁でつながったかたです。
自分で選んだわけではなく「実家ガチャ」でたまたま巡り合っただけの相手ですから、気が合わなかったり、価値観が異なったりするのは当たりまえ。仲良くなれなくてもしょうがない、と割り切ってみると、ずっと気が楽になりませんか。
もちろん、気が合って親しくなれれば最高ですが、ガチャのようなものですから、理想的な出会いばかりではありません。
期待しすぎず、我慢しすぎず、自分にできる範囲の付き合い方を探してみてください。くれぐれも、パートナーに仲介を期待してはいけません。夫婦喧嘩のもとになります。