収入・時間・やりがい・ 人間関係まで調べてみた!主婦が活躍する介護・福祉、料理や掃除の仕事図鑑
2022/07/12
主婦が活躍する職場の「生の声」をお伝えします!「そろそろ仕事を始めたい」「転職をしたい」そんな人に、おすすめの資格がなくてもOK&主婦経験をいかせる仕事。パートタイムの求人が増えている今がチャンスです。
<教えてくれた人>
ビースタイルメディア代表 小牟田斉美さん
年間約1000万人が利用している「しゅふJOB」を運営するビースタイルメディア代表。メディア露出も多い。
資格がなくてもOKの求人多数 介護・福祉の仕事
訪問介護やデイサービス、介護・障害者施設、病院勤務など、働き方はさまざま。無資格の場合は、主に生活援助や送迎、事務業務を担当。介護職員初任者研修を受講すると、身体介護が行えます。
訪問介護ヘルパー
利用者宅で生活援助や身体介護を行う。
利用者宅に訪問し、買い物や掃除といった生活援助や身体介護(有資格者のみ)を行う。1日の訪問件数も調整できるので、短時間勤務も可能。働きながら資格取得を目指す人も。
<教えてくれた人>
O・Mさん(千葉県 42歳)
長男(8歳)、長女(2歳)の4人家族
□勤務日数/週3~4日
□勤務時間/ 8:30~14:00
□1件(30分~1時間)/1540~2150円
□月収/約7万円
出産後「手に職をつけたい」と、介護職員初任者研修を受講。子どもが幼稚園に通っている時間内で仕事を始め、約3年勤務して現在は育休中。
よかったこと・大変なこと
利用者さんと1対1で接するので、寄り添ったケアができるのが魅力。その分感謝されることも多く、やりがいを感じます。一方、1日に5件訪問することもあり、移動(自転車)はひと苦労。ときには意思の疎通が難しい利用者さんもいますが、訪問時間は短いので、割り切っています。
今後の目標
経験を積むと介護福祉士やケアマネジャーの受験資格が得られるので、チャレンジしたいです。育児が落ち着いたら、フルタイムで介護施設で働くことも検討しています。
就労支援員
障害のある人の就労サポートや生活相談などを行う。
障害をもつ人の就職活動の支援、就労中のサポートを行う。そのほか、資格がなくても始められる障害福祉の仕事としては、グループホームなどで生活サポートを行う「生活支援員」などがある。
<教えてくれた人>
Y・Yさん(栃木県 43歳)
長男(16歳)の3人家族。
□勤務日数/週5日
□勤務時間/8:30~17:30
□時給/1050~1200円
□月収/約18万円
ずっと無理なく働ける専門的な仕事がしたいと考え、42歳で介護職員初任者研修を受講。障害のある人が働く飲食店によく行っていたこともあり、障害者支援の道に。
よかったこと・大変なこと
事業所で勤務し、利用者さんの送迎から作業中・休憩中のサポート、生活相談、資料作成などを行っています。仕事を通じて利用者さんのできることが増えていくのが、やりがいを感じる瞬間。対応が難しい利用者さんもいますが、ほかの支援員と相談しながらサポートしています。
今後の目標
今後はサービス管理責任者や介護福祉士の資格取得を目指し、就職先の選択肢を増やしたいです。50歳になったら週3日程度の勤務にして、プライベートの時間も充実させたいですね。
時給も高く、主婦の経験をいかせる!料理や掃除の仕事
日ごろ行っている「家事」が仕事に!最近は特に家事代行が注目されていますが、飲食店の調理、給食調理、マンションやビルの清掃など、活躍の場もさまざま。資格がなくても今すぐ始められます。
家事代行
掃除や料理など、普段行っている家事が仕事に!
短時間契約も可能なので、すき間時間を有効活用できる。時給は比較的高く、掃除をはじめ料理の作り置き、洗濯など、家事が収入に。高齢化や共働きの増加で、今後さらにニーズが高まる職種。
<教えてくれた人>
K・Yさん(神奈川県 37歳)
長男(6歳)の3人家族。
□勤務日数/週3~4日
□勤務時間/1~3時間のサービスを1日2件
□時給/A社1050円 B社1230円
□月収/2万~8万円
コロナ禍でパート探しに難航していたところ、すき間時間に働ける家事代行を知り応募。現在2社に登録。仕事内容は掃除や片づけ、引っ越し手伝い、草むしりなど。
よかったこと・大変なこと
「家事代行」なので高度な技術は必要なく、日々の家事がスムーズにできる人ならだれでもOK。部屋がきれいになると爽快な気分になり、依頼者さんの生活の手助けができたことに喜びを感じます。短時間で多くの作業を頼まれて困ることはありますが、よい依頼者さんに恵まれ、ストレスはありません。
今後の目標
整理収納アドバイザーの資格があるので、掃除と片づけを組み合わせたサービスの提供を目指しています。家事サポートを利用することで、生活が整うことを多くの人に伝えたいです。
給食室の調理
学校や保育園、給食センターで給食作りを担当。
給食の調理、配膳、洗い物までを担当。パートの場合は補助が中心で、作業自体は簡単だが重労働。料理が苦手でもOK。学校勤務の場合は夏休みもあるので、子どもに合わせやすいのもメリット。
<教えてくれた人>
N・Mさん(広島県 41歳)
3人の男の子(15歳、10歳、7歳)の5人家族
□勤務日数/週5日
□勤務時間/7:45~16:45
□時給/920円
□月収/約12万円
子育てするなかで食育に興味をもち、給食室での勤務を希望。たまたま募集していた二男の通う保育園で働き始め、勤続6年。現在は、味つけの確認を任されるほどに。
よかったこと・大変なこと
一度に700人分を作るので材料が多く、時間との闘いですが、子どもたちの「おいしかった」が最高の喜びです。職場には同世代の主婦も多く人間関係も良好で、勤務時間の融通もききやすいと思います。また、2年以上勤務すると調理師免許の受験資格が得られ(パートの場合、その他の条件もあり)、無事に合格。時給もアップしました。
今後の目標
50代、60代も多く、年齢を気にせず働ける仕事です。毎日楽しく仕事ができているので、体力がある限り続けていきたいです。
参照:『サンキュ!』2022年7月号「パートのお仕事図鑑」より。掲載している情報は2022年5月現在のものです。構成・文/草野舞友 編集/サンキュ!編集部