元無印スタッフが見た!家具・収納用品選びでありがちな失敗と対策4選
2022/04/11
元無印良品スタッフで片づけのプロ・ライフオーガナイザーのサンキュ!STYLEライターおだけみよです。無印良品では無印良品週間とよばれるセールが不定期で実施されます。そんなセールのタイミングで、購入に注意が必要なアイテムが収納用品や家具です。
片づけ作業の現場で多い不用品が収納用品や家具です。今回は片づけのプロと無印良品元スタッフ、双方の立場から、家具・収納用品選びで多い失敗とそれを防ぐための対策を紹介します。
1.「安いから」「使うかもしれないから」買う
収納用品に限らず、片づけ現場で出てきた不用品を購入した理由を伺っています。その回答で意外と多いのが、「安いから」「使うかもしれないから」という理由です。
とくに割引だと値段に釣られて懐が緩くなりがちです。せっかく購入しても使っていないものは場所を取るだけで、ものが大きければ邪魔になるだけ。のちに困ったアイテムに変わってしまいます。
対策
「今必要なものだけを買う」
これに尽きます。
「使うかもしれない」と思ったものが活用されることは、ほとんどない場合が多いです。
2.SNSと同じアイテムを同じ数だけ買いそろえる
「〇〇さん(インフルエンサー)と同じ収納にしたいです」
片づけの相談でよく言われますが、これも失敗しやすい考え方です。
今、自分が持っているものを確認してみてください。〇〇さんと同じものを同じ数だけ持っていれば、同じ収納できれいに収まります。でも、まったく同じということは皆無だと思います。
単純な理由ですが、意外に気がつけないことだったりします。
対策
「きれいな収納実例を探すより、まずはもの整理から」
収納スペースにものが収まらない理由は、「スペースからはみ出しているから」当たり前といえば当たり前の理由かもしれません。
そのはみ出している収納にあるものを一個一個確認して、必要か必要でないかを選別します。必要ないと判断したものは手放します。この作業をきちんとすると、今の収納で充分に収まることが少なくありません。
3.置きたい場所の寸法を測らずに買う
「入りそうだから買いました」
これも失敗に多いパターンです。
「たまたま合わせてみたらピッタリ!シンデレラフィット!」なんてことはじつはごく稀。実際に片づけで悩んでいるかたのお宅に伺うと、あと数mmの差で入らなかった収納用品が、宝の持ち腐れになっていることが多いです。
対策
「必ず寸法を測ってから買う」
片づけの相談では必ずきちんと採寸することをお話ししています。収納はシビアな作業で、数mmの差で失敗することが多いです。
4.実際に使った状態をイメージしないで買う
SNSで紹介されたきれいなイメージだけが強くて、実際に自分の家で使った時の状態をしっかりイメージされていない場合が多いです。
・この間取りにこの収納で入りきるか?
・棚やベッドなど大型の家具置いたときのシミュレーション
肝心なことが抜けていることが多いです。
対策
「実際に使ったときの状態をイメージする」
片づけの現場や自宅で使うシュミレーションアイテムです。紙袋を新たに購入したいアイテムと似た大きさになるように、高さを調節します。これを収納スペースに置いてみると、使い勝手や新たに収納用品が必要かどうか検討できます。
家具など大型のアイテムは公式サイトでシミュレーターが利用できます。
意外に盲点になるのが完成家具(キャビネットやベッド)が自宅に搬入できるかです。
とくに一番大きなベッドは玄関や窓から搬入できなかった場合、泣く泣くキャンセルしなくてはいけないことになります。
対策
こだわって選んだ商品が使えないという残念な状況にならないように、搬入も考慮しておきましょう。
ネット上でシミュレーターもありますが、不安な場合は実際に搬入できるか下見に来てもらえるサービスもあります。
しっかり準備して失敗しらずに!
1.今必要なものだけ買う
2.ものを整理してから買う
3.きちんと寸法を測ってから買う
4.実際に使った時の状態をイメージしてから買う
一見、基本的なことのように思えますが、基本的なことを省いたときに失敗しやすいです。
お得に購入できるチャンスです。買い物での失敗がなくなるきっかけになればうれしいです。
●この記事を書いたのは…おだけみよ
ライフオーガナイザー。汚部屋主婦を脱出して片付けのプロに。無印良品が好きで店舗スタッフとして5年半勤務。勤務先の店舗ブログにて収納関連記事や片付けワークショップを担当した経験あり。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。