整理のプロ直伝!「キッチンが使いにくい」という小さなイライラを解決する片づけのコツと収納
2022/03/20
毎日のお料理。効率よく楽につくりたいですよね。そこでキッチンの収納を見直してみませんか?正しく片づけられたキッチンはストレスフリーでお料理をつくることができます。
今日は、キッチンのイライラを解消し快適にするコツを整理収納アドバイザーの中里愛子さんにお聞きしました。
1.使っていないものを取り除く
使っていない食器や調理器具がキッチンに置きっぱなしになっていませんか?
それらは置いているだけで普段使うものを取り出しにくくしていたり、限られたスペースをむだにしたりしています。まずは使っていないものをキッチンから取り除きましょう。
取り除くからと言って、「すぐに捨てなさい」と言っているわけではありません。捨てたくないものであれば、使い勝手が悪い棚やキッチンから離れた収納など、日常の家事労働の邪魔にならないところで管理するようにしましょう。
2.美収納にこだわりすぎない
オシャレで素敵にみえる収納法など、見た目にこだわりすぎていませんか?
近年特によく目にするのが、同じファイルボックスやカゴ、食品容器を棚いっぱいに並べる収納法です。
確かにそろって整った印象になりますが、入れたいものとサイズが合っていなかったり、同じアイテムでも入りきらずバラバラに収納することになってしまうこともあります。
収納の基本は「ものが取り出しやすく、管理しやすいこと」です。そのためには「入れるもの」に合わせて収納用品を選ぶ必要があります。だからと言って、見た目にこだわることが完全に間違っているわけではありません。美しく見える収納は使う人の心を整え、満足感もアップさせます。
まったく同じ収納グッズを並べなくても、同じ種類のボックスでサイズだけを変えてみたり、形が違っても素材や色をそろえるだけで美しく整った印象にすることができます。大切なのは機能性と見た目のバランスをとることです。
3.使用頻度を踏まえた定位置管理
使いやすいキッチンというのは、料理に必要なすべてのアイテムが簡単に取れるキッチンです。簡単に取れる位置というのは、具体的にいうと「目線から腰までの高さ」、通称ゴールデンゾーンをいいます。
実際はすべてのアイテムをこのゴールデンゾーンに置ききるのは不可能です。そこで注目するのが「使用頻度」です。使用頻度が高いものほどこのゴールデンゾーンに集め、少し使用頻度が落ちるものを屈んだりする必要がある足元の収納へ、さらに使用頻度が低いものは、踏み台が必要になる目線より高い収納にしまうようにしましょう。
そうすれば、余計な動作がなくなり日常のお料理を手早く楽につくれるようになります。
作業動線をスッキリさせて快適なキッチンに!
お料理は作業工程が多くさまざまな道具を使います。そのためキッチンはほかの部屋より効率性を重視した収納を考える必要があります。
キッチンが使いにくいのは、その作業動線上に邪魔なものがあったりむだがあったりするからです。それらを取り除くことによって、スムーズにお料理ができる快適なキッチンを手に入れられることでしょう。
■執筆/中里愛子…介護福祉士として働く中で、多くの人が片づけや掃除に悩んでいることを知り、家事代行会社に転職。その後、2019年に「片付けサポートおうちPLUS」を起業。現在は、整理収納アドバイザーとクリンネストの資格を活かし、片づけサポートのほか、資格認定講師としても活動。インスタグラムはouchi_plus。