家族からの「あれどこ?」がなくなる整理収納テクニック
2023/07/06
家族から「あれどこ?」と聞かれてイライラしたり、どうして私に毎日「あれどこ?」と聞くの?とモヤモヤしていませんか?
そんな家族からの「あれどこ?」がなくなる整理収納テクニックについて、家を整えて、家族のレベルにあった収納の仕組みをつくるのが得意な整理収納アドバイザーのMIYUKIさんに教えてもらいました。
収納は家族の生活動線をいちばんに考える
家族から毎日のように「あれどこ?」と聞かれてしまうには理由があります。
それは、ものがどこにあるのか収納場所を決めた本人にしかわからないから。
日々ものの管理をしている主婦にとっては容易なことも、家族からみれば複雑で困難に感じることも多々あります。
家族が共通して使う生活用品こそ、家族の管理しやすい場所と方法を考えることが大切です。
家族が使いたい「あれ」は「どこ」で使うのか?家族の生活動線と行動をしっかり考察すること。そして、家族全員でどこにあれば自分で出しやすいのか?収納しやすいのか?を話し合って決めること。
そうすることで、家族全員が管理しやすい最適な収納場所がみつかります。
家族がよく使うものは集約して収納する
家族がよく使う場所に、よく使うものを収納すれば管理はとても楽になります。
家族の生活動線と行動を考察したうえで、リビングやダイニングなど家族がよく集う場所に収納スペースをつくり、家族が共通して使うものを集約して収める。
家族からの「あれどこ?」を解消するためには、家族がわかりやすい場所にものを集約することが大切です。
そうすることで家族にとっては「ここをみれば必要なものがある」と目的のものが探しやすく取り出しやすい環境が整います。
家族がよく使うものを集約したら、さらに探しやすいように「文房具」「薬」「電池」「工具」などラベリングするとさらに効果的です。
家族がいちばんラクなのは引き出し収納
片づけができない、片づかないと悩んでいる人の多くに共通することは、「相対的なものの量が多いこと」と「曖昧で複雑な収納」です。
そんな収納に悩んでいる人に声を大にして伝えたい!「いちばん合理的な収納は引き出しである」ということ。
収納を引き出し化することの最大のメリットは「すべてのものを見渡せること」と、「奥のものも取り出しやすい」こと。家族のだれがみても、必要なものが一目瞭然ということ。
また、引き出しごとに「文房具」「救急セット」「ハンカチ・ティッシュ」などもののグループ分けができるので、ものが迷子になりにくいというメリットもあります。
ご自宅の収納スペースが引き出しではなく観音開きの場合でも、カゴやファイルボックスを使うことで、簡単に「引き出し化」を図ることができます。
とくにふだんの生活のなかで「使用している頻度の高いもの」「家族が共通して使うもの」を引き出せる収納にすることで、収納されている中身と片づけるべき場所が一目瞭然となります。
その結果、自分も家族も片づけやすくなり家族からの「あれどこ?」がなくなります。
家族からの「あれどこ?」をなくすには
家族全員がものの管理意識を持つようになると、家の中での探しものがなくなります。
そのためには家族を巻き込んで収納場所や方法を決めることがとても大切です。
生活のなかでもっともムダな時間は探しものをしている時間です。仮に1日に10分の探しものをした場合、1年間で約60時間にもなります。
家族からの「あれどこ?」がなくなり、浮いた60時間で何がしたいですか?
■執筆:MIYUKIさん・・・「限られた住空間を、どうすれば快適なリラックス空間にできるのか」を長年の間模索し、整理収納アドバイザー1級の資格を取得。家を整えて、家族のレベルにあった収納の仕組みをつくるのが得意。2019年には、出産を機に退職した看護師として約18年ぶりに復職し、現在は忙しい日々の暮らしをより心地よく過ごすため、「効率的な家事」を取り入れている。
編集/サンキュ!編集部