ベテラン料理家がすすめる、生で食べられるカボチャのサラダ
2019/09/23
旬になると道の駅や産直売り場で見かけるけれど、あまりなじみのない「はじめて野菜」。ほとんど使ったことがない野菜だからこそ、ちゃんとプロに使い方を教わってチャレンジしませんか?
今回は、コリンキー!
アーティチョークやビーツなどよりは一般的なので、ぐっと見つけやすいはず。
教えてくださるのは、大庭英子さん。
料理編集者やカメラマン、スタイリストなどが、個人的に大好きと語ることの多い凄腕の料理家で、携わった書籍はすでに数えきれないほど。今回も、コリンキーの魅力に迫ってくれました。
ーーライターK
コリンキーって、ころころした形がかわいくて、なんだか雑貨にして、飾っておきたい感じですよね。
ーー大庭先生
コリンキーはかぼちゃの一種なんですが、生で食べられるのがいいんですよ。
大きさもほどよいし、かぼちゃほど固くないので、切るのもラクですし、扱いやすいのも魅力です。
ーーライターK
生で食べられるかぼちゃ!それは、新鮮です。
生食できる野菜は火を使わなくていいから、暑い夏の日にいいですね〜。
ついつい、きゅうりやトマトばっかり食べてしまいますから、生で食べられる野菜のバリエーションが増えるのはありがたいです。
ーー大庭先生
扱いも簡単なんですよ。まずは縦半分に切って、種をスプーンでくり抜くように取り除きます。かぼちゃと同じ要領です。
ーーライターK
あ、切るのもかぼちゃに比べたらだいぶラクですし、種を取るのもゴーヤーでもよくする方法ですね。そして、皮をむくんでしょうか?
ーー大庭先生
いえいえ、皮ごと食べられるのがコリンキーの魅力です。これくらい黄色いタイプは、皮も軟らかいですし、そのまま薄くスライスするだけで大丈夫。
ーーライターK
わ、ますます、ラクでうれしい野菜ですね。
このまま食べてみますね。
シャクッとした食感です〜。そして、瓜っぽいにおいというか、かぼちゃというよりはズッキーニを生で食べた感じに似ている気がします。
ーー大庭先生
夏草のにおいのような、ちょっと青い味ですよね。
というわけで、下ごしらえはこれだけでOKなんです。
だから簡単にサラダにするのがおすすめですよ。
夏の副菜にもう1品あっという間に完成です。
ーーライターK
うわ、これはありがたい野菜ですね!
そして、かぼちゃとは思えない、シャクッとした歯ごたえと、甘くないフルーツのようなみずみずしさが夏にぴったりの一皿になる気がします。
シンプルなドレッシングがよく合いますね。
ーー大庭先生
ちなみに、皮の色が濃いオレンジ色のコリンキーの場合は、皮が硬いこともあるので、その場合はちょっと食べてみて口にあたるようなら、皮はむいてください。
コリンキーのサラダ
【材料】
・コリンキー…1/2個
・フレンチドレッシング…大さじ3
・パセリのみじん切り…大さじ2
【作り方】
1 コリンキーは皮をよく洗い、縦半分に切る。スプーンで種を取ってさらに縦半分に切り、1〜2mm厚さの薄切りにする。
2 ボールにコリンキーを入れてドレッシング、パセリを加えてあえ、器に盛る。
Have a try!
□スーパーや道の駅、マルシェイベントなどで、コリンキーを探してみる
□コリンキーを買って、シンプルサラダを作ってみる
料理・監修/大庭英子
『サンキュ!』をはじめ、数々の雑誌で料理を紹介している。本当にシンプルで潔い簡単レシピなのに、そのおいしさといったら!いっしょに仕事をするスタッフたちから、絶大なる信頼を集めている。キャリアはすでに約40年。
撮影/安部まゆみ
構成・文/加藤郷子
出版社にて料理・生活情報誌編集を経てフリーに。得意ジャンルは暮らしまわりいろいろ。趣味は食べること。一部の編集者から、「加藤さんの行った店をチェックしたグーグルマップが欲しい」と熱望されるほどの食べ歩き好き。