忙しくて掃除する時間がとれない…、そんな悩みを持つ方も多いはず。フルタイムで働く筆者も、平日はほとんど掃除の時間がありません。それでも家をきれいにキープできているのは、簡単にできる工夫を取り入れているから。きれいが続く毎日の習慣を紹介します。

秒でできる“ついで拭き”
忙しい人にこそおすすめなのが、“ついで拭き”。洗濯前のタオル交換がベストタイミングです。洗濯機に入れる前に、タオルがかけてあった周辺をついでにサッとひと拭きするだけ。
洗面台なら、蛇口まわりや鏡もササっと拭きます。トイレに窓があれば、窓枠の下部も拭いちゃいます。ポイントは、水が飛んでそうな場所やホコリがたまりやすい場所を、“ついでに”拭くこと。これだけで、きれいな空間を簡単にキープできますよ。
さらに余裕があれば、歯磨きをしながら鏡を拭いたり、顔を洗ったあと飛び散った水滴をさっと拭いたり。日常生活で、自然と“ついで拭き”が習慣化できれば完璧です!こうしておけば、休日の掃除もラクラク。洗面ボウルを磨いて、排水口のゴミを取るだけでOKです。
水気を切れば掃除の手間半減
お風呂掃除でやっかいなのが、水垢やヌメリ。でも、水気を残さないだけで、掃除がグッとラクになるんです。活躍するのは「スクイージー」、やり方はとっても簡単です。
水滴が残りやすい鏡やカウンター、風呂イスをスクイージーでさっと水切りするだけ。家族で最後にお風呂を使った人が担当します。ササッと終わるので、家族の負担もほとんどありません。1分もかからない作業なのに、頑固な水垢知らずの浴室をキープできます。お風呂から出るときは、換気扇を回すことも忘れないでくださいね。
紙モノはため込まない!
家が散らかる大きな原因が紙モノ。データで配布される書類が増えてきたとはいえ、気づいたら溜まっている…。紙モノを家に持ち帰ったら、すぐに仕分けする習慣をつけましょう。ポストのチラシはすぐ捨てる。学校関係のプリント類は大切なものだけ残す。紙モノは、たまればたまるほど処分が面倒になってしまいます。
ポストに「チラシお断り」と貼るのもおすすめ!家に入ってくるモノ自体を減らすことができますよ。そのほか、「子どものテストはとっておきたい」という場合には、保管BOXを1つ用意すると便利。専用の保管場所があれば、すぐに仕分けができます。「とりあえず置いておこう」「あとでやろう」とならないように、ため込まない仕組みづくりが大切です。
何でも完璧にしない
一番大切なのは、「全てを完璧にしようとしない」こと。仕事をして、家事もして、子育てもして、毎日全力投球していたら、心も体も疲れてしまいますよね。
洗濯が2日分たまってもOK。“今日は掃除できなかった…”そんな日があっても大丈夫!完璧を求めず、「今日はこれだけできたから十分!」と自分を褒めることも大切ですよ。
力を抜いたほうが、むしろ家はキレイに保ちやすいんです。無理なくできる、自分のペースをつかむことが、続けられる秘訣。「まあ、いっか!」と思える自分だけの“手抜きポイント”を見つけられるといいですね。
“ほんのちょっと”が未来の私をラクにする
「ついで拭き」「スクイージー」「紙モノ処分」、どれもすぐにできることばかり。ほんの数分、ものによっては1分もかかりません。
掃除をする時間がないから…とあきらめるのではなく、“秒でできる”習慣を積み重ねてみましょう。忙しい毎日でも、ちょっとした習慣で家はちゃんとキレイに保てます。完璧を目指さず、手を抜きながら続けることが、家事も自分もラクにしてくれる。
汚れをためない“ほんのちょっと”の行動が、未来の自分を助けてくれます。「ついで」「ながら」は最強ですよ。 今日から少しずつ始めてみませんか?
■執筆/村上真由美
片づけオタクなワーママ。SNSで話題の片づけ術を取り入れながら、ドタバタ時間を減らすコツを探求中。整理収納アドバイザー×クリンネスト。欲張りママの毎日に役立つヒントを発信している。インスタグラムは@mayumi321.jp
編集/サンキュ!編集部