祖父母を訪ねる家族

年末年始の帰省をストレスなくすごす!タイプ別“義母”の地雷回避術

2023/12/26

年末年始の帰省を準備する季節になってきました。読者の皆さんは義理実家へ帰省しますか?

今回はタイプ別“義母”の地雷回避術について、恋人・夫婦仲相談所の所長である三松真由美さんに解説してもらいます。

会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、We...

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義母のタイプ別に傾向と対策を解説!

「ああー、リモート帰省ですませることができたコロナ禍のころに戻りたい」

というつぶやきをSNSでちらほら見かけます。

帰省先での生活が天国になるか地獄になるかのキーパーソンが「義母」。接し方を間違えて地雷を踏まないよう、あらかじめ義母のタイプ別に「傾向と対策」をしっかりチェックしておきましょう。

「息子大好き昭和義母」タイプの傾向と対策

【傾向】
いくつになっても息子LOVEで、嫁は息子を奪っていった憎い存在。でも「愛する息子が選んだ嫁だから仲良くしなくては」という気持ちもあり、心情は複雑。「妻より母さんのほうが大切」と息子に思われていると信じたい。

【対策】
大前提として夫(=息子)の批判はNG。「家事を全然やってくれなくて」などの愚痴は「ウチの息子に対して、不満でもあるわけ?」と一瞬で導火線に火がつきます。

かといって「〇〇君(=夫)がいつも私に優しくしてくれてうれしいです」のようにのろけに聞こえる発言もNG。夫を褒めて義母にゴマをすったつもりが、嫉妬の地雷を踏む結果になります。

おすすめの対策は“夫のことは、義母を持ち上げる文脈でのみ登場”させること。

「このポテトサラダ、おいしいですね」→「〇〇君も、お母さんのポテサラが世界一おいしいってよく言っています」

「その花柄セーターお似合いです」→「◯◯君から参観日でお母さんが一番センスよかったって聞いてます」

自分と夫のかかわりはできるだけふれず、夫と義母にフォーカスした話題の進め方が平和な会話のコツです。

「意識高い系義母」タイプの傾向と対策

年配の女性と孫娘の運動を行う
maroke/gettyimages

【傾向】
70代にもかかわらず「私は永遠の40代よ」などと自ら発言し、体形保持や美容に関心が高い。エクササイズもかかさない。ヴィーガンやエシカルなど意識高い系のワードに弱い。ダブル浅野がライバルで、夏木マリや桃井かおり的なカッコいい歳のとり方にあこがれている。

【対策】
 とにかく「若さ」を褒めることが大切。ただし、言葉選びを慎重にしないと

「お義母さんは年のわりにはしわがないですよね」
「実態はともかく、見た目は若いからぜんぜん大丈夫ですよ」

などと、褒めているつもりが単なるディスりになってしまうので要注意です。

「若いですね」とストレートに褒めるよりも「カッコいいですね」「イケてますね」「私より全然運動してらっしゃる」のような変化球のほうを喜ぶので、ほめ方も工夫しましょう。

また、エコ意識が低い言動に対して不機嫌になるので

「食べきれない食品を捨てた」「ごみの分別が面倒」「リサイクルは結局コストが高くつく」などの行動や発言は避けるように。SDGsの話題を用意しておくのもよいでしょう。

「ザ・田舎のおばちゃん義母」タイプの傾向と対策

【傾向】
生まれてからずっと同じ地方の小規模都市に住んでいるため、地元に顔が広い。結婚後は親世代との同居で家事や育児をしながら、農業か自営業、あるいは地元の飲食や小売業でお勤めなど、日々いそがしく働いていた人。TVが娯楽の中心で、家の中でTVがついている時間が長い。

【対策】
「こんな田舎で何もないところで…」「このあたりも人が減って”限界集落“よ」などと、口では否定的な発言をしますが、じつは地元愛が強い傾向があります。

うっかり表面的な言葉に載せられて、

「ほんと。コンビニすらないですもんねぇ」
「お年寄りばっかりになって、町はどんどん衰退しますよね」
「テレビが娯楽のすべてですね」

などとディスってしまうのは絶対NG。

ほかにも「虫が多い」「街灯が少ない」「信号がなくてラク」など都市部との違いを指摘するのも、避けてください。

また「実家に来る=家事や作業を手伝うのが当たり前」ですから、キレイ目のワンピースより、すぐに動けるパンツスタイルで帰省するのがおすすめです。さらにエプロン持参で、「やる気」を見せると高評価をもらえます。

「昭和の良妻賢母義母」タイプの傾向と対策

Ryan McVay/gettyimages

【傾向】
多くは学校卒業後に1~2年だけ仕事をして会社員の夫と結婚。その後は専業主婦として、家事と育児をワンオペで担ってきた。高学歴やハイスペックキャリアの女性に対して心の中で嫌な感じを持ちつつも、専業主婦でやってきた自分の人生が自慢でもあり、嫌いじゃない。

【対策】
「専業主婦は勝ち組」と自分では思っていながらも、人から「専業主婦は楽でいいね」のように言われるのは許せないのがこのタイプ。「冷凍食品も食洗器も乾燥機もない時代に、私1人で子どもを育ててきた」というプライドがあります。従って「専業主婦」を「無職」扱いするような発言は絶対NG。

「家事や子育てという、一番大変で、かつ大切な仕事を無償で行ってきた人」として扱うことがポイントです。

「お義父さんは、会社に縛られてきっと何も手伝ってくれなかったでしょうから、おひとりですごいですよね」

などと、適宜義父を下げつつ、相対的に義母を持ち上げるとよいでしょう。

また、義母の時代は「女性が仕事を続ける=子どもをあきらめる」に等しい時代でした(日本で民間企業の労働者向けに育児休業法ができたのは1991年)。

従って昨今の「仕事と育児の両立」の大変さがイマイチ理解できず、妻の「仕事がいそがしい」「育児が大変」といった言葉に「自分が仕事を辞めないからでしょ」のような冷たい返しをしたり、「時短家事ネタ」に対して「手抜き」という批判をぶちかましたりするなど、お互いに気分を害するシーンも生まれがちです。ここは妻の側が「ワーキングマザーの辛さは義母にはわからない」と割り切って、この手の話題を避けるのも賢い選択です。


義母の数だけ「傾向と対策」はあります。いずれにせよ、夫を頼りにせず、孤独な荒野と認識して、戦いからは先に降りることが平穏を招きます。

相手のタイプをしっかり見抜いた賢い対応で、楽しい年末年始をおすごしください。


◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。

三松真由美さん最新刊「夫とだけ、感じません」発売中

出典:Amazon

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