片づけのプロが実感!40代でやってよかった片づけ
2024/05/22
40代は社会人、母、妻とたくさんの役割をにない、とてもいそがしい世代ですが、まだ体力には余裕があり今後の人生を見据えた片づけをするのによいタイミングでもあります。
家を整えて、家族のレベルにあった収納の仕組みをつくるのが得意な整理収納アドバイザーのMIYUKIさんに「40代でやってよかった片づけ」を教えてもらいました。
1.今の自分に似合わない、管理できない衣類やもの
片づけを始めるとき、1番手軽に取り組めるものが衣類や鞄、靴などの服飾品です。
40代ともなれば体型の変化や好みの変化によって、30代では着こなせていた服も何だか似合わないと感じることが増えてきます。クローゼットやタンスを開けると服はたくさんあるのに、着られる服がない、着たいと思える服がない。
「高かった」「いつか使うかも…」「自分では使わないけれど、誰かが使うかも…」「まだ使えるから、もったいない!」
この思考に陥ってしまうと、片づけは進まないどころかタンスの肥やしが加速度的に増えていきます。
「高かった…」と悩むそのものは、「40代の今!」使いたいと思えるものなのか?「いつか使うかも…」と思うそのものを使うのは、「いつ?」なのか?「自分では使わないけれど…」と思うものは、「誰が?いつ?」使ってくれるのか?「40代の今の自分」に必要なものなのか?
しっかりと自問自答しながら、今の生活に目を向けることが大切です。
また、お気に入りの素敵な服や靴を持っていても手入れが悪く今すぐに使えない状態のものや、クリーニングに出さなければいけない状態の服の数々…せっかくお気に入りのものがあるのに放置されているのはなぜでしょうか?
もしかすると手入れに手間と時間が取られ、今の自分には管理する余裕がないものかもしれません。
ものの多くは使うことが目的です。使われずにしまい込まれているそのものを使う日はいつですか?
ものの要・不要の判断は、「今」という現在進行形で考えることが大切です。
2.財産や情報の整理
片づけをして形あるものと決着をつけるだけではなく、財産やデジタル情報の整理も40代でぜひ行っておきたい片づけの1つです。
今はネット完結型口座で管理することの方が多いかもしれませんが、自宅に不要な通帳(記帳欄がいっぱいになり不要となった通帳)やキャッシュカードが眠っていませんか?
また、休眠口座や、今は使用していないクレジットカードも必要なければ解約手続きを行います。この解約手続きには思いのほか労力を必要とする場合もあるため、40代のうちに片づけてしまうのがオススメです。
また、なんとなく加入している利用頻度の低いサブスクリプションサービスの解約、長期間利用していないSNSのアカウントの削除、不必要に送られてくるネットショップからのメールマガジンの配信停止なども。
これらの手続きを行い、財産や必要な情報について自分の状況を把握しておくと、日々の煩わしい情報に惑わされることが激減します。
3.自分と子どもの思い出の品
40代で片づけておきたい代表格が思い出の品です。
この思い出の品…、ほとんどの人にとって片づけで1番時間と労力を要すると断言できます。
40代の人にとっては40年分の思い出があり、1つ1つのものと向き合う時間はなかなかに膨大なものになります。
しかし、「片づける=捨てる=辛い」ではありません。
思い出とは、その名のとおり「思い出して懐かしさや幸せを感じることができるもの」であり「自分の人生の歴史」です。整理されずなんとなく持っているのではなく、1つ1つ自分にとって幸せで大切に思えるものを選び抜く。それでも迷ってしまうものには半年ほどの猶予時間を置くのもオススメです。半年後に再考してみると潔く片づけられることが多々あります。
そして子どもの写真や工作などの作品は、ぜひ子どもといっしょに残すものを選んでみてください。
その作品を制作したエピソードを聞きながら親子で片づけを行う時間は、辛いものではなくとても幸せな時間を共有できます。
思い出の品をいつでも見返すことができる量に整理する。これだけで過去のしがらみを手放し今の人生が輝き始めます。
40代こそ今後の人生を見据えた片づけのベストタイミング
人生の折り返し地点でもある40代。
仕事に家事に子育て…。目の回るようないそがしさをすごしながらも、比較的体力ある今こそが片づけのベストタイミングです。
いつか片づけよう…と思う「いつか」は残念ながらやってきません。今後の人生で一番若い今日から、少しずつ片づけを始めてみてはいかがでしょうか。
■執筆:MIYUKIさん・・・「限られた住空間を、どうすれば快適なリラックス空間にできるのか」を長年の間模索し、整理収納アドバイザー1級の資格を取得。家を整えて、家族のレベルにあった収納の仕組みをつくるのが得意。19年には、出産を機に退職した看護師として約18年ぶりに復職し、現在は忙しい日々の暮らしをより心地よく過ごすため、「効率的な家事」を取り入れている。
編集/サンキュ!編集部