テーブルの上の日本の通帳と電卓

30代で総貯蓄額1840万円。「日本でこれを知らないと損をする!」台湾出身の主婦Kさんが学んだお金の仕組み

2022/10/22

お金の仕組みを学んで1800万円を貯めた最強家計をご紹介。知らないと損をする!固定費の見直しは健康診断と同じ&環境によい暮らしは財布にも◎。水道代の節水や家庭菜園での野菜作りなど、貯蓄のアイデアを教えてもらいました。

<教えてくれた人>
台湾出身Kさん(埼玉県 37歳)
日本人の夫(31歳)と2人家族。住まいは2LDKの賃貸アパート。専業主婦。

◎TOTAL MONEY DATA◎
世帯月収(手取り) 34万円
世帯ボーナス(年間・手取り) 160万円
世帯年収(手取り) 570万円
月貯蓄額 16万円
年貯蓄額 352万円
総貯蓄額 1840万円
※22年6月時点

勉強して初めて知らないと損するって気づきました

5年前に結婚して日本で暮らし始めたKさん。夫の転勤や転職により引っ越しを繰り返したことで、日本のお金事情に直面。「台湾と違って水道代に地域格差があり、知らずに引っ越したら料金が4割増しに!また、転居前に1年勤めたアルバイトを辞めたら、勤務日数がわずかに足りず失業保険がもらえなかったことも」。「なぜ?」という疑問から、日本のお金についてとことん勉強し始めたら、「知らないと損する」ことを痛感。今ではファイナンシャル・プランナー3級の資格も取得し、家計管理に生かして貯蓄の大幅アップに成功しました!

Kさんの最強の1カ月の家計表

<収入>
月収(手取り) 34万円

<貯蓄>
先取り貯蓄16万円
・つみたてNISA3万3000円
・現金貯蓄(先取り)12万7000円
つみたてNISAで投資する額を積み立てたら、固定費と生活費を除いた額を普通口座に確保。旅行や家電の買い替えなど特別出費があればいったん引き出し、ボーナスで補塡します

<支出>
住居費1万5000円【転職して削減】
夫が転職する際、固定費を下げるために「家賃補助があること」も条件に含めて会社を選択
水道・光熱費1万2000円
通信費9000円
格安スマホ2台分とWi-Fi料金
保険料2万5000円【定期的に見直し】
貯蓄型保険料含む
交通費5000円
医療費4000円
食費3万5000円
買い物は週に1回。食材をかご1つ分入れると会計が5000~6000円になるため、それを目安に買い物をすれば、考えなくても予算を守れる
日用品費8000円
外食・レジャー費1万5000円
娯楽費1万円
日経電子版、動画配信サービスのサブスク月額料
書籍代4000円【ここは削らない】
被服費5000円
夫婦小遣い8000円
夫の昼食代含む
予備費2万5000円

ここが最強!家で野菜を育てて、価格高騰に負けない!

手間をかけずに育てられる手頃な野菜の苗や種を買って、ベランダで家庭菜園。「市場の価格に左右されずに、旬の野菜が毎日たくさん食べられます」。食費を上げずに豊かな食卓が可能に!

手に入りにくい台湾野菜も

・サツマイモの葉 
・山東菜
・空芯菜
・台湾バジル
etc.

台湾のソウルフードサツマイモの葉の食べ方

「サツマイモの葉は、煮ても炒めてもおいしい台湾の万能野菜です」。にんじんと一緒にさっとゆでて、カルディのルーローハン缶をのせるだけで手軽に台湾の味を再現!

見直しのルーティン化が最強「固定費の見直しは健康診断と同じ」

【年に1回見直す】

蛇口
yu-ji/gettyimages

水道代を皮切りに、電気代や保険料、通信費も見直し、固定費の削減に成功。その後も年イチで見直すことを習慣とし、"家計の健康"を維持!

意識したきっかけ

大阪から埼玉に引っ越したら水道代が爆上がり!

料金が上がった原因を調べて水道代を3分の1に下げました

「水道代の高い地域で、使用量も2人世帯の全国平均より多かった」ことが判明。半年かけてさまざまな節水に取り組んだ結果、水道代は月あたり6500円→2060円までダウン。

調べて分かったこと

□日本は"市"ごとに水道料金が違う
□使うほどに段階的に単価が高くなる累進制
□2人世帯の全国平均と比べると、わが家は使い過ぎている

冬前のキャンペーンを探して電気代は常に最安値プラン

電力会社の乗り換えや契約プランの変更は、電気代が高くなる冬前やお得なキャンペーン中が狙い目。わが家に合わせた最適なプランを毎年選び直すことで、自ずと最安値を実現!

シャワーが温かくなる前の水はバケツにためて洗濯に活用

頑張らないのに効果が大きい節水テクは、浴室に大きめのバケツを設置すること。「シャワーの水が温かくなるまで十数秒かかるので、バケツにためて洗濯に。きれいな水なのでもったいない!」。

持続可能なやりくりだから最強「環境によい暮らしは財布にもよい」

【節約は後からついてくる】

木のストック写真
Creative Thinking/gettyimages

「地球は1つだけ。資源も無限ではないから、ムダなく大事に使いたい」。その心持ちが自然と家計にもよい効果をもたらします。

ホワイトボードでの食材管理でムダ買いもフードロスもゼロ!

食費は削るよりムダをなくすことを徹底。ホワイトボードで在庫一覧表を作り冷蔵庫と連動させたら、計画的に使い切れるようになりました。献立も一汁二菜で栄養たっぷり!

参照:『サンキュ!』2022年11月号「今一番貯まる!『最強家計』大集合」より。掲載している情報は2022年9月現在のものです。撮影/キムアルム 構成/出下真紀 取材・文/平井裕子 編集/サンキュ!編集部

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