“完璧妻”が夫をダメ男に!?「ダメな俺にやさしくしてくれる女性と飲みに行きたい」身勝手な夫の言い分

2023/02/21

恋人・夫婦仲相談所の所長で、多種多様な浮気問題に対応してきた三松真由美さんによれば「美貌もキャリアも兼ね備えた――言うなれば『パーフェクト妻』が浮気されてしまうケースは、決して珍しいものではありません」と話します。

なぜ夫たちは、パーフェクトな妻がいても浮気してしまうのか?解説してもらいました。

会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、We...

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「パーフェクト妻に息が詰まる」という身勝手な夫たち

浮気は「したほうが100%悪い」です。にも関わらず、愚かな夫たちは浮気をしてしまう。なぜなのか?それを読者の皆様に理解してもらうために、今回は「夫たちの言い分」という視点から、パーフェクト妻を悩ます不倫問題について考えてみます。

筆者は以前『モンスターワイフ――幸せなふりはもうしない』(講談社+α新書)という本を執筆するにあたって、複数の既婚男性(浮気経験ありの男性も含む)から妻に対する意見を聞きました。

「うちの妻は非の打ち所がない。親と仲良くやってくれてるし、子育ても文句なし」
「外見もきれいで、才女。貯金や投資も任せておけば安心」
「料理は店を出せるレベル」

など、出てくる意見の多くは「妻を褒めたたえる」ものばかり。しかし、より深く話を聞くうちに……

「じつは、あんまりうまくいってない」
「家にいたくないのでわざと遅く帰っている」
「僕が気を遣うことが多い」

というネガティブワードもポツポツと出てきました。彼らの気持ちを代弁するなら「パーフェクト妻に息が詰まる」といったところでしょうか。

夫のエスケープ行動の果てに起きる“浮気”

金の指輪の男の手
AndreyPopov/gettyimages

過去に筆者が執筆した記事『「妻の年収>夫の年収」になった夫婦に起きることとは?』でも述べましたが、デキる妻を持った夫は、以下のような思考に陥りがちです。

妻は仕事ができて、家事も子育てもしっかりやっている

妻のほうが社会的に認められている?

俺は妻よりダメじゃないか?

妻に逆らうことはできない……

パーフェクト妻によって引き起こされる負のスパイラル。そのとき、夫たちはどんな行動を起こすか?

「妻が上から目線(と感じる)なので家では自分の部屋にこもる」「ダメな俺にやさしくしてくれる女性と飲みに行きたい」「ヨイショトークをしてくれる店でたまには遊びたい」……など、人によってさまざまです。職場から直帰せず、街でブラブラ時間をつぶす「おひとリーマン」になる人も少なくありません。

ただ、内にこもるにせよ、外に出るにせよ、なにかしらのエスケープ行動が起きる点では共通しています。なんだか子どもみたいで、ともすればかわいくも思えますが、エスケープ行動の果てには“浮気(不倫)”が待っています。

“いつも緊張している自分”に気づいた……

結婚の問題を持っているアジア カップル
imtmphoto/gettyimages

ここで、実際にパーフェクト妻といっしょになりながら、浮気をした夫の話をご紹介しましょう。

肇さんのケース(仮名、34歳)

肇さんの妻、彩香(仮名)さんは、正社員として働きながら、料理は毎回手づくりして、ワイシャツはクリーニングに出さず自分で洗濯とアイロンがけ、もちろん自分磨きも欠かさず……という絵に描いたようなパーフェクト妻でした。

平日も休日も、キビキビと家族のためにムダなく行動する彩香さん。肇さんは「たまにはおしゃれな場所に出かけてリラックスしようと」と誘いますが、返ってくる答えは「そんな時間ないでしょ」のひと言。そして、肇さんが食べこぼしで汚した床を指して「拭いてもらえる?」とウェットティッシュを渡すのです。

やがて肇さんは気がつきました。自宅にいるのにも関わらず“いつも緊張している自分”に。

ある日、彩香さんに残業で帰りが遅くなったとき、肇さんは「今夜は冷凍庫の料理をレンチンで食べてね」という指示を無視して、1人で居酒屋へ行きました。そこで出会った女性と、なんでもない馬鹿げた会話をしたときに……肇さんは癒しを感じたのです。

「きれいな人ってことはないんですが、その女性に魔術をかけられた感じでした」と肇さんは話します。そして浮気が始まったのです。

パーフェクト妻に必要なのは「だらしなさ」!?

全員がそうとは言いませんが、パーフェクト妻を持つ夫の心の中には、妻がパーフェクトであるが故の苦しみが生まれます。まったくもって身勝手な話ですが、ほうっておけばエスケープ行動の果ての浮気に至るのは、前述したとおり。では、妻はどうすればいいのか?どうすれば、夫たちの苦しみは解消されるのか?

「文句を言えないからイラだった」

肇さんはそうも話していました。パーフェクト妻の彩香さんに対して、肇さんはくり返し「がんばりすぎるな」と言っていたそうですが、本人には響いていなかったのです。

ここに、パーフェクト妻の浮気回避のヒントがあります。「わたしはこんなにがんばってる!」ではなくその逆、「サボっちゃえ」の気持ちを持つようにしましょう。そしてたまには、自分にはない夫のいい所を見つけて褒めてみてください。

夫の生態は、いつだって不可解なものです。ルールや目標設定がされた生活に「だらしなさ」を散りばめることで、気持ちが上向きになることもあるのです。



◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。

三松真由美さん最新刊「夫とだけ、感じません」発売中

出典:Amazon

 
 

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