今、賃貸住宅に住んでいらっしゃる方、このまま賃貸? いずれはマイホーム? 中には、「頭金がたまったら」家を購入しようと考えている人は少なくないかもしれません。ところが、「頭金がたまったらと思っているなら、今買うことをおすすめします」というのは、住宅ジャーナリストの山本久美子さん。その理由は…。
頭金をためる分をローンの支払いに充てる
「収入があがったら」「頭金がたまったら」家を買おうと考えている方、それは違います! 収入は、あがることもあるかもしれませんが、あがらないこともあります。「収入があがったら」は考えないほうが無難。また、頭金をためている間に金利が上がったら、ためた頭金と同じくらいの利息を払うことに…といったこともあり得ます。今の低金利を活用して、頭金をためるお金があるならローン返済に充てると、考えてはいかがでしょう。
まずは、住居費に本当はいくら充てられるのか、今一度考え直し、数カ月シミュレーションしてみます。安易に使っていたタクシー、外食、買わなくても困らないもの、などありませんか? たとえば、家賃7万円なら、むだに使っていた1~2万円をプラスして住居費に。それがローン返済可能額です。
物件価格はしばらく横ばい。いつか買うなら、今買おう!
今買いたいもう1つの理由が物件価格。住宅ジャーナリストの山本さんによると、東京オリンピックを控え、建築費が高めになっているのは事実だけれど、物件価格は横ばいが続いており、オリンピックが終わってもすぐに下がることはなさそうだとか。10年後なら価格変動があるかもしれないけれど、そんな先まで様子を見ているくらいなら、自分たちが気に入った家で少しでも長く家族の思い出を作ったほうがよさそうですね。
最近の新築物件は、設備のいいものが多く、そうじや片づけがしやすい、トイレやおふろが汚れにくいなど家事効率が上がったり、子どもが立てる音を気にせず生活できたり。家賃と同じ金額をローン返済に充てるなら、分譲のほうが居住環境はよくなると考えられます。
逆に、やってはいけない購入とは?
住宅を購入するときに気をつけたいのが「舞い上がらない」こと。物件を見ていると、すてきなおうちに心躍ります。少しくらいならと購入額をあげてしまいそうに…。
ですが、そこは冷静に。たとえば世帯年収が1000万円あっても、夫の年収500万円+妻の年収500万円なら、その状態がいつまで続くかはわかりません。住宅購入で無理をすると、会社はやめられない、旅行もできない、がんじがらめの生活に陥る恐れも。住宅ローンは月々いくら返済するとはじめに決め、それを守ることが大切です。
住み替えるたびに変わる賃貸の家賃に対し、住宅ローンの支払いは一定にすることができます。人生の3大支出といわれる教育費・住居費・老後費用の中で、最もかかる住居費を早く安定させれば、ゆとりをもった将来設計をすることも可能。
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■山本久美子 プロフィール
「週刊住宅情報」(リクルート)等の副編集長を経て独立。住宅関連記事の編集・執筆や講演等で活躍。宅地建物取引士、マンション管理士、ファイナンシャルプランナー等の資格をもつ。著書に『マンション管理&修繕 完全ガイド2017』(ダイヤモンド社)ほか。
(取材・文 サンキュ!NEWS編集部)
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