無機質なリモコンや充電器、カラフルな子どものおもちゃ、装丁がバラバラな本...。使いやすいところに置いておきたいけれど、そのままだとごちゃついて見えたり、色がうるさかったりして気になるモノたち。
こうしたアイテムが増えると、部屋全体が散らかった印象になり、リラックスできるはずのわが家がなんだか落ち着かない空間に。
そこで役立つのが、手軽に隠せてインテリア感がアップする目隠しテク。ローコストで取り入れられたら、なおうれしいですよね。
この記事では、10年以上の完全ワンオペ育児で培ったラク家事アイデアを発信しているKota(コタ)が、気になる生活感を即消しできる3つのアイデアをご紹介します。
入れるだけ・かけるだけ・飾るだけなので、とっても簡単。大がかりな見直しをする余裕がなくても、これならすぐにスッキリ見えが叶います。
1. カゴに入れる
リモコンや充電器などの細々したアイテムや、色・形がバラバラなおもちゃ類。これらのアイテムを隠すには、カゴがぴったり。まとめて入れるだけで瞬時にスッキリして見えます。
さまざまな素材のカゴがありますが、リビングなどの目立つところで使うなら、ラタンや竹をはじめとした天然素材がおすすめ。部屋にあたたかい雰囲気がプラスされ、単なる収納道具ではなく、見せるインテリアとしても活躍してくれます。
おなじみの無印良品やニトリ、IKEAには、1,000円前後から手に入る商品も。素材や形、サイズのバリエーションが豊富なので、収納したいアイテムや置きたい場所に合うものが見つかりやすいはず。
わが家ではソファ横にカゴを2つ置いて、ひとつをタブレット用、もうひとつをリモコンや充電器、イヤホン用にしています。どれもソファまわりに必須のアイテムだけれど、プラスチック製の無機質な見た目は、くつろぎ空間では少し浮きがち。
カゴに入れることでナチュラルな素材が空間になじみ、生活感が自然と隠せるようになりました。ポイっと入れるだけだから子どもでも片づけやすく、散らかり防止にも効果的。
2. 布をかける
サッとかけるだけで、視覚ノイズを減らせるのが布。
たとえば、サイズや装丁がバラバラでごちゃついて見える本棚や、カラフルなアイテムが並ぶおもちゃの棚の上から垂らしたり、中身が見える浅いカゴにかけたり。使用頻度が低いプリンターなどの小型家電にかけて、無機質な印象をやわらげるなんていう使い方も。
小さく折ってカゴにかけたり、広げて棚全体を隠したりと、折りたたみ方を変えれば幅広い形やサイズのアイテムに対応できます。
素材やデザインによって、インテリアになじませることも、反対にアクセントとして楽しむことも可能。手軽に模様替え気分が味わえるのも魅力です。
使わないときは平らになるので、収納スペースも取りません。
インテリアショップや生活雑貨のお店では、「マルチクロス」などの名称で、すぐに使える布製品が見つかります。ほかには、ネットで好みの生地を必要なぶんだけ購入するのも手。
わが家では、アルバムを並べたオープン棚に北欧デザインの布を、お弁当グッズを入れているカゴには、アクセントになる魚柄をかけています。つっぱり棒に通して、部屋の間仕切り代わりにしている場所も。
アイデア次第で暮らしに合わせた使い方が広がります。
3. ポスターを飾る
大きめのポスターを飾ると、自然と視線がそこに集中し、結果的にほかのごちゃついた部分が目立ちにくくなる効果が。モノを直接隠すわけではないけれど、視線をあやつってスッキリ見せるテクニックです。
生活感を上手くぼかせるだけでなく、部屋が一気にあか抜けた印象になるのもうれしいポイント。
IKEAは、北欧デザインのポスターや、さまざまなサイズのフレームが買いやすい価格で手に入るので、ポスターデビューにぴったり。
わが家では、オープンボックスやワゴンなど、「見える収納」が多いリビングダイニングで、このテクを実践中。
テレビ台横にポスターを床置きすることで視線がそこに集まり、オープン収納の雑多感がやわらぎました。気になっていたコンセントまわりもさりげなく目隠しできて一石二鳥です。
フレームはIKEA、ポスターは北欧系のネットショップで購入。絵柄はインテリア本を参考に、ベージュで描かれた幾何学的なモチーフをチョイス。ベーシックカラーの抽象的なデザインは空間になじみやすく、初心者でも取り入れやすいのだとか。
少しの工夫で、居心地のよさがぐんとアップ!
カゴに入れる・布をかける・ポスターを飾る。
ローコストで手軽に取り入れられる、3つの目隠しテクをご紹介しました。
仕事や家事、育児に追われて、本格的な片づけまでは手が回らなくても、これなら実践しやすいのでは。少しの工夫で部屋の景色がガラッと変わり、居心地がぐんと良くなるはず。
お部屋の中で気になっている場所があれば、ぜひ試して変化を実感してみてくださいね。
■執筆/Kota
元クルーズ船乗組員。狭い船室で、4ヶ月の乗船勤務をスーツケースひとつでこなした経験から、厳選したモノで心地よく暮らすヒントを発信。10年以上の完全ワンオペ育児で身につけた、ムリなく続けられる家事アイデアの紹介も得意としている。
編集/サンキュ!編集部