ついやってしまいがち!今すぐやめたい「NG収納」とは?
2022/01/06
片づけても片づけても部屋がごちゃごちゃしてしまう、どんどんものが増えていつも探し物ばかりしている、家族が片づけてくれない。そのせいでイライラしてしまう。そんなお悩みはありませんか?それは収納方法が間違っていることが原因かも。
今回は主婦がラクするための片づけ術と家事アイデアを得意とする整理収納アドバイザー、たけうちゆうこさんに「ついやってしまいがちなNG収納」について教えてもらいました。
NG収納1:デッドスペースを活かそうとすること
収納スペースがないからと収納できる場所を増やすことはカンタンです。壁と家具のすき間、壁、ベッドの下、収納スペースは便利な収納用品を使えばいくらでも増やすことができます。
しかしデッドスペースを収納スペースにすることは本当に必要でしょうか。
収納する場所を確保するために、まず第一にやることは不要なものを手放すことです。不要なものを手放してもなお収納スペースが足りないのであれば収納を増やしましょう。
NG収納2:一時置き場
子どものプリント類をボックスに仮置きしてあとでチェックする。乾いた洗濯物をたたむまではとりあえずかごに入れておく。そんな風に一時的に置いておく場所があると便利ですよね。
しかし、一時置き場といいながら、不要になったプリントや数日分の洗濯ものが山積みになっていませんか。一時置き場はあくまでも一時的なもの。ボックスやかごは空っぽにしておくことが前提です。
子どものプリント類は、もらったときに明らかに不要と判断したものはすぐに捨てるようにするとたまりにくくなります。乾いた洗濯物はたたむのが面倒であれば、人ごとに分けて家族それぞれにたたむ~収納までやってもらうのも一つの方法です。
NG収納3:見た目だけを重視した収納
SNSを見ればいろいろなおうちの収納方法、収納用品の情報にあふれています。スッキリと整ったおうちに暮らす人が紹介している収納方法はとても魅力的に感じてしまいますよね。
同じ収納用品を使って同じように収納すれば自分の家も片づくかも!そう思ってしまうのも仕方ありません。
たとえば白いファイルボックスでそろえたパントリー。統一感があって見た目がキレイなことは間違いありませんが、見た目ばかりを意識してしまうとリバウンドしてしまうこともあるんです。
白いファイルボックスでは中身が見えにくいため食材の賞味期限を切らしてしまったり、二度買いをしてしまう原因になってしまいます。
またクローゼット内のハンガーを、滑りにくい加工がされたもので統一している方もいますが、滑りにくさがゆえに服をかけたり外したりがやりにくい場合も。そのためハンガーにかけなければいけない服をそこらへんにちょい置きして散らかってしまう、なんてこともあります。
見た目や機能だけでなく、自分や家族にとって使いやすいかどうかをまずは重視して、収納方法を考えてみることが大切です。
NG収納4:ぎゅうぎゅうに詰め込んだ収納
チェストにぎゅうぎゅうに詰め込まれた洋服は取り出しにくくしまいにくいですよね。収納は8割程度にとどめておくのが理想的です。
幼児や小学校低学年のお子さんには着替えなど自分のことは自分でしてもらえるように収納スペースを整えることがポイント。一つの引き出しにはたくさんの洋服を詰め込まず、引き出しやすい状態にしておきましょう。
簡単に開け閉めできるようにしておけば子どもも自分で着替えをしやすくなります。子どもが気に入っているトップス、ボトムス、各5枚ずつぐらい入っていれば十分ではないでしょうか。
NG収納5:床に直置きすること
もはや収納ではありませんが、「とりあえず床に置いておく」は絶対にやってはいけないことです。
洋服やカバン、本や雑誌、ストックの飲み物や食べ物、洗剤など、足の踏み場もない状態になっていませんか?
一つでも直置きのものがあると、なぜかいろんなものが同じ場所に集まってきてしまいます。掃除もしにくい状態になり、衛生的にもよくありません。
使うものはきちんと収納する場所を決めて、床に置きっぱなしにならないようにしましょう。
収納は誰のためなのか
収納は家族みんなが暮らしやすくすることが目的です。持ち物がシンプルであれば、収納もシンプル。片づけをしなきゃと思っているのであれば、いきなり一部屋やらなくても大丈夫。小さな引き出し一つから始めてみませんか?
■執筆/たけうちゆうこさん…「くらしとこころ ここちよく」を軸にした、自宅で家族と快適に過ごすための片づけ術や、家事アイデアが人気の整理収納アドバイザー。インスタグラムは@yuko_ismart
編集/サンキュ!編集部