断捨離生みの親やましたひでこさんに質問「断捨離って何ですか?」5分でできる断捨離のやり方を伝授!

2022/08/03

すっかりおなじみになった「断捨離」は、「ただ捨てる」のではなく、物を通して自分に向き合う作業。その考え方と効果を、提唱者のやましたひでこさんに教えてもらいます。

<教えてくれた人>
やましたひでこさん
断捨離®提唱者。1954年、東京都生まれ。子育てや介護を経験した後、ヨガの行法哲学から着想を得た「断捨離」理論を構築。著書は国内外累計発行部数600万以上。YouTubeも人気。

やましたひでこさん、断捨離って何ですか?

まずは断捨離の正しい意味を復習しましょう。「苦行」のように思っていたら、それは間違い。まとまった時間も必要なく、5分あればできるんです!

「断つ」と「捨てる」を繰り返すことで物への執着から「離れ」、身軽ですっきりした暮らしを手に入れることです。

●断
【行動】
不要な物はもらわない
必要な物だけ持つ
買う物を吟味する

●捨
【行動】
捨てる
人にあげる
リサイクルする
売る
寄付する

●離
【状態】
自分のことがわかる
自分のことが好きになる
執着が消える
ご機嫌な状態が続く

5分あればできる!断捨離のやり方

●断捨離をする場所を決める
使える時間に合わせて場所を選ぶのが基本。持ち時間が5分なら財布の中、30分なら引き出し1つ、1時間なら食器棚の中などで実践して。

●ゴミ袋を用意する
ゴミ袋さえあればいつでも断捨離をスタートできます。不要な物をゴミ袋にひたすら入れていくだけ。特別なグッズやテクニックはいりません。

●その場所にある物を全部出してしっかり見る
物を一望することが大切。数は多すぎない?使わない物はない?いつからため込んでいる?などをチェックして、現状を把握しましょう。

●「今」「私が」「必要か」を見極め、必要でない物を手放す
選別の基準はあくまでも「私」が「今」必要かどうか。「かつて」必要「だった」物、「今後」必要になる「かもしれない」物にはお別れを。

断捨離は今を大切に豊かに暮らす作業

空間が物に占領されていると窮屈に感じ、動きづらくなりますよね?断捨離をすることは「物に奪われた空間を取り戻す」こと。開放的な空間は、片づけや家事がラクになるだけでなく、身も心もラクにしてくれるのです。「物を捨てるのはもったいない」と感じる人も多いと思います。でもそれは、物が主体の考え方。あなたの人生、主役はあなたです。大事なのは「今」の「私」が必要なのかどうか。今の自分に不要な物は手放し、必要な物だけで生きることが断捨離なのです。

必要な物だけで暮らすと片づけすら不要になります

断捨離は時間がなくてもできるんですよ。不要品を1つ捨てる、引き出し1段分を片づけるのもりっぱな断捨離。1日5分だけでもいいんです。大切なのは物を減らして得られる心地よさを実感すること。味わうたびに、断捨離に対して前向きに変わっていきます。
片づけとは、よけいな物や使っていない物をしまう行為ですが、不要な物を捨てる断捨離を続けていると、家の中に持ち込む物も自然と厳選するようになります。気がつけば、部屋にはよけいな物がなくなり、片づけすらする必要がなくなるのです。

人生までも変わってしまうような未来が待っています

「今」を基準にして物を取捨選択することで、自分自身や人間関係にも変化が生まれます。過去を手放して今必要な旬の物だけ取り入れることで、人生がどんどん"新陳代謝"されて、新しい人生が始まるのです。

だから人生が豊かに変わります

真に必要な物だけを選び抜くためには、「自分軸」と「今という時間軸」の視点が重要。「今の自分に必要な物か」を常に考えながら不要品を手放す習慣をつけると、現役選手だけが活躍するすがすがしい住空間に。

※『サンキュ!』17年10月号~22年4月号に掲載された記事を抜粋、加筆、再編集しています。名前、年齢、家計などについての情報は、取材当時のものです。
※名前は本人の希望により仮名を使用している場合があります。
※都道府県名、年齢、住居形態、間取り図は、事情により掲載していない場合があります。

参照:『サンキュ!』2022年8月号「捨て方事典」より。掲載している情報は2022年6月現在のものです。編集/サンキュ!編集部

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