「1000万円貯めちゃいましたコンテスト」大賞は子ども4人、月収33万円のフツーの主婦でした!

2018/04/04

『サンキュ!』2017年11月号で募集をした「私はこうして1000万円貯めちゃいました!」コンテスト。多数の応募書類の中、大賞に選ばれたのは大沢愛さん<仮名>(34歳/福岡県)。家族は夫(44歳)と7歳、5歳、2歳、0歳の4人の子どもがいる6人家族。月収33万円で、9年かけて1000万円の貯蓄を達成した大沢さんのやりくりのコツを編集部が取材しました。

受賞の決め手は家族が増えても、大きな出費があってもブレない家計管理ワザ

大沢さんは「月収内やりくり」を死守して年間140万以上貯蓄(大沢さんの1カ月の家計表は以下)。「お金を下ろすのは月に1回」「月収の中でやりくりをする」が鉄則。児童手当、ボーナスなどの臨時出費は、ないものとして全額貯蓄しています。このほか、家族全員の将来を見通したことで、お金への意識が変わったストーリーも素晴らしい。貯蓄目標を達成しつつ、毎日の料理やイベントを大切にする暮らしにも憧れ感がありました。

「先を見通した」とたん貯め続けられる家計に変わった!

受賞者の大沢さんに1000万円をためられたポイントを取材したところ、ポイントは「先を見通したこと」だったそう。
「結婚当初はお金に関心がなく、家計管理といえることはしていませんでした。しかし出産後、貯蓄額が少しずつ減っていることに気づいたとき、初めて将来に漠然と不安を感じたんです。まず、『今あるお金』『これから必要になるお金』を書き出しました。すると、家族の人生に必要なお金が明確になり、自然と固定費の見直しや日常の節約を積極的にできるようになったんです。それからは、家族が増えても年間200万円以上貯められるペースに。大きな出費を乗りこえながら、1000万円貯蓄を達成しました!」(大沢さん)
写真は大沢さんが書いた家族全員分のライフプラン表。「わが家は毎年だれかしらが入学か卒業することを発見。『今あるお金を、いちばん必要なタイミングに使えるように備えたい』と考えるようになり、計画的に貯蓄できるようになりました。」(大沢さん)

今どき1000万円長者はみんな「フツーの暮らし、フツーの方法」で貯めていた!

今回の「1000万円ためちゃいましたコンテスト」で特徴的だったのは、応募者の多くはフツーの主婦でフツーの暮らしをしている方ということでした。1000万円貯めるためには、投資するなどの難しいマネーテクを駆使しなければならないというイメージがありますが、ほとんどの人が、家計簿をつけたり、固定費を見直すなどの基本的なやりくり方法で貯めていたのです! しかもものすごい節約をしているわけでもなく、それなりに消費も楽しみ、ごく普通の暮らしをしている様子が伺えました。

「1000万円長者」は、貯めたお金の使い道が超具体的だった!

ではいったいどうやって1000万円貯めたのか……。応募書類をさらに読み込むと、みんな、「お金を貯める目的と金額、使い道」がきわめて具体的だということがわかりました。「子どもの大学進学用に、月○万円貯めて10年後に1000万円」、「30年後に2000万円で田舎に小さな家を買って趣味の野菜作り」など、かなり詳細に決めています。だから「お金を使う優先順位」が明確で、「このお金は貯めて○○に使いたいから、○○は今買わなくてもいい」あるいは「これはこういう理由で今必要だから買う」と、目の前の限られたお金を、常に「今使うか将来使うか」1円まで吟味し、ジャッジしているのです。1000万円貯まる秘密は、テクニックでも節約でもなく、いかに「使い道をしっかり考えるか」ということでした。

【受賞者一覧】
◆大賞
大沢愛さん〈仮名〉(福岡県 34歳)

◆努力賞
廣段怜奈さん(広島県 31歳)
杉山郁さん(島根県 34歳)
高橋麻衣さん〈仮名〉(大阪府 34歳)

◆参加賞
オレンジ(兵庫県 30歳)、InoueRie(東京都 36歳)、ただのねこ(大分県 44歳)、yurihome(愛知県 30歳)、栗林景子(大阪府 37歳)、紺れいな(兵庫県 36歳)、milan(神奈川県 31歳)、H.H(兵庫県 37歳)、tko_mama(福岡県 29歳)、N.Y(大阪府 31歳)、みちる(兵庫県 42歳)、東本英里香(東京都 27歳)、SHIORI(千葉県 27歳)、松野友美〈仮名〉(東京都 30歳)、内海舞(北海道 47歳)、溝渕亜希(徳島県 32歳)、田中優子〈仮名〉(埼玉県 31歳)、M.M(栃木県 29歳)、hiro(東京都 28歳)、渡邉弘恵(宮城県 43歳)(敬称略、順不同)


ここでは紹介できなかった驚きの共通点が、まだまだあります! 1000万円貯めたフツーの主婦の意外な暮らし方と方法は、『サンキュ!』7月号(6月2日)で特集を組む予定。どうぞお楽しみに!

掲載している情報は18年4月現在のものです。
※大沢さんの取材、構成、文/出下真紀


記事を書いたのは・・・

OKD(サンキュ!編集部員)

オールジャンル担当の副編集長。酒好きとグルメが高じて、もっとも得意なジャンルは料理企画。 取材で全国を飛び回りつつ、出張先で「おいしい店」を探す嗅覚に定評あり


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