1人娘が医学部進学。教育費・総額1,900万で貯蓄はすっからかん!26年間家計を支えた主婦の働き方ヒストリー
2023/04/27
医学部に進学した一人娘の教育費に1,900万円以上!すっからかんになったけど、パートを続けてここからは老後に向けて2,000万円貯めていきます!結婚から現在にいたるまで働き方と貯蓄のヒストリーを教えてもらいました。
- 娘の進学先は医学部。鼻血の出そうな6年間を乗り越え、老後に向けて再スタート!
- 一人娘を6年間、医学部に通わせた働き方と月貯蓄ヒストリー
- 97年 結婚・出産 【総貯蓄額】50万円
- 98年 車購入 【総貯蓄額】10万円
<教えてくれた人>
『サンキュ!』読者 Cさん(神奈川県 48歳)
長女(25歳)が昨年結婚・独立し、現在は夫(51歳)と2人暮らし。住まいは4LDKの持ち家一戸建て。週3~4日でパート中。
◎Total money data◎
夫年収(手取り) 約460万円
妻年収(手取り) 約85万円
夫ボーナス(年間・手取り) 80万円
夫月収(手取り) 32万円
妻月収(手取り) 6~8万円
月貯蓄額 約12万円
年貯蓄額 約160万円
総貯蓄額 200万円
●JOB DATA●
職種 チケット販売員
雇用形態パート勤務
勤務日数週3~4日(9:30~14:30)
時給 1,100円
娘の進学先は医学部。鼻血の出そうな6年間を乗り越え、老後に向けて再スタート!
一人娘は中学受験し、私立の中高一貫校に進学。大学はなんと医学部へ!国立とはいえ安くはない学費と1人暮らしの仕送りに月14万円。これが6年間続きました。そんなハードモードな教育費を、必死にやりくりしてまかなったCさん。「夫が転勤族だったので、パートを変えながら家計をフォロー。でも医学部時代はまったく足りず、何度も心が折れかけました」。それでも、娘の夢を支えてあげたいと夫婦でこづかいを減らしてがんばり、なんとか奨学金を借りずにゴール!「卒業時は手元に30万円しか残っていなかったけど(笑)満足。ここからは、老後資金のためにもうひとがんばり!」。
一人娘を6年間、医学部に通わせた働き方と月貯蓄ヒストリー
大学の研究室補助から、添削の仕事、チケット販売員と、そのときにできるパートで家計を支えたCさん。働き方と貯蓄の歴史を一気にお見せします!
97年 結婚・出産 【総貯蓄額】50万円
●月貯蓄額5万円
【妻の仕事と月収】専業主婦0円(内定を辞退)
大学卒業してすぐ結婚。つわりで就職を断念。
卒業直前に妊娠し、内定していた会社を辞退。「仙台にいた夫のところで新生活を始め、出産に備えて必死にお金を貯めました」。
98年 車購入 【総貯蓄額】10万円
●月貯蓄額5万円
車代-140万円
99年 夫転勤(1)長女入園 【総貯蓄額】150万円
●月貯蓄額12万円
【妻の仕事と月収】パート12万円(月収はすべて貯蓄)
パートを始めるも、夫の転勤で離職。
娘を保育園に預け、専攻していた理系の知識を生かして大学の研究室で実験補助のパートに。「週5で楽しく働けていたのですが、夫の転勤で半年で離職」。
【妻の仕事と月収】専業主婦0円(引っ越しで泣く泣く)
02年 夫転勤(2) 【総貯蓄額】500万円
●月貯蓄額8万円 子育てしながらコツコツ貯蓄
【妻の仕事と月収】内職2万円(在宅で仕事!)
内職で月収2万円。夫ボーナスもしっかり貯蓄。
娘が小学生になるころ、在宅でできる添削の仕事の内職を開始。「ピアノなど習いごともさせながら節約に励み、年150万円は貯めました!」。
05年 マイホーム購入 【総貯蓄額】890万円
●月貯蓄額5万円
【妻の仕事と月収】専業主婦0円(夫の転勤で泣く泣く)
貯めた!けど大きな出費が続くように…。
夫が地元・神奈川に転勤したのを機に、マイホームを購入。「諸費用や固定資産税のほか、娘の塾代も始まり、家計がだんだんキツくなってきました…」。
マイホーム購入で-530万円
09年 長女私立中学入学【総貯蓄額】230万円
●月貯蓄額ほぼ0円
受験で-130万円
長女、中高一貫の進学校へ!
【妻の仕事と月収】専業主婦0円
娘の塾代がどんどんアップ!中学受験で130万円の大出費。
小6では塾代が月10万円に!「中学合格後は初年度130万円、その後は年80万円の学費で高校もこのペース。わかっていたとはいえ、冷や汗が」。
13年 長女私立高校入学 【総貯蓄額】200万円
●月貯蓄額ほぼ0円
【妻の仕事と月収】専業主婦0円
月1~2万円、貯蓄を切りくずす日々がスタート。
私立高校の学費以外に、歯列矯正に90万円も必要に。「受験期には塾代もさらにアップ。夫の月収ではとても足りなくなり、チケット販売のパート勤務に」。
長女、県外進学で仕送り月14万円!働かねば!
16年 長女医大へ進学 【総貯蓄額】160万円
●月貯蓄額0円
【妻の仕事と月収】パート5万円(再スタート!)
長女の医大進学と夫の単身赴任で重すぎるWパンチ。
親は地元の公立大を希望するも娘の強い希望で他県の国立大へ。「娘の1人暮らしに14万円、夫の単身赴任に10万円を毎月仕送り。完全に赤字でした(涙)」。
大学6年間で1,350万円出費!働いても働いても追いつかないゾーン突入!(涙)
18年 夫月収ダウン 【総貯蓄額】100万円
●月貯蓄額0円
【妻の仕事と月収】パート6~8万円(今も続けてます!)
成人式の出費は20万円に収めた!
成人式にはスーツで参加し、振袖は写真だけに。「娘もとくにこだわりがなかったので、学費と仕送りを優先」。
20年 長女大学5年生 【総貯蓄額】55万円
●月貯蓄額0円
22年 長女大学卒業、就職、結婚
【総貯蓄額】30万円(月貯蓄額0円)
夫の月収ダウンにもめげず走り抜けて総貯蓄額30万円に!
単身赴任に疲れた夫が部署異動し月収が下がるも、なんとか教育費が終了!「娘は研修医として働きだし結婚も。式は挙げなかったので、10万円のベッドをプレゼント」。
23年 現在 【総貯蓄額】200万円
●月貯蓄額約12万円
長女が独立後は夫婦の老後のための貯蓄再スタート!
教育費が終わり、ようやく老後資金を貯められる状況に。「先取り貯蓄を増やし、つみたてNISAも開始。貯蓄が増えていくのが、本当にうれしい!」。
夫単身赴任&長女仕送り出費MAXだったころの家計表
<収入>
世帯月収(手取り) 51万円
先取り貯蓄(夫の財形) 1万円
●固定費
住居費 9万8,000円(住宅ローン)
水道・光熱費 2万円
生命保険料(3人分) 1万円
通信費 1万6,000円(スマホ3台分、固定電話代、ネット代)
ガソリン代 1万5,000円
新聞代 4,000円
単身赴任の夫の生活費 10万円
長女に仕送り 合計14万円
〈内訳〉 アパート下宿代 9万5,000円
生活費 4万5,000円
●やりくり費
食費 4万円(月に2~3回、夫が帰ってくる際の食材代や、長女に送った食材の金額含む)
日用品費 2万円
レジャー・外食費 2万円
医療費(長女の歯医者代含む) 7,000円
夫こづかい 1万5,000円
妻こづかい 2,000円
ワンちゃん代 1万5,000円(トリミング代含む)
毎月約2万円の赤字!!
夫婦2人暮らし現在の家計表
<収入>
世帯月収(手取り) 約40万円
先取り貯蓄 6万円(夫の財形1万円、貯蓄口座2万円、つみたてNISA約3万円)
●固定費
住居費 8万3,000円(住宅ローン)
水道・光熱費 3万5,000円
生命保険料(夫婦2人分) 6,000円
通信費 7,000円(格安スマホ2台分、固定電話代、ネット代)
ガソリン代 1万円
新聞代 4,000円
実家の母に仕送り 1万8,000円
●やりくり費
食費 4万円
日用品費 2万円
レジャー・外食費 1万円
医療費 5,000円
夫こづかい 2万円
妻こづかい 5,000円
その他 2万円
残し貯め 5万7,000円
毎月約12万円貯蓄!!
目標貯蓄額は15年で2,000万円!リフォームも旅行も叶えるぞ~!
「まずは300万円貯めて車を買い替え、家の外壁を塗装したい。老後は孫の面倒を見つつ、庭いじりを楽しんで、2~3年に1回くらいは夫と温泉旅行に行けたらいいな♪」。
参照:『サンキュ!』2023年5月号「働き方を変えて貯めた人のヒストリー」より。掲載している情報は2023年3月現在のものです。撮影/林ひろし 構成/竹下美穂子 編集/サンキュ!編集部