投資、株主優待、ブログ運営『不労所得』で豊かな暮らしを手に入れました
2024/01/03
普通の主婦・会社員でも、総資産1億円は夢じゃない!?潤沢な資金がなくても、情報収集力と行動力があれば、誰でも「不労所得」は得られます!成功者の3人にやっていることや殖やす秘訣を教えてもらいました。
サンキュ!的「不労所得」ってこういうもの
一般的には、労働の対価として得られる賃金や報酬以外の収入のこと。『サンキュ!』では、親から引き継いだ資産や不動産収入がなくても、投資、ブログ運営、ポイントなどで収入を増やしている人に注目しました!
<教えてくれた人>
・投資を始めて10年で資産約1億円達成 ともみさん〈仮名〉
30代半ばの自営業。夫、長男、長女の4人家族。共働きをしながら支出を抑えて、投資を続け、貯蓄ほぼ0円から10年で総資産1億円に!
世帯年収 約980万円
年貯蓄額 約500万円(株の配当金 年約160万円)
総資産額 約1億円
主な「不労所得」● ETF(上場投資信託)● ブログの広告収入
・投資&ブログ運営で資産増殖中 まりもさん〈仮名〉
40代前半の専業主婦。夫、長男、長女の4人家族。長女の育休中に株主優待目当てで投資を開始。やりくりの経験を発信したブログで広告収入をゲット。
世帯年収 約600万円
年貯蓄額 約180万円(株の配当金 年約10万円)総資産額 2200万円
主な「不労所得」● 株 ● 投資信託 ● ブログの広告収入
・元証券会社OL。株主優待で贅沢ライフ 志乃さん〈仮名〉
30代半ばの正社員。夫、長女の3人家族。結婚前、証券会社に勤務。配当金や株主優待を活用して“ケチケチしない暮らし”を満喫。
世帯年収 約880万円
年貯蓄額 約170万円(株の配当金 年約5万円)
総資産額 1000万円以上
主な「不労所得」● 株● 投資信託 ● 収納、駐車場貸し
投資って怖くないの?
編集部 「不労所得」といえば、投資が不可欠ですが、投資を始めたきっかけは?
志乃 私は以前、証券会社に勤めていたこともあり、株式投資は結婚前からやっていました。
まりも 雑誌でイオンの株主優待がお得という情報を見て、「とりあえずやってみよう」とネットでキーワード検索しながら、手探りで始めた感じです。
ともみ 結婚後、本などで勉強して「投資信託ならほったらかしで積み立てるだけでいい」ということを知って、月10万円ずつから始めました。
編集部 「投資は怖い」と思っている人が、一歩踏み出すためにはどうしたらいい?
志乃 投資にポジティブになるには、まずやってみることが一番!少額でも実践しながら投資の仕組みを理解し、得すること、損することを経験することで、自分に合ったものを見つけられるはず。
まりも 100円から投資できるものもあるので、気軽に始めてみて。その過程でわからないことを調べたり、聞いたりするうちに怖さはなくなっていくと思います。
「少額でできる投資から始めてみて。仕組みを知ることが大事!」
(志乃さん)
どうしたら投資で殖やせる?
編集部 みなさんは、具体的にどのような投資で資産形成をされていますか?
志乃 月3万円ずつの投資信託と、配当率がいい業種や、優待が魅力的な日本株がメインです。百貨店や航空会社の優待で、買い物や旅行もお得に楽しめます!
まりも NISAやiDeCoのほか、日本株、米国株、クレカ投信など、細かく分けていろいろお試し中です。
ともみ わが家は、NISA口座と通常の課税口座で、ETF(下記参照)に1本化!一時期、欲を出して個別株の投資もやってみたけど、株の売買の見極めが難しくて自分に合わないと思い、やめてしまいました。
編集部 投資している商品が下落してしまったときはどう対処していますか?
(3人とも) 特に何もしません。余計なことはせず、放置しています!
志乃 配当率が高い株なら、むしろ安くなっているときが買い増しするチャンスでもありますね。
ともみ 投資信託の場合、利益を得るには「待つ」ことが一番重要なこと。何回か大きな下落を経験しましたが、結局相場は持ち直しているので不安はありません。
編集部 ともみさんは、10年運用中のETFだけで運用利益が4000万円になっているそうですが、そこまで殖やせた秘訣は?
ともみ 投資元本が多いほど、大きな利益が期待できると思ったので、この10年間は、生活防衛費や教育資金を確保したうえで、私の収入と夫のボーナスをすべて投資に回すようにしました。分配金の再投資も合わせて5500万円くらい投資してきましたが、現在は元本の約1.8倍に殖え、運用利益が4000万円に。10年間コツコツ投資を継続してきた結果だと思います。
「株価が下がっても、焦らない。ほったらかしで継続するのみ。」
(まりもさん)
「大きな下落を何回も経験。結局、コツコツ投資の継続が一番です!」
(ともみさん)
ETFとは?
証券取引所に上場し、日経平均株価などの株価指数や金などの商品価格に連動するように設定された投資信託のこと。株式同様に売買されているため、取引所が開いている間は、いつでも売買が可能。信託報酬などの運用コストが低いのも特徴です。
投資以外で稼ぐ方法は?
編集部 投資以外で、「不労所得」を得ているものはありますか?
ともみ 自分のブログやSNSに広告を貼る「アフィリエイト」です。現在は、ブログやSNSだけで月30万円ほどの収入になっています。
まりも 私も「アフィリエイト」をやっています。元々は趣味感覚で、自分の得意なことなどをブログやSNSで公開していただけなのですが、フォロワーさんが増えるにつれて、メーカーのかたから商品紹介の依頼がきたりして、徐々に収入が増えました。
ともみ ブログ作成に多少手間はかかりますが、文章を書いたり、情報を集めたり、発信したりするのが好きな人にはおすすめですよ。
まりも アメブロやライブドアブログなどは初期費用がかからず、初心者向けの「アフィリエイト」の仕組みが整っているので、発信したいことがあれば始めやすいと思います。
志乃 私が注目しているのは、場所貸しのサービス。わが家は、荷物を一時預かりする「モノオク」と、駐車場を貸す「akippa」(アキッパ)に登録していて、多いときで月1万2000円くらいの収入に。空いている場所を貸すだけで、プチ収入になるのはお得感があります。
まりも 定番ですが、ポイ活も大事な不労所得です。例えば、証券口座の開設やクレジットカードを作るだけで高額なポイントをもらえるなどのキャンペーン情報は逃さないこと!さらにためたポイントを投資資金にすれば、気軽に投資が始められます。
志乃 通販サイトでの買い物は、「ハピタス」などのポイント経由サイトを使うと、ポイントが増えやすいですよ。私も、ハピタス経由で1カ月1万ポイントたまったことが!
「ポイ活も立派な『不労所得』。ポイント情報をまめにチェックして!」
(まりもさん)
「アフィリエイト」とは?
自分で運営しているブログやSNSでおすすめ商品やサービスを紹介し、サイト訪問者がその商品やサービスを購入すると収益の一部が還元される仕組み。「Amazonアソシエイト」「楽天アフィリエイト」などのASP(広告紹介会社)に登録することで始められ、利用者も拡大中。
私たちのイチオシ「不労所得」情報!
「VTI」(米国株積立) が王道!
長期でコツコツ積み立てするなら「VTI」がおすすめ。これはアメリカのバンガード社が提供している「ETF(上場投資信託)」で、これ1つで米国株に幅広く分散投資ができるというもの。運用コストが低く、分配金が出るのが特徴です。「VTI」が買える証券会社はSBI証券、楽天証券、auカブコム証券、マネックス証券などがあります。
(ともみさん)
少額から始められ、ポイントもたまる「クレカ投信」
クレジット会社と証券会社がタッグを組んだサービスが拡大。投資信託の積立額をクレカで決済することで、ポイントが還元され、お得感がアップ!私が利用している楽天カード×楽天証券の場合は、積立額に対して0.5~1%ポイントが付与されます。たまったポイントを投資信託の積立に活用することもできるので、支払いの負担が減らせます。
(まりもさん)
物置を貸す「モノオク」駐車場を貸す「akippa」
家で余っているスペースを有効活用して、プチ収入を得る新サービス。「モノオク」(https://monooq.com)は家の空き部屋や物置を貸して荷物を一時預かりするもの、「akippa」(https://www.akippa.com)は使っていない駐車場を貸し出すもので、どちらも事前の登録審査あり。元手はかからないので、手軽に始められます。
※各サイトの注意事項や説明を熟読し、納得されたうえで利用することをおすすめします。
(志乃さん)
安定した「不労所得」を得るために大切なことは?
編集部 「不労所得」を得たことで、暮らしにどんな変化がありましたか?
まりも コロナ禍で退職し、専業主婦になったときは不安だらけ……。ブログなどで徐々に収入を得られるようになってすごく安心できました。また、投資のことを学ぶにつれて、お金の守り方が身に付き、以前よりもムダ買いがなくなりました。
志乃 収入がなかなか上がらない今、本業以外の収入があると、“心のより所”になりますよね。投資で配当金があるのもうれしいけど、株主優待で品質がいい物を遠慮なく買えるのが、生活の満足度を高めてくれています。
ともみ 最近、正社員を辞めてフリーランスになり、時間のゆとりが生まれました。10年間共働きだったからこそ、世帯収入の半分近くを投資に回すことができ、その結果が今の余裕につながっています。
編集部 安定した「不労所得」を得るために、心がけていることは?
志乃 毎日の習慣として、日経新聞やラジオ、テレビの経済ニュースをチェック。魅力的な商品や会社があれば、最新情報を調べたり、四季報を読んだりして、投資商品を見極めています。
ともみ なぜ資産を殖やしたいのか、どんな人生を送りたいのか、未来予想図を明確にすることが、投資へのモチベーションを保つために大切だと思います。
まりも 精神的なところでいうと、以前は投資商品の値動きに振り回されて四六時中スマホが手放せず、生活に支障をきたしたことも……。それを反省して今は、「投資には、家族の大切なお金や時間を使っている」ということを胸に刻んで、攻めより守りを大事に。コツコツ長く続けられるものを選んでいます。
「新聞や経済ニュースをチェックして、社会の動きに敏感になること。」
(志乃さん)
「何となく『お金を殖やしたい』ではなく、明確な目標を持たないと続きません。」
(ともみさん)
私たちの将来の目標
資産をキープしながら、ボランティア活動を
近い将来、夫は脱サラして起業する予定。私は、投資で資産をキープしながら、子どもたちや高齢者のためのボランティアをしたいと思っています。
(ともみさん)
あと3000万円貯めて、セミリタイア生活に
夫が55歳になるまでに、仕事を辞めてセミリタイアできるだけの資産を蓄えておきたい! 教育費とは別に3000万円以上が目標です。
(まりもさん)
夫婦で、豪華客船で世界一周旅行に行く!
共働きしながら投資で資産を殖やし、老後も安心して暮らせる蓄えを。子どもが独立したら、夫婦で豪華客船で世界一周旅行に行くのが夢です。
(志乃さん)
※文章中の敬称略。
※この特集で紹介している情報は、23年10月31日現在のものです。
投資には元本保証はありません。損失のリスクも検討し、自己責任のうえで行ってください。
<監修>
二宮清子さん
ファイナンシャル・プランナー。All Aboutマネーガイド。ライフプラン相談、資産運用&資産形成のレッスンなども開催。公式HP https://fpninomiya.com
参照:『サンキュ!』2024年1月号「一生お金に困らない生き方」より。掲載している情報は2023年11月現在のものです。構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部