夫が散らかしたものをインスタにアップしたら、不思議とイライラしなくなった件
2019/11/01
なぜ夫という生き物は、部屋を散らかしていくのか……。夫への愛のあるツッコミが秀逸なインスタグラマーのgomi_sutero さんと、収納のプロ・すはらひろこさんが「散らかす夫」の生態を考察!散らかし屋の夫を観察して笑いに昇華することで「困ったヤツだな~」と許せる方法を伝授します。これであなたも夫にイライラする人生からおさらば。ストレスからも解放される……はず!
<プロフィール>
gomi_sutero さん
インスタグラマー。28歳。福岡県在住。会社員の夫(30歳)、長女(1歳)の3人家族。「想像の斜め上をいく」夫の散らかしっぷりが楽しくて、その行動をインスタにアップしたら話題に!
すはらひろこさん
片づくおうち収納プランナー。一級建築士や整理収納アドバイザーの知識を生かしたアドバイスが人気。散らかす夫の生態も研究中。片づけられない心に寄り添いつつ散らかす原因を鋭く解き明かす!
バッグを放置
「ふだんは玄関に置いておく通勤用リュック。この日は底を汚したので、床が汚れないようにトイレのドアフックに掛けたそう。気をつかってくれたのはうれしいけれど、トイレに入るときに邪魔かな~(笑)」(gomi_sutero さん)
「なぜこんな場所に(笑)。きちんとしまえなくても掛ける動作はできるなら、フックで置き場をつくってあげては? 夫を観察して、しまいやすい方法を考えるのも愛情ですね」(すはらひろこさん)
靴下、脱ぎっぱ
「帰宅後は真っ先に靴下を脱ぐ夫。一刻も早くビールを飲みたいらしく、いつも洗面所の床に丸めたまま放置……。うちは2日に1回洗濯するんですが、昨日は1足、今朝は2足に増えてました。やれやれ」(gomi_sutero さん)
「靴下を伸ばして洗濯機に入れるという「妻のひと手間」が、夫には見えていないのね。「ビールを飲みたい!」などその場の欲求を優先しがちないきものだから、気が回らないのかも(笑)」(すはらさん)
使ったあとしまわない
「多いんですよ、『ここまでできたけどあとちょっと!』っていうパターン。冷蔵庫も調味料棚も真横にあるのに『扉を開けて中にしまう』というひと手間がどうにも面倒みたいです」(gomi_sutero さん)
「使った調味料をキッチンまで運べたのに、惜しい~!収納場所にしまえるその日まで夫を褒めて育てましょうか。放置しがちな場所にBOXなどで一時置き場をつくってもいいかも」(すはらさん)
芯を捨てない
「トイレで大をする合間にペーパーの芯やロールで遊ぶ夫。その結果、こんなことに。たまに芯を忘れず捨てると『ちゃんとやったよね!』とうれしそう(笑)」(gomi_sutero さん)
「捨てる前にひと遊びしちゃって忘れるのね~。妻にはただのゴミでも夫にとってはおもちゃ。ペーパーの芯ひとつとってもとらえ方やその先の行動が違うんですね。それを理解するとイライラが減るかも」(すはらさん)
汚れ物を重ねる
「本人は『ちゃんと重ねて片づけたよ!』と誇らしげ。でも、キレイな食器と汚い食器を重ねられるとがっくり。油を落とす手間が増えて気持ちがなえる~(涙)」(gomi_sutero さん)
「夫は油汚れを『洗剤をつければすぐ落ちる』『ささいなこと』と軽く見るふしがありますね。だから汚れが広がっても平気。手間を省いて効率よくやりたい妻とは温度差があります」(すはらさん)
蓋、開けっぱ
「歯みがきをしに行ったら蓋という蓋が全部開いてました。こんなときは『集合!』と夫を呼び、自分で後始末をしてもらうのが習慣。これを投稿したおかげで『蓋(ふた)』の漢字を覚えました(笑)」(gomi_sutero さん)
「明らかに『またすぐ使うからOK』と思っていますね……。せめて開けっ放しは夫の物だけにしてもらって、家族共用の物はポンプ式の詰め替え容器に移すといいかも」(すはらさん)
何でもやりっ放し
「キッチンで会話中にお茶のグラスをなぜか粘着テープの上に置き、そのまま別室に行ってしまった夫。お茶ついで飲まないって何?なみなみだけど(笑)」(gomi_sutero さん)
「斜めに積み重ねるのが楽しくなっちゃって飲むのを忘れたのかしらね~。やりっ放しでも『なんで?』と詰め寄るのはNG。『飲んだら片づけてね』などしてほしいことを具体的に伝えて」(すはらさん)
「散らかす夫」の生態を理解し愛でていこう
夫は結婚前も結婚後も、自ら「片づけたこと」がない生き物
散らかす夫は片づけの経験値が低すぎるいきものです。実家ではほとんど家事を仕込まれることもなくお母さんが世話をやいてくれて、今は妻がフォローしてくれます。片づけや家事のスキルがそもそも妻とはまったく違うので、高いレベルを求め過ぎてはいけないのです。
時に“よかれ”と思ってえらく余計なことをしがち
夫自身は、物が出しっ放しでも「すぐ使えて便利」とか、油まみれの食器を重ねて運んでも「ちゃんとやった!」と思っています。悪気はないので責めないであげましょう。
そして、(面倒くさいことに)永遠に少年です
「夫は基本的に子どもと同じ」と思ったほうがいいかもしれません。だから妻に甘えるし、物で遊んでしまう。そんな夫を見捨てず、どうか寛大な心で見守ってあげてください。
あなたもイライラするくらいなら「#サンキュ散らかす夫部」で、インスタグラムに投稿してみましょう。
参照:『サンキュ!』11月号「片づけで人生を変えませんか?」より。掲載している情報は19年9月現在のものです。
撮影/gomi_sutero 構成/竹下美穂子 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部
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