コロナ禍の年末年始を迎えるにあたって今すぐ準備すべき2つのものを専門家が解説

2021/11/15

2021年の年末年始は、どのように過ごしますか?新型コロナウイルスの感染者数次第では、旅行や帰省をしたり、親族や友人と集まって楽しんだりすることが可能そうです。

とはいえ、「よりお得に年末年始を過ごす方法」は以前とは異なります。今年ならではのポイントを、節約アドバイザーの丸山晴美さんに聞きしました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2021年11月12日時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「コロナ禍の年末年始に必要なモノ」!

接種証明書や陰性証明書がお得に過ごすカギに

11月初めに全日空が発表したところによると、2021年12月24日〜1月4日の運航率は、コロナ前に発表した2020年度運航計画の98%を予定していて、「ほぼコロナ前の運航水準に戻ってきている」とのこと。

現在、各地で「ワクチン・検査パッケージ」の技術実証も行われていて、実用化が急ピッチで進められています。このままコロナ第6波が訪れなければ、この年末は久しぶりに、家族や友人と旅行や帰省をしたり親族や友人で集まったりすることができそうです。

例年ならば、この時期に年末年始の交通チケットの上手な取り方などをお伝えすることが多いのですが、今回はちょっと様子が違います。今年の年末年始は「コロナワクチン接種証明書」や「陰性証明書」があるかないかで「お得」が変わる場合が少なくなさそうなのです。

特に旅行業界やホテル・旅館、飲食店など、コロナ禍の影響を大きく受けた業界業種では、すでに証明書提示による特典を設けているケースが多数あります。ネットで「接種証明書(陰性証明書)特典 旅行」などで検索すると、さまざまなお得なプランやサービスが見つかります。

また、東京都ではワクチン接種記録を登録すると飲食店などで特典を受けられるアプリ「TOKYOワクション」の登録が、11月1日から始まりました。これを提示することでお店独自の特典やクーポンなどを受けられる他、アプリ内からも様々な特典に応募できます。

「TOKYOワクション」はワクチン接種済みの人が対象ですが、SOMPOホールディングスとSOMPO Light Vortex(ライトボルテックス)が進めているアプリ「Light PASS」PCR検査などの陰性証明にも対応。まだ正式なリリースはされていませんが、こちらもクーポンなどお得な特典が付く予定です。

今後、他にもこうしたさまざまな特典を持つ証明アプリが出て来る可能性は少なくないと思われます。

この年末年始は、こうした証明書や証明アプリがお得に過ごすためのカギになるでしょう。自治体によってサービスや取り組みが異なるので、お住まいの自治体のホームページをチェックするなどして、こまめに情報を取得し、活用できるものはしっかり活用しましょう。

年内にマイナンバーカードを申請しておくと安心

政府はコロナ禍の経済対策として、現金給付に加えて、マイナンバーカード保有者に最大2万円分のポイントを付与すると発表しました。

ただし、マイナンバーカードについては、マイナポイント付与は新規登録者が対象だったり、カードを健康保険証として使う手続きを済ませれば7,500円分、預貯金口座とひも付ければ7,500円分という条件もあったりするなど、全員一律ではありません。

しかし、この施策を見てもわかるように、政府はマイナンバーカードの普及を推し進めていて、その方針は今後も変わらないと思われます。

2021年10月からマイナンバーカードが健康保険証として利用できるようにもなったことを考えると、今後のコロナワクチン接種の情報が、マイナンバーカードに紐づけられる可能性もあります。

また、来年以降に予定されている「Go To トラベル」なども、マイナンバーカードが関わってくるかも。

まだマイナンバーカードを持っていない人は、預貯金口座などと紐づけるかどうかは別として、とりあえず作っておいた方が何かと便利そうです。

マイナンバーカードは申請後1カ月くらいで交付されますが、すでに申請が混み始めており、今後は2カ月近くかかる可能性も。年内に申請しておきたいところです。

これから申請する人はチェック!マイナンバー申請方法をおさらい

申請には自治体から郵送されたマイナンバーの「通知カード」に付属されている「交付申請書」が必要です。どこにしまったか分からないという場合は、住んでいる自治体に問い合わせましょう。

申請方法は、スマートフォン、パソコン、郵送、町の中の証明写真機の4つの方法があります。それぞれの方法は、下記の「マイナンバー総合サイト マイナンバーカード交付申請」ページで確認できます。
証明写真機は申請に対応していないものもあるので、あらかじめ確認しましょう。

申請後、1〜2カ月後くらいで交付通知書(はがき)が自宅に届きます。交付通知書に受け取りに必要なもの、受け取り期限、交付場所などが書かれているので、その内容に沿って本人が受け取りに行きます。本人が病気などで受け取りに行くのがむずかしい場合に限り、代理人に委任することも可能です。

受け取る際は、事前に予約をしたほうがスムーズです。予約をしなくても受け取ることはできますが、場合によっては長時間待つこともあります。

交付窓口で本人確認をしたうえで、その場で2種類の暗証番号を設定してカードが交付されます。暗証番号は行く前に考えておくのがオススメ。忘れないようにメモなどを取り、しっかり保管しておきましょう。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママのお金に困らない本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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