体も心も変化する40代、自分を過去に縛りつけるモノたちを上手に手放そう!
2023/06/20
アラフォーからの「大人の断捨離」で人生はもっと輝き始めます!仕事、結婚、子育てをしながら、女性の生き方もどんどん変わる時代。自分を過去に縛りつけるモノたちを上手に手放し、軽やかに生きるやましたひでこさんに教えてもらいました。
まずはおさらい 断捨離って?
「暮らしの新陳代謝」を指す。「断つ」と「捨てる」という行動を繰り返すことでモノへの執着から自然と離れられ、身軽でスッキリした「離」の境地に到達できる。
【断】執着しない
□ 不要なモノはもらわない
□ 必要なモノだけ持つ
□ 買うモノを吟味する
【捨】手放す
要・不要を見極めて、不要なモノを
□ 捨てる
□ 人にあげる
□ リサイクルする
□ 売る
□ 寄付する
【離】スッキリとした状態
□ 自分のことがわかる
□ 自分のことを好きになる
□ 執着が消える
□ ご機嫌な状態が続く
アラフォーからの「大人の断捨離」で人生はもっと輝き始めます
体も心も変化する40代はモノとのつき合い方を見直す節目の時期
人は一生のうちにたくさんのモノを手に入れます。一般に20~30代は結婚や子育てなどで爆発的にモノが増え、40代で物量はほぼピークに。「家中モノだらけでストレス!」という人もいるでしょう。
人生を山登りに例えると、40代は下山の始まり。子どもが独立したあとの暮らしが視野に入り、「これからどう生きよう」という思いが頭をよぎる。同時に、若いころとは違う心身の変化にゆらぐときでもあります。
そんなふうに暮らしも体も心も変わり始めるタイミングで、断捨離するか・しないかは大きな分かれ目。人生後半もご機嫌に生きるためには、家に溜まった過去のモノたちを取捨選択し、ゆるやかに始末をつけ始めることが必要です。
膨大なモノを抱えたままでは、人生の「次のステージ」に進めません
子どもの手が離れたら、いよいよ自分の時間!子育てを終えた自分に「頑張ったね。お疲れさま!」と言って、次のステージへと軽やかに進みたいですね。
だけど、いざそのときに不要なモノに囲まれていたら、家も心もきゅうくつで身動きが取れません。役目を終えた古いモノが持つ負のエネルギーに引きずられて「私はもう若くない。あとは年を取るだけ」「子育てが終わって寂しい」なんてどんよりしがち。40代になって家も心も重苦しいと、せっかく楽しい出来事が訪れても、気づかずスルーしてしまうんです。
大切なのは「今」。主役は「あなた」。大昔の舞台道具は必要ないのです
子どもはやがて巣立ち、各々の人生を歩んでいきます。そのときあなたは、思い出の中に生きたい?それともワクワクする未来に生きたい?「思い出も大切だけど、やっぱり未来に生きたい!」と思うなら、過去の舞台道具は断捨離して「今」の自分にふさわしい舞台道具に入れ替えましょうよ!
断捨離は不要なモノを捨てることで心に変化をもたらし、人生をご機嫌に過ごすための方法。あなたが新しい人生のヒロインになってやりたいことに次々トライできるよう、断捨離でフットワークの軽い自分づくりを応援しませんか。
「大人の断捨離」で、軽やかで心地のいい未来を手に入れましょう
私自身も自宅のリビングをサロンにして断捨離を伝え始めたのが47歳のとき。55歳で初めての著書を出版し、今は女友達と3人で家をシェアして暮らしています(夫とは円満別居生活です)。そんな自由な選択ができたのも、断捨離をして身軽になっていたから。「今」を生きる自分でいれば、いくつになっても初めて出会う楽しみがたくさんある!と断言します。過去の遺物は潔く手放して、軽やかに生きていきましょう!
人生におけるモノの量の変遷
【10歳】子ども時代は散らかして学ぶ
子どもは好奇心のおもむくままモノに触れ、多くのことを学びます。モノが増えて散らかるのはごく自然なこと。
【30歳】爆発的にモノが増える
仕事や結婚、出産など人生経験を積む時期。生活の変化に伴って持ち物も激増し、何でも突っ込んで納めがちに。
【40歳~】家族も自分もモノも変化
子どもが成長するにつれ少しずつ親離れして親の役割も変化。家族構成や必要なモノ、体調も変わる時期。
【60~70歳】モノが多いと人生を圧迫する
突っ込み期に増えたモノを放置すると住まいを圧迫。老後を軽やかに過ごすためにはモノを手放すことが大事。
<教えてくれた人>
やましたひでこさん
断捨離(R)提唱者。子育てや介護を経験した後、ヨガの行法哲学から着想を得た「断捨離」理論を構築。テレビ出演や講演のほか著書多数。近著に『人生が面白くなる断捨離(R)』(ベネッセコーポレーション)。
参照:『サンキュ!』2023年7月号「大人の断捨離(R)のススメ」より。掲載している情報は2023年5月現在のものです。撮影/林ひろし 構成/竹下美穂子 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部