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1年で最もお金が出る年末年始にあえて買うべきものとは? 【お金の専門家が解説】

2022/11/26

イベントごとが多い年末年始は、1年の中で最もお金の出入りが激しくなる時期。年末ボーナスや年末調整の還付金など臨時の入金もあり、財布の紐がゆるくなりがちです。節約アドバイザーの丸山晴美さんは「何の気なしに使っていると、気づいたらお金がない!という状況に陥るタイミングですよ」と言います。年明けに後悔しないために、年内にやるべきお金のことを聞きました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2022年11月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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年内にやるべきこと1:年末年始のイベント別予算を立てる

年末年始はクリスマス、忘年会、初詣、お正月、帰省など、イベントが目白押しです。その中でお金を上手に管理するには、メリハリを考えることが大事です。

例えば、クリスマスは盛大にするけれど、年越しは家でゆっくりする。年越しは帰省または旅行をするから、クリスマスは抑えめにするなど。

まずは年末年始の予定をリストアップしてみましょう。そして、メリハリを考えながら、各イベントにどの程度お金をかけるか、予算を立ててください。
予算を決めたら、その中で具体的にどういう準備をするかを決めましょう。

クリスマスプレゼントをちょっと奮発するから、ケーキを買うのをやめてお寿司ケーキを手作りしようなど、工夫の仕方はいろいろあります。限られた予算をどう配分をするか決めることで、計画的なお金の使い方ができます。

年内にやるべきこと2:正月用の買い出しはネットスーパーで

せっかく予算を組んでも、それを全てふいにする行動があります。「家族でショッピングモールや大型スーパーに買い物に行く」ことです。

年末年始はいつにも増して、消費欲を刺激するディスプレイがたくさん。限定品なども多い時期なので、「ちょっと早いクリスマスプレゼントで、これ買って!」など、想定しないことが起こりがちです。
外食などした場合には、家族4人で8,000円くらいの出費になり、あっという間に予算オーバーに。

正月用の買い出しも、家族皆で行くのはNG。ネットスーパーでまとめ買いするのがおすすめです。

ネットスーパーなら、余計なものをカゴに入れてしまうこともありません。正月用食材は年末ほど高くなるので、早めに買って冷凍しておくのがお得です。

年内にやるべきこと3:できるだけ「早割」を活用する

クリスマスケーキの予約、帰省や旅行の交通チケット、年賀はがきなど、年末に関連したイベントには「早割」サービスが多くあります。どうせ買うのなら、早割を活用しましょう。

「クリスマスケーキは25日の夜に、余って割引価格になったものを買えばいい」と言う人もいますが、最近はSDGsのために注文を受けた分しか作らないお店が増えています。後で慌てないよう、情報をチェックしておきましょう。

年内にやるべきこと4:未取得のマイナポイントは全て取っておく

マイナンバーカードを使って申し込むことでもらえる「マイナポイント」。マイナンバーカードを新規取得し、キャッシュレス決済と紐づけて2万円までのチャージまたはお買い物をすると最大5,000円分、保険証書としての利用申込みで7,500円分、公金受取口座の登録で7,500円分、計最大2万円分のポイントがもらえます。

家族が4人なら8万円分!マイナ保険証を使うと10月から病院、薬局での支払い額が安くなるなど、メリットは小さくありません。

マイナポイントの申し込み期限は2023年2月末までですが、2024年秋に健康保険証がマイナ保険証に1本化されることになったこともあり、申請が増えています。未取得のポイントは早めに取っておくことをおすすめします。

マイナポイントが付与対象となるマイナンバーカードの申請期限は、2022年12月末まで。まだカードを申請していない人は、できるだけ早く申請しましょう。

年内にやるべきこと4:ふるさと納税も忘れずに!

今年度の所得額が見えたら、ふるさと納税の上限額も見当がつきます。ふるさと納税は寄付(返礼品の購入)をした金額が税金から控除される(自己負担額2,000円を除く)ので、これも忘れずに利用しましょう。

今年の返礼品のトレンドは「量」。これまでは「牛肉の切り落とし」トレンドでしたが、今年は同じ金額で量が3倍くらいある「豚肉の切り落とし」が人気返礼品の上位に入っています。
また、「お米20キロが1万円」という、返礼品が規制される前の基準量で出しているところもあり、大人気となっています。

年末年始は出ていくお金も多いですが、お得に手に入るものもあります。ただし、のんびり構えていると時間がなくなって逃したり、逆に割増料金などを取られたりすることも。年末年始の節約は、早め早めの行動が肝心です。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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