疲れ・肩こり・イライラ…アラフォーの不調の原因は「前傾首」だった!チェックリスト
2022/10/20
あなたの首は今、前に突き出た状態になっていませんか?スマホやパソコンであらゆる用事をすませる現代人には、この〝前傾首〞がクセになっている人が激増。この姿勢が実は、さまざまな体の不調の隠れた原因になっている可能性が!
<教えてくれた人>
鄭信義先生
整体師。ストレス緩和を目的としたリラクセーションサロン「御影フィール」院長として17年で延べ25000人を施術する。日本各地や海外から訪れる人も多く、予約が取れないほど大人気。著書は『〝スマホ首〞があらゆる不調を引き起こす』(講談社)ほか。真宗大谷派の僧侶でもある。
首が前に突き出た姿勢が全身の不調の原因に!
「前傾首は、首の筋肉が常に緊張している状態です。すると首の筋肉に過剰な負荷がかかり、それによって自律神経のバランスが乱れたり、首や背骨の本来の正しいカーブがくずれてしまうため、体だけでなく心にまで、さまざまな不調が起こるのです。下で示したような不調があったら、前傾首が疑われるので要注意!」(鄭信義先生)
子育て中のアラフォーは起きている間ずっと前傾姿勢
子育て中のアラフォー女性は、毎日、朝から晩までずっと前傾姿勢になりがち。授乳や抱っこなどの育児のときも、料理や洗い物、掃除機がけ、拭き掃除などの家事をするときも常に前傾姿勢。さらに、スマホやパソコンを見るときも前傾姿勢になるので、一日中ほぼ前傾姿勢だということ。そのため、ほとんどの人は前傾首が慢性化!
授乳
赤ちゃんに授乳をするときは、どうしてもうつむいて首を前にた前傾姿勢に。
抱っこ
抱っこをするときは子どもを体の前で抱えるので、猫背になって首も前に出がち。
料理
包丁を使っているときも、鍋やフライパンを持って調理しているときも常に前傾姿勢に。
スマホ
首が前に大きく倒れやすいのがスマホを見るとき。しかも時間も長くなりやすいので注意。
パソコン作業
パソコンは手を前に出して作業をするので肩が丸まり、首も前に出やすくなります。
首が前に出ると……
頭の重さは体重の約1割で、大人の頭の平均的な重さは約5㎏。これはボウリングのボール1個分ほどの重さです。スホを見ているときは首が前に60度ほど傾きますが、こうなると首にかかる負担は27㎏ほどに増え、これは小学生1人がずっと首にぶら下がっているような状態!これによって首の筋肉が緊張して血流が悪くなるうえ、首の神経も圧迫され、自律神経のバランスも乱れます。だから、さまざまな不調が生じるのです。
あなたは前傾首?診断
以下の項目で、自分に当てはまると思うものにチェックをつけましょう。
□スマホを使っているとき、首や肩のこりを感じる
□上を向くのがつらい
□長時間うつむき姿勢でいて、姿勢を変えることが少ない
□目が疲れやすい
□1日5時間以上、スマホやパソコンを使っている
□ドライアイである
□猫背がクセになっている
□疲れやすい
□やる気が起きない
□スマホを枕もとに置いて寝ている
□睡眠不足を感じることが多い
□なんとなく体が不調だ
□イライラしやすかったり、キレやすい
3つ以上当てはまったら、あなたは前傾首になっている可能性があります。多く当てはまるほど、その傾向が強いということ。首を正しい状態に整えて心身をラクにする方法を取り入れていきましょう。
参照:『サンキュ!』10月号「アラフォーの不調は、首を整えればラクになる。」より。掲載している情報は19年8月現在のものです。
撮影/小田垣吉則 イラスト/スギザキメグミ 取材・文/和田美穂 編集/サンキュ!編集部
『サンキュ!』最新号の詳細はこちら!