献立はキッチリ立てちゃダメ!?食費節約に失敗する人がやりがちなNGパターン5つ
2024/08/09
「食費を制する者は家計を制する」と言います。言い換えれば、食費節約が苦手で、食費をうまく減らせないと、家計をコントロールするのが難しくなるということです。
全国の主婦を取材して、お金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが「食費節約に失敗する人がやりがちなNGパターン」について5つ解説します。
【NG1】献立をキッチリ考える
食費が安い人は、買い物前に数日分の献立を“ざっくり”決めます。ざっくりなので、餃子を作ろうと思ったけど、ニラが高いから、餃子をやめて、豚こまのしょうが焼きにチェンジするのもOK。「肉」のおかずなら「よし」と考えます。餃子にこだわって、高いニラを買うことはありません。
また、夫が急な残業で夕飯を済ませて帰宅する日は、予定していた献立を翌日に延期して、その日は麺類など簡単に作れるものに変更するのもアリです。
食費の安い人は、最初に決めた献立をキッチリ守るより臨機応変に対応し、ムダ出ないようにしています。
【NG2】あれば必ず徳用パックを買う
鶏胸肉、豚こま、豚ひき肉……など肉の大容量パックは、100gあたりの単価が安くてお得です。でも割安だからといって、何に使うかを考えずに買うのは、必ずしもお得とは言えません。
「冷凍保存すればいい」と思うかもしれませんが、なんとなく冷凍したものは、なんとなくいつまでも冷凍したままになりがち。冷凍焼けして、食品ロスになることも。
大容量の徳用パックを買うときは、生姜焼き用、豚汁用、豚丼用など用途を決めて、使い切れるメドをつけてから買うのが正解です。
【NG3】お菓子、ペットボトル入りのジュース、菓子パンをよく買う
お菓子、ペットボトル飲料、菓子パンをちょこちょこ買っていると、食費が膨らみます。単価が安いので「ま、いいか」となりやすいですが、「塵も積もれば」で1カ月分をトータルすると、それなりの金額になります。とくに、朝食が菓子パンになっている場合は要注意。
つい買ってしまうお菓子、ペットボトル飲料、菓子パンなどで食費が増えがちな場合は、「嗜好品費」として食費とは別に予算を立てて管理するのがオススメです。
【NG4】買い物回数が多い
スーパーに行くとなにかしら特売になっていたり、おいしそうな物が売っていたり、テレビCMで宣伝していた新製品の調味料があったり……で、つい余計な物を買ってしまいがちです。スーパーに行く回数が多いほど、食費も増えます。
食費を減らしたいならスーパーに立ち寄らないこと。買い物回数を減らすことは、食費節約に即効性があります。
【NG5】「よりどり3点」が好き
「野菜がよりどり3点で500円」「肉のパックがよりどり3点で1,000円」など、3つ買うと割引になるケースがあります。でも、これを「お得!」と飛びつくのはNG。
必要な物が2つなら、2つだけ買った方が支出は少なくて済みます。あとの1つは本来なら買わなくてもいい物。割安でも必要のない物を買うのはムダ。本当の「お得」は、必要な物を安く買えたときです。
「よりどり3点」に誘惑されないよう、本当のお得を見極めるのが食費を減らすコツです。
食費節約が下手な人はやり方を見直して
食費を減らすためにアレコレ努力しているつもりなのに、イマイチ効果あらわれないという人が、やりがちなことをご紹介しました。思い当たることがある人は、今すぐ見直してみてください。
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。FP1級技能士。