意外に知られていない保険の「裏ワザ」。必要なものを選んで、無理なく払うコツ【医療・がん保険・学資保険】
2022/10/26
いざというときに家族を守ってくれる保険。万一のときの生活費は、どう備えればいい?お金のプロが今おすすめする医療・がん保険をご紹介。種類が多くて迷ってしまうときの選び方のポイントも必見です。
<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 畠中雅子さん
教育費から住宅ローン、入院や介護、老後のお金まで、生活に密着したアドバイスが人気。保険の仕組みを熟知し、最新情報にも精通。『病気にかかるお金がわかる本』(主婦の友社)など著書多数。
医療・がん保険選び方のポイント
1 保障が一生涯続くものを選び、保険料は60歳までに払い終える
高齢になるほど医療費がかかるので、保障が一生涯続く終身保障が安心。老後の年金生活で保険料を払い続けるのは大変なので、60歳までに保険料を払い終えるのがおすすめ。
2 医療保険は入院保障+手術給付金のベーシックなプランに
入院保障+手術給付金のシンプルなプランに、低コストで追加できる先進医療保障をつけてもOK。夫が自営業の場合は傷病手当金が出ないので、入院日額を多めに設定しましょう。
3 がん保険を追加するなら、診断一時金や抗がん剤治療を重視
医療保険に入っているなら、がん保険の入院保障は不要。がん診断時の一時金や治療給付金の額、支払い回数などを重視して。保険料を抑えたいなら、抗がん剤治療やホルモン剤治療などの保障にしぼって加入するのも手です。
学資保険は5年や10年の短期払いで、塾代が始まる前に払い終える
学資保険は子どもが2歳までに加入し、5年や10年などの短期払いで、小学生のうちに払い終えるのが理想。塾代が始まる中学以降の家計負担が減り、支払期間を短くすることで返戻率もアップ!
おすすめ!日本生命保険ニッセイ学資保険
大学入学にあたる年齢から年1回、計5回の学資年金を受け取れる。保険料の払込期間は5年、10年、学資年金開始年齢までの3種類から選べ、5年や10年払いを選ぶと返戻率がグッと上がるのがポイント。
おすすめ保険
【医療保険】保険料が安く、特約もコンパクトにつけられる
●はなさく生命 はなさく 医療
比較的新しい商品で、他社商品の優れた部分を反映。保険料が安く、特約の種類が豊富でさまざまなニーズに対応。がん一時金給付や退院後の通院特約など、必要な保障をコンパクトに追加できる。
【医療保険】給付範囲が広く、保障内容も充実!
●三井住友海上あいおい生命&LIFE 新医療保険A(エース)プレミア
保険料は標準的だが、集中治療室を利用したときに給付金を受け取れるなど、主契約の保障内容が充実。先進医療特約をつけると、治療費に加えて交通費や宿泊代まで保障されるのも特徴。
【がん保険】一時金が最高300万円!生活費のサポートも
●FWD生命 FWDがんベスト・ゴールド
初めてがんと診断されると、最高300万円の高額な診断一時金が支給される。支払いは1年に1回を限度に、回数無制限なので安心。生活費をサポートする「がん収入サポート特約」も注目。
保険用語をCHECK!
●傷病手当金
会社員など健康保険の加入者が、病気やけがで働けなくなったときに支給される手当。仕事を連続3日以上休むと4日目から支給され、金額は給与の3分の2程度。支給期間は最長1年6カ月。
●返戻率
契約者が支払う保険料の総額に対し、受け取れる保険金の割合のこと。返戻率が100%を超えていれば、支払った金額よりも多くの保険金を受け取れ、この返戻率が高い保険ほど貯蓄性が高いといえる。
※この特集の情報は22年8月現在のものです。情報は変わることがあります。
参照:『サンキュ!』2022年11月号「お金のプロがすすめる死亡保険&医療保険」より。掲載している情報は2022年9月現在のものです。構成・文/鹿島由紀子 編集/サンキュ!編集部