冷蔵庫にあるものでちゃちゃっと完成!プロに学んだ簡単・美味な酒の肴

2020/03/08

グルメライターとしても活躍する増田剛己さんは、飲食店を取材するなかでプロの料理人から簡単にできる酒の肴のつくり方を教えてもらう機会があるそうです。

そのなかでも、素人でも簡単につくれるお料理を紹介してもらいました。もちろんお酒の肴だけでなく、もう一品おかずにもなるメニューです。今回は野菜を多くとれるサラダ料理を集めてみました。

WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・...

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かぼちゃの煮つけがあっという間に「パンプキンサラダ」に!

街角にある小さな居酒屋さんへ取材でうかがうと、女将さんが仕込みの最中で、ちょうどお通しに使うかぼちゃの煮物が大量にできあがったところでした。にしても、大量すぎる……と気になって理由を聞いてみたところ、かぼちゃの煮物は余っても、「パンプキンサラダ」に変身させられるからだそうです。煮物からサラダとはおもしろい、ということでつくり方を聞いてみました。

基本的な流れはポテトサラダに似ています。まずはキュウリの輪切りに塩をしておきます。その間にかぼちゃの煮物をつぶして、少量のマヨネーズを加えます。「すでに味がついているから、マヨネーズは少しで大丈夫。あと胡椒を入れるくらい」とのこと。

そこへ水洗いをし、水気をよく切ったキュウリを入れます。「ほかにはレーズンなんか入れるとおいしくなりますよ」と、女将さんのアドバイス。

あっという間にでき上がったパンプキンサラダは、さっきまでかぼちゃの煮つけだとは思えない味です。これはおいしい。さっそく家でもつくってみましたが、評判もよく、我が家の定番になりました。

バーで教えてもらった「キャロットラペ」

近所のバーに行ったら、見慣れないメニューが壁に貼ってありました。「キャロットラペ」だそうです。マスターに聞いてみたら「フランスの家庭料理だよ。ふるさと納税したら、大量の人参が送られてきたので、つくってみたんだ」とのこと。

いただいてみると、なるほど、甘酸っぱくて、人参が苦手でも食べられそうな味つけで、パンやワインにも合いそう。

つくり方を聞けば、とても簡単。人参1本につき、オリーブオイルが大さじ1、酢が大さじ2、砂糖が小さじ2分の1、塩少々、黒コショウ少々……と、たったこれだけ。そして、千切りにした人参にこれらを混ぜるだけです。

「あとは、冷蔵庫に入っているものを適当にいれてもいいよ」とのこと。筆者は冷蔵庫であまっていたパクチーを入れてみました。これ、けっこう合いますね。おいしくいただきました。以来、人参が余ってしまったら必ずこの料理をつくっています。

居酒屋の大将に教えてもらった「大根の梅肉シャキシャキサラダ」

近所にある居酒屋の大将から教えてもらったメニューです。大根おろしもいいけど、シャキシャキした食感も好きです、というような話をしていたら、「だったら、梅肉サラダにすればいいよ」と教えてくれました。

まずは大根をいちょう切りにして軽く塩を振っておきます。梅干しのタネをのぞいて包丁でみじん切りにします。塩をした大根がしんなりしてきたら、水洗いをします。よく水気を切って、梅肉、醤油少々をかけます。大葉をこまかく切ったものを混ぜたら、でき上がり。

あっという間にできますよ。しゃきしゃきとした食感とあっさりした味つけで、食欲をそそられますね。

ちゃちゃっとつくって野菜をおいしくいただこう!

今回紹介したメニューのポイントは、わざわざ材料を買ってくるのではなく、冷蔵庫にあるものを組み合わせてちゃちゃっとつくれるところ。このままつくるのもいいですが、自分や家族の好みに合わせて試行錯誤すると、新しいメニューが生まれるかもしれませんよ。


◆監修・文/増田剛己
WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎新書)などがある。

 
 

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