ATMを日常的に使う人は損してる!?お金の専門家が3つの理由を解説

2020/04/04

銀行口座の出入金をチェックしたり振込をしたいとき、どうしていますか?

節約アドバイザーの丸山晴美さんによると「ATMを頻繁に使っている人は知らず知らずに損していますよ」とのこと。じゃあ、何を使えばいいのか?それは、各銀行が出しているスマホアプリ。その理由について、解説してもらいました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2020年3月時点の情報を元にしています。

みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「ATMと銀行アプリの差」!

銀行アプリを使うとメリットが多い理由は?

少し前に、三菱UFJ銀行やゆうちょ銀行が、インターネットの通帳やサービスに切り替えた人へ、現金1,000円をプレゼントするキャンペーンを行って話題になりました。このときにネットバンキングを始めたという人も少なくないでしょう。

今、銀行業界全体がサービスのデジタル化を進めていて、多くの銀行からスマホアプリが出ています。ネットバンキングに切り替える人が多くなれば、銀行は通帳をはじめさまざまな経費を節減できます。そのため、銀行としては使い勝手の良いアプリを出したり、窓口やATMより手数料がお得などメリットを多くしているのです。

アプリでできることは銀行によって異なりますが、多くは残高や取引明細の照会、振込・振替など、基本的な作業のほとんどが可能です。

ATMが損な理由1:ATMは「時間」で損する!

銀行のオンラインを使用して携帯電話の男
AndreyPopov/gettyimages

給料日に口座の入出金を調べたり、カードの引き落とし前に残高を確認したいとき、いちいち銀行やATMに行くのって地味に面倒くさいですよね。給料日や休日明けなどはATMが混み、並んで待たなければならないこともよくあります。

でも銀行のアプリなら、そもそもATMまで行く必要がありません。スマホから確認できるので、家の中はもちろん、外にいても買い物途中でも、ちょっと空いた時間にすぐチェックできます。ATMを往復する時間と並んで待つ時間、ぜんぶ丸ごと節約できるのです。

さらに、ネットなので基本的に24時間いつでも利用可能。窓口やATMのように時間を気にする必要もありません。

銀行によってはアプリで「Pay-easy(ペイジー)」を使えるものもあります。Pay-easyを使えばアプリから税金や公共料金の振込ができるので、コンビニや金融機関の窓口にも行かなくて済みます。

主婦にとって「時間」はとても貴重なもの。自分の都合の良いときにすぐチェックできるのは、本当に助かります。特に忙しいときや天気が悪くて外に出たくない日など、アプリがあると便利です。

ATMが損な理由2:ATMは「お金」も損する!

みずほ銀行の場合、3万円未満の現金を他の銀行に振り込む(電信)と、窓口では770円、ATMでは440円の手数料かかりますが、ネットバンキングなら220円。ATMの半額で済みます。もちろん、ネットバンキングは、アプリからの利用にも対応しています。

このように、多くの銀行ではATMや窓口を利用しないだけで、手数料が安くなります。サービス内容や銀行によっては、手数料無料の場合も。夜中に手続きしても、時間外手数料がかからない場合がほとんどです。

また、銀行それぞれが独自のサービスも行っています。

例えば、三菱UFJ銀行の場合は取引状況に応じて優遇ステージが決まり、最高ランクの「プラチナステージ」ではネットバンキングに限り月3回まで利用時の他行振込手数料が無料です。

三井住友銀行では、ネットバンキングで住宅ローンの一部繰り上げ返済などもでき、その手数料も無料です。

つまり、銀行のアプリなら使い方次第でかなり手数料の節約ができるのです。

紙の通帳は紛失した場合には再発行の手続きが必要で、1,000円前後の手数料がかかります。でも、アプリなら紛失の心配はありません。そういう点でもアプリがお得です。

ATMが損な理由3: ATMは使う手間も多くて損する!

紙の通帳の場合、長期間記帳しないでいると合計記帳され、明細がわからなくなることがよくあります。そのため、定期的に記帳に行かなければなりません。その点、アプリはいつでもどこでも取引履歴が確認でき、記帳や通帳繰り越しの手間そのものが不要です。

銀行によっては、アプリで定期預金や外貨預金の申し込み・預け入れもできたり、住宅ローンの返済管理ができる場合もあります。定期が満期になったら解約して普通預金に入れる、あるいは同じ定期を自動継続するなどの予約もアプリでできます。

これまで、印鑑を持って窓口で行わなければならなかった面倒な手続きが、アプリでクリックするだけで済ますことができるのは、本当に手軽でラクです。

また、アプリによっては「家計簿機能」がついているものもあります。

三井住友銀行のアプリは、無料の個人資産管理サービス「 Moneytree(マネーツリー)」と連携させることができ、月毎の収支を自動計算して、口座の利用明細とともに表示してくれます。三井住友以外の銀行やクレジットカード、ポイントカードなども登録できるので、自分の資産を丸ごと管理でき、家計簿をつける手間も削減できます。

アプリをインストールしたら、得な使い方を調べることがポイント

KangeStudio/gettyimages

このように銀行のアプリはとても便利ですが、アプリではできないこともあります。それは現金を引き出すこと。これだけはATMなどに行く必要があります。

ただ、社会はどんどんキャッシュレス化が進んでいます。じきに現金を引き出す必要そのものも、なくなって行くのではないでしょうか。

また、銀行口座をアプリで管理するとき、「個人情報が漏れないか」「不正な引き出しの被害にあわないか」という点が心配ですよね。その点も、最近のアプリは生体認証(眼球の虹彩や指紋など人間の身体の個人的特徴を使って認証する方式)ができたり、1回だけしか使えないワンタイムパスワードを利用するなど、セキュリティ面が向上しています。

特に生体認証はパスワードなどを入力する必要がないので、素早く残高や入出金の確認などができ、使い勝手の面でも便利です。

万一、不正な引き出しの被害にあった場合も、全国銀行協会では預金者に重大な過失がなければ全額補償するという申し合わせを発表しています。手続きや条件は銀行で異なるので、自分が使っている銀行の場合を確認しておきましょう。

同時に、銀行のアプリをインストールしたら、どう使うと得なのかを調べることが大切。アプリの機能やサービス内容は銀行で異なります。例えば楽天銀行の場合、楽天カードの引き落とし口座を楽天銀行にすると、楽天スーパーポイントがプラス1倍になるなど、得する使い方も銀行によって違います。自分が使う銀行のサービス内容を調べて使うと、よりお得に利用できます。

金利が低くて銀行に預けただけではお金を増やすことができない現在、私たちも銀行を利用する際には時間・お金・手間をかけず、かしこく利用したいですね。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

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