食器や調理器具は頻繁に使うもの。スムーズに使いやすい環境を整えたいですよね。
整理収納アドバイザーの仕事をしていると、片づけで困っている方の収納を見ることが多いのですが、
「カテゴリー別の収納はしているけれど、使いやすい良い場所にあまり使わないものが混在していることが多い」と感じることがあります。
整理のプロのきいろが、もっとものを使いやすくするためにおすすめしたい収納の工夫を提案します。
同じアイテムでも使用頻度を意識
例えば鍋というカテゴリーで分けていても、よく使う鍋もたまにしか使わない鍋、もしくは手放すか悩んでいる鍋も同じところに収納している方を見かけます。
収納スペースが少ない場合、重ねて収納するようになり、よく使う鍋が取り出しにくくなっていることも。
よく使う鍋は取り出しやすい場所に収納して、そうでない鍋は別の場所にすると空間に余白ができて、よく使う鍋がより使いやすくなりますよ。
お客様用と自宅用分けて収納しても
自宅用とお客様用の食器を分けて使用されている方におすすめなのが、お客様が来る頻度を考えてみるということ。
お客様が頻繁に来るお宅では取り出しやすい場所に収納する必要がありますが、お客様が時々しか来なかったり、滅多に来ない場合は、自宅用の食器は取り出しやすい場所に収納し、お客様用の食器は少し取り出しにくいところでも大丈夫です。
我が家の場合、お客様はそんなに滅多に来ないので、家族がいつも使用するコップは取り出しやすい場所に収納していますが、お客様が来た時の予備のカップは別の場所に収納しています。
そうすることで普段使いのカップが取り出しやすくなっていますよ。
よく使うものが取り出しやすくて戻しやすいのが最優先
「同じアイテムだから同じ場所に収納する」というのは間違いではありませんが、同じアイテムでも使用頻度を意識して、使用頻度が高いものだけを使いやすい場所に収納することを意識すると、ぐっと使いやすさが増すので、収納を見直す時には使用頻度を考えてみてください。
使いやすい場所とアクション数も意識
人が収納しやすいのは胸の高さから腰の高さまでと言われています。この高さの場所はゴールデンゾーンと呼ばれ、よく使うものを収納するのが使いやすくするコツです。
よく使うものはゴールデンゾーンに、そして使う場所の近くに置いて、ものを取りに行く歩数を減らすと楽になります。また、よく使うものほどものを取るまでのアクション数を減らすのもポイント。
扉を開けて、その中に蓋付きの収納ケースから取り出して、ものを出すとなると面倒ですよね。よく使うものはアクション数を減らし、取り出す手間を減らすのがおすすめ。逆にあまり使用しないものは少し遠い場所でも時々しか使わないので大丈夫です。
◼️執筆/きいろ
整理収納アドバイザー、クリンネスト。シンプル・サステナブル・整えるとテーマに暮らしの気づきや片づけのことを執筆している。
編集/サンキュ!編集部