片づけてもすぐ散らかる家、原因はもったいないゴールデンゾーンの使い方をしてるせいかも!

2024/07/21

「どんなおうちも、ゴールデンゾーンさえ活用できれば片づけに追われずスッキリした家になるのよ!」と純子さん。古堅式「ゴールデンゾーン片づけ」ですぐ散らかる部屋が暮らしやすい空間に生まれ変わる様子をご覧あれ~!

・1970年生まれの53歳 ・予約のとれない片づけのプロ ・YouTube活動は同じマンションのママ友と...

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片づけ0ですっきり暮らす

毎日、頑張って片づけでもすぐ散らかるし、家事もしづらいんです~

<今回、密着したのは>
布川桃花さん(東京都30歳)
夫、長女(3歳)、長男(1歳)の4人暮らし。住まいは3DKの分譲マンション。「長女が1歳のときにバタバタと引っ越して、とりあえず物を収納につっこんだまま2年が経過。純子さん、助けて~!」。

【純子名言】その原因はもったいないゴールデンゾーンの使い方をしてるせいかも!

「収納として一番使いやすいゴールデンゾーンが使わない物であふれているのはもったいない!部屋の“ゴールデンゾーン収納”を見直すだけで、片づけも家事もしやすくなるわよ」。

Before 引っ越して2年経っても、永遠に散らかってる家が

ダイニングテーブルやキッチンカウンターの上はちょい置きの嵐!「使った物を戻すのが手間で気づくと部屋中がカオスに(涙)。毎日、探し物してばかりだし片づけも家事もスムーズにできなくて、もうお手上げです」(布川さん)。


●キッチンすぐ横のパントリー

物が混在ッ!

キッチンにもリビングにも近くて一番よく開ける場所。でも食器や食材、日用品が入り混じってゴッチャリ!「食器がここって……料理を盛るために何歩歩くの(笑)」(純子さん)


●キッチン背面の引き出し上段

使途不名物だらけ

キッチンの中央にある腰高の引き出しはいわばトップ・オブ・ザ・ゴールデン。最高に出し入れしやすいのに出番がない調理道具やコンビニの箸などがギッシリ!


●シンク下の引き出し上段

下の物が見えん!

シンクで立ったまま物が取れる超便利な引き出しがストック食材でパンパン。「底の方にも食材が大量に埋まってる~。見えない物は“ない”のと同じよ」。

After 頑張って片づけなくてもスッキリをキープできる家に

あちこちにちょい置きされていた物が消え去り、美しいキッチンカウンターが再び姿を現した!「部屋の景色(見た目)をガラッと変えるって重要。きれいな状態を保ちたくて自然と片づけるし、家族もハッピーになるのよ~!」。


●キッチン背面の引き出し上段

超1軍の食器はいちいちしゃがまず取れる場所へ。「秒で出し入れできるとラク。毎日使う物だけをゴールデンゾーンにしまうと使い勝手が格段によくなるの」。


●シンク下の引き出し上段

シンク下には水回りで毎日使う物を結集して、何がどこにあるか一目瞭然の状態にチェンジ!「これで物を取るのも戻すのもパッとできて家事がラクになるわよ!」。


●キッチンすぐ横のパントリー

食器類はキッチン内に移動し、ここには主に食材や水のストックを収納。さらに上から2段目にリビングでよく使う物の置き場を設けて散らかりを防止。

【純子名言】この景色を大切にしてね

憧れのキッチンカウンターも復活してうれし過ぎます~!

古堅式ゴールデンゾーン片づけ、スタート!

1 まずは、いったん「全出し」ね

「中に入っている物を全部出してまっさらな状態にすると、場所も心もリセットできてやる気もアップ!物が詰まったままちょこちょこ整理するより、一気にやるほうがスッキリするわよ」(純子さん)

シンク下の引き出し上段
キッチン背面の引き出し上段
キッチンすぐ横のパントリー

【純子名言】な~んにもない状態の「更地」にして収納をリセットしよう

あらゆる収納から物を出して更地(家具以外の物が一切ない状態)にすると全体の物量が把握しやすい!布川さんちも全出ししたらこの通り。「収納が少なめな割に詰め込んでたね~!そりゃ使いづらくなるわ(笑)」。

●出した物は、ジャンルごとにざっくり分けておくと後がラク
ぎゅうぎゅうの収納の中はいろんなジャンルの物が混在してるから仕分けが大事。キッチンならば、物を外に出しながら食器はこっち、食材はあっちと分類しておくと、後で使う物を選びやすく戻しやすい!

ひゃ~ 、うちって着ヤセしてたんですね(笑)。

ここからが本番っ!

2 次に「毎日、必ず使う物」だけ選ぶよ

「1で出した物の中から“使用頻度”に注目して毎日手に取る物だけをピックアップ!使わない物も同じ場所に混在してるから出し入れしづらいの。無理に捨てなくていいから区別だけしっかりね」。

これは子どもの誕生日のときにしか使わない大皿だな~

【純子名言】大切なのは使用頻度!毎日使って動いてる物だけを選んで

「使いやすい収納にするカギは“毎日、必ず使う物だけ”をゴールデンゾーンに収めること。“いる・いらない”で分けると判断に迷って手が止まるからNG。1で分けたジャンルごとに、今日も明日も使う物を選んでね」。

●毎日、必ず使う食器は下の物だけだと判明!
布川さんが選んだのは茶碗、お椀、取り皿、メイン皿、マグカップなど。「食器はたくさんあるけど出番が多いのはこれだけでした」(布川さん)。「毎日使う物って意外と少ないのよ~」(純子さん)


●この時点で明らかに「もう使わないな~」と感じたら捨ててOK
賞味期限切れの食材や役目を終えたグッズ、ガラクタはゴミ袋へ。「毎日使う物は少ないとわかったら捨てる決心がつきました♪ゴミ袋2個分の物とさよなら~」(布川さん)

3 さてと!ゴールデンゾーンに使いやすく戻そう

「2で選んだ“毎日、必ず使う物”からゴールデンゾーンにしまおう。このときただ戻すのではなく“使う場所の近くに戻す”ことを意識して。そうすれば出し入れするのに無駄な動きが減ってラク♪」。

Before 使いやすいゴールデンゾーンが使わない物でいっぱい
After 食器の超1軍たちをここに移動!

「全然使ってない割り箸をトップ・オブ・ザ・ゴールデンにしまうのはもったいない!ここは炊飯器や作業台に近いから毎日使う食器をしまうのにぴったり。これで盛りつけもラクになるわよ~」。

【純子名言】「あまり使わない物」たちはゴールデンゾーンの上下に埋めてよし!

「私にとってひざ下の収納は地下室と一緒(笑)。めったに使わない皿はそこに埋めて視界から消せばOK。よく使う物・使わない物を分けて収納場所にメリハリをつけると普段の家事が格段とラクに」。


●2と3を物のジャンルごとに繰り返して収めるよ~
水回りで使う物はシンク下の引き出し、超1軍の鍋やお玉などはコンロ近くの引き出しへ。毎日使う物だけをゴールデンゾーンにしまおう。

少しずつスッキリしてきた

4 戻しながら「余白」も作ろうね

「散らからない部屋にするにはゴールデンゾーンに“余白”という名の空きスペースを作ることがマスト!郵便物や作業途中の物を一時的に逃す場所があるだけで、物が外にあふれ出すのを予防できて、きれいな状態を保てるのよ」。

ダイニングテーブルのそば
キッチンすぐ横のパントリーの中

【純子名言】ゴールデンゾーンにこそ「余白」を!ちょい置きの逃げ場になるんです

「遠い所に“余白”を作っても誰も置きに行かないでしょ?だからあえてよく使う収納の中や、使う場所の死角に設けることが大事。ちょい置きしても扉を閉めれば見えないし、死角なら目立たないから問題なし」。


●かさばる細かい物はジッパー袋にまとめると中が見えて便利
細かい物をひとまとめにするとゴチャついて後で見直すのが面倒に。種類ごとに透明のジッパー袋に分けると中身が一目瞭然なうえにしまいやすくて◎。

「ゴールデンゾーン片づけ」を終えて……

きゃ~!超スッキリ!
ゴールデンゾーンが生まれ変わると家中、生まれ変わるわよ。

「パントリーの“余白”のおかげでちょい置きが激減。きれいな部屋がうれしくてほかの収納も片づけたりラグを新調したり、よい連鎖が起きています!」(布川さん)


布川さんちのビフォーアフター、ぜひYouTubeの配信も見てね!

<教えてくれた人>
古堅純子さん
・1970年生まれの53歳
・予約のとれない片づけのプロ
・YouTube活動は同じマンションのママ友と
・「片づけに悩む人を片づけで救いたい」愛と情熱の人
学生時代~20代半ばまでワンレン・ボディコンスタイルでバブルを謳歌。27歳のときに「地に足のついた仕事をしたい!」と一念発起し、片づけの道へ。富裕層の邸宅から一般宅まで延べ5000軒以上を生まれ変わらせ、片づけメソッド「古堅式」を構築。22歳と20歳の息子の母。夫(51歳)とは今もラブラブ。

●YouTube「週末ビフォーアフター」
片づけ沼→スッキリ家 生まれ変わりのノウハウ満載
「純子さん、助けて!」……日本全国の散らかった家を救う片づけレスキュードキュメンタリー。

参照:『サンキュ!』2024年8月号「ゴールデンゾーン収納の作り方」より。掲載している情報は2024年6月現在のものです。撮影/天野良子 構成/竹下美穂子 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部

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