200人に聞いて判明!貯めている人はみんな家計簿をつけていた!?続けるコツは?
2021/09/25
アンケートの結果からわかった、ある事実。それは……貯めている人の多くが家計管理に「家計簿」を使っていたことでした。
さらに、このデジタル時代においても「紙」の家計簿が圧倒的に支持されていたことも判明。
とはいえ、きっちりつける派は少数で、そこそこ手を抜きつつ、ゆるーく楽しく続けている人がほとんどでした。
なぜ、家計簿をつけると貯まるの?しっかり書かなくても貯められるの?家計簿で「貯蓄上手」になれる理由と、楽しく書き続けられるコツを探ります!
貯めている人ほど家計簿をつけていた!!
こちらは、サンキュ!モニターのアンケート結果をグラフにしたもの。毎月の貯蓄額に対して家計簿をつけている人の割合を見ると、額が大きくなるほどつけている人が多いのは一目瞭然。貯めている人ほど家計簿をつけている、と言えそうです。
また、アプリやPCなどと併用している人もいますが、その大多数は「紙」の家計簿に書き込んでいることもわかりました。
今こそ紙の家計簿の理由
定番すぎて、「今さら家計簿……?」と思う人もいるかもしれません。ですが、家計簿は今も昔も、”お金のプロ”が認める最強の家計管理法なのです。
現に、ファイナンシャル・プランナー(FP)に家計相談をする場合、多くは家計簿の持参や一定期間家計簿をつけることを求められます。なぜなら、家計簿を見れば現状がすぐにわかるから。本人は気づいていない、お金に対する考え方や暮らしぶりなどが、そこかしこから読み取れるからです。プロはそのうえで問題点や改善点をあぶり出し、お悩み解決へと導きます。
もちろんプロでなくても、家計簿をつけて見返すうちに「やりくり意識」はぐんと高まります。今まであやふやだった収入と支出が数字ではっきりと目に映れば、人は無意識に何かを考え、行動に移そうとするもの。反省して支出を減らす努力を始めたり、目標を新たに定めたりしやすくなるというわけです。つまり、現状を把握して「次の一手」を打てるようになるのですね。
さらに、この「無意識」の力を後押ししてくれるのが手で「書く」という行為。書くことは脳を活性化させる動作でもあるので、内容が頭に残りやすくなり、行動力、実行力を高めることにもつながるといわれています。
こんなふうに、さまざまな理由から家計簿は家計管理や貯蓄アップに欠かせないものだとわかります。
家計簿がなかなか続かない……そんな人は
……でも、やはりめんどうで続けられないという声も。現在、家計簿でやりくり力を高めている人はどうやって挫折を防ぎ、続けているのでしょうか。楽しくつけて、ムリなく続けられるコツを聞きました。
ズボラさんでもこれなら続く!貯めている人の家計簿テク
ここからはズボラさんでも続けることができる家計簿テクをご紹介します。
自分に合った費目づくりと記入ペースでストレスなし!
アンケートを見ていると、家計簿が続いている人は
・こまかすぎない費目分け
・自分に合った記入頻度
がポイントであることが見えてきました。
記入頻度は人によって
2~3日に一度派、週1回派、レシートがたまったら派、
なかには月に1回流れだけ把握している、という人も!
いずれにしても、自分にとって「ラク」で「負担がない」ことが続くコツのようです。
「今まで、”これは何費?”といちいち迷ってしまうのが原因で、イヤイヤ家計簿をつけていましたが、最近は思いきって『食費』『レジャー・交際費』『雑費(日用品など)』『その他』の4費目だけにし、現在取り組んでいる妊活の費用はじめ、迷いそうなものは全部『その他』に書き込むようにしたら、ビックリするほど楽チンに。
さらに詳細も書かず、お店名と金額だけの記入にしました。こまかく書かなくても、なんとなく思い出せるものですよ」(A.Oさん・34歳・家計簿歴5年)
ざっくりでも、抜けがあっても、お金の流れは見えてくる!
「自他ともに認めるズボラのため、家計簿には日付とお店と金額を記入するだけ。しかも、金額は100円単位まで切り上げしています。抜けや書き忘れもしょっちゅうだし、集計も適当に暗算して間違っていることも(笑)。
それでも、だいたいの支出傾向はつかめるのでいいとしています。家計簿をつけるようになってからは、衝動買いを控えるようになったし、大きな買い物のときも『これ、本当に要る?』と考えるようになりました。こんなにゆるくても、つければ出費が減る=貯蓄が殖えるとわかったので、もうやめられません」(Nさん・家計簿歴7年)
デジタル家計簿より、「紙」のほうが楽チンだった
「PCに入力していたこともありましたが、立ち上げるのに時間がかかり、結局、紙のほうが思い立ったときにすぐ書き込めて便利だと思いました。スマホアプリも起動は早いけれど、全体をまとめて俯瞰しにくいので、お金の流れが実感しにくいんです。その点、今使っている家計簿は、月単位、年単位の収支や貯蓄状況がひと目で確認できて、頭にスッと入ります。
私なりに工夫しているのは、各費目の予算にちょっぴり余裕をもたせること。コップの中のジュースの話じゃないですけれど、予算が少しふえただけで、”もうこれしか残っていない”ではなく、”まだこんなに残っている”と思えるようになるんです。ギリギリにしすぎると、マイナスになったとき、モチベーションも下がってそのまま挫折……にもなりかねないので、あえて多めに予算をとって気持ちにも余裕をもたせています。
もちろん、余ったら取っておいて予備費や貯蓄に回していますよ。当初の貯蓄は年間100万円でしたが、おかげで20~30万プラスできました!」(K.Kさん・家計簿歴15年・現在の家計簿歴1年)
まだまだあった!マネしたい家計簿テク
・「週1回、近所のカフェで記帳します。家よりも集中できるし、落ち着いて作業できるからか、反省点や来週の目標などが次々浮かんでくるんです。1週間分の記帳が終わったあとはリセットできて気分もスッキリ! 来週もこのカフェ&家計簿タイムがあると思うと、1週間がんばってやりくりに励めます」(C.Iさん・家計簿歴半年・食費が2/3以上ダウン)
・「月末、家計簿を集計したあと、その月の貯蓄率や達成率をSNSにアップ。モチベーション爆上がりです(笑)」(前出・K.Kさん)
・「メモ欄にはその日の献立を書き込んでいます。買った食材を思い浮かべながら献立を立てることで、ピッタリ使い切れるようになりました。似たようなメニューが続かなくなった、栄養バランスのチェックもできるなど、いいこといっぱい♪家計簿を見返す習慣がつき、ムダづかいなども見つけやすくなりました」(前出・C.Iさん)
ほかにも……
・ノーマネーデーにシールや丸をつける
・カードで払ったら金額に丸をつける、マーカーを引くなどして目立たせる
・月に1回夫と家計簿を見直す時間をつくっている
などなど、マネしたい工夫がいっぱい!
家計簿を続けてつけると、こんないいことが!
家計簿を続けていると、思わぬハッピーが転がりこんでくることもあるそうです。
”急な出費”がなくなり、家計も気持ちも安定
「バックナンバーはすぐ近くに収納し、いつでも見られるようにしておきます。車検費用や保険料など、『あのときいくら払ったっけ?』がすぐ確認できるから、年間を通して何にいくら支払えばいいか正確にわかり、前もって準備できるようになりました。お金の計画が立てられると、不安は消えます」(前出・Nさん)
記録は自信に、継続は力に!
「月末の集計が終わったら、”今月もお疲れさま!”と自分に声をかけています。前月よりもいい結果を残せたときは、『やったどー』とガッツポーズも(笑)。こうやって小さな達成感を積み重ねていくと、家計管理は楽しいものだと思えてくるし、結果は必ずついてくると何ごとにも前向きな気持ちになれます。家計簿のおかげでお金ともっと仲よくなれたし、ケチじゃなく、堅実なやりくりや正しい節約ができるようになったのを実感しています」(前出・A.Oさん)
自分に合ったやり方で家計簿を楽しんで!
みなさん、それぞれ工夫を凝らしたマイ家計簿と楽しくつき合っているようす。つけ方は各自違っても、「ムリなくできる範囲で」というあたりは共通しています。
まずは、自分なりのやり方で家計簿をつけてみて。いつの間にか、「貯められる人」になっているはずですよ!
編集/サンキュ!編集部