【片づけ】収納アイテムを買う前に必ず考えなければならないこと5選
2022/12/03
整理収納アドバイザーとクリンネストの資格を活かし簡単な掃除法や家事テクなど、プロとしてのノウハウを発信する中里愛子さんに教わる整理のコツ。
うまく片づけられず、どんな収納アイテムを買えばいいかお悩みではありませんか?
あまり深く考えず、SNSや雑誌でおススメされているもの買ってしまうと必ず失敗します。
そこで今回は、中里さんが収納アイテムを買う前に、必ず考えなければならない5つのことをご紹介します。
1.何を収納したいか
収納するものの量や形状によって最適な収納アイテムは違います。
例えば洋服を引き出しに収納する場合、厚手のセーターは深さのある引き出し、薄いTシャツは埋もれてしまわないよう浅い引き出しが向いています。
また化粧品など汚れやすいものを入れるときは洗えるプラスチック製、野菜など通気性が必要なものはカゴ製、分類が必要なものは間仕切りがある収納など、入れるものに合わせて収納アイテムを選ぶことが大切です。
2.どこに置くのか
置く場所によっても選ぶ収納アイテムは違います。
例えば押入。目線より高い上段に、重い・かたい・大きい・キャスターつきなどの収納アイテムは不向きです。出し入れの身体的負担が大きく、地震で落下しても危険だからです。
それに対して下段は、奥行きを活かせる長さのある引き出しやキャスターつきが便利です。
ほかにも湿度が高いところはカビやすく自然素材の収納アイテムは向かないなど、置く場所の環境も考慮する必要があります。
3.収納の目的は何か
収納するものは、保管したいのか、取り出しやすくしたいのか、見た目に美しく収納したいのかなど、目的が違えば選ぶ収納アイテムが違います。
例えば保管が目的であれば、積み重ねられる蓋つきのケースがおススメです。埃を防ぎ収納力が高いからです。
また、取り出しやすさを求めるのであれば、オープンラックがいいでしょう。どこに何があるか一目瞭然で、取り出す動作に無駄がありません。
見た目にスッキリさせたければ、引き出しや扉つきの収納にして雑多な印象を隠します。
このように収納の目的が違えば、選ぶ収納アイテムも違ってくるのです。
4.部屋とのバランスはとれるか
好きなデザインの収納アイテムを購入しても、部屋に置くと素敵に見えないということはよくあります。それは既にある家具や収納アイテムとの相性がよくないからです。
例えばモダンでスタイリッシュな部屋に、ナチュラルデザインのモノを増やしては浮いてしまいます。既にある家具や収納アイテム、ときには壁紙や床の色との相性も大切です。色やテイスト、素材などを合わせ、部屋全体のバランスも考慮しましょう。
5.誰が使うか
体格が違えば取り出しやすい収納も違います。
例えば大人にとっては取り出しやすいラックでも、子どもには高すぎます。また腕力がない人には大きい引き出しは重く扱い辛いものです。
ほかにも幼い子どもに片づけをさせたければ、子どもが認知しやすい色やデザインの収納を選ぶと効果的です。
このように収納を使う人の体格や腕力、年齢なども考慮する必要があります。
収納アイテムは様々な側面から検討しなければ、うまく片づけられなくなってしまいます。逆をいうと、最適な収納アイテムを選ぶことによって、今まで片づけられなかった方が出来るようにもなるのです。
■執筆/中里愛子…介護福祉士として働く中で、多くの人が片づけや掃除に悩んでいることを知り、家事代行会社に転職。その後、2019年に「片付けサポートおうち+PLUS」を起業。現在は、整理収納アドバイザーとクリンネストの資格を活かし、片づけサポートのほか、資格認定講師としても活動。
編集/サンキュ!編集部
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