元旦。

節約のプロが正月に「しない」2つのことと「必ずしている」たった1つのこと

2024/12/24

節約アドバイザーの丸山晴美さんは「毎年正月に必ずやっている大事なことがある」そうです。それがその年のお金の使い方に大きく影響するのだそう。節約のプロが正月にやっていることと、逆にしないでいることを聞きしました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2024年12月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

>>>節約アドバイザー 丸山晴美の記事をもっと見る

みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「年始にすること、しないこと」!

お正月の帰省はできる限り避ける

年始はどこに行くのも費用が割高で混んでいます。私の実家は北陸なので息子と2人で行くと交通費もかかりますし、さらに親戚へのおみやげなどを買っているとけっこうな出費に。

帰省中は家の手伝いも率先してするため、なかなかゆっくりと正月モードになれないことと、冬は寒すぎるため、私自身の正月の帰省はできるだけ避けています。私が行かない代わりに、息子1人で冬休みや夏休みの期間中に帰省させることもあります。

正月にしか帰省できないかたや、正月だからこそ集るというご家庭は帰省するのがいいと思いますが、そうでないなら混んでいない季節やお祭りなどのイベント時にのんびり帰省したほうが効率的。そのため、わが家の正月は家でゆったりすごすスタイルです。

新春の福袋は買わない

年始の福袋が悪いという意味ではありません。年始から売り出される福袋も多くありますし、中身が見えて通常よりもお得に買えるといったものも。欲しい福袋がある人は買うのがよいと思います。

ただ最近は、10月くらいから福袋の予約が始まり、年内に買うのが主流です。正月になる頃には売り切れていたり、販売を終えていたりするものも少なくないので、基本的に欲しい福袋は年内に買うようにしています。

かつてのデフレの時代は物が安いので、中身が見えない福袋をいくつも買って楽しむことができましたが、物価が上がってきている今は、そういうやり方はムダ買いに繋がります。上手にやりくりするには「必要な分を必要なだけ買う」ことが大切です。

とはいえ、上級者は福袋で購入して必要なものは手元に置いておき、不要なものをフリマアプリなどで売って購入費用の足しにする人もいるので、使い方しだいだなとも思います。

じっくり貯蓄計画を見直して「貯める仕組み」を考える

こうしたなかで、私が年始に必ずすることがあります。それが「1年の貯蓄計画の見直しと貯める仕組みを考える」ことです。

今の貯蓄方法に問題はないか、よりよい方法はないか、毎月の貯蓄額はこのままでよいのかなど、具体的にこまかく見直すのです。

たとえば2024年の正月には、見直しをしたうえで新たに「旅積立」を始めました。
きっかけは息子の言葉でした。息子が未就学児のとき、「虫の国」と言われるマレーシアのコタキナバルに連れて行ったのですが、息子がそのときのことを覚えていて、「またいつか行きたい」と言ったのです。

息子は来年高校進学なので、大きな出費が予測されますし、時間的余裕もありません。そこで、大学生になったら長期の休みを取って行こうと話し合い、そのための「旅積立」を始めたのです。

家でゆっくりすごすからこそ、息子とこうした話もできるのがわが家の正月。だからこそ貯蓄計画の見直しにベストなタイミングなのです。

お金の見直しというのは、単に切り詰めるためだけでなく、今後の楽しみやめざすライフプランに近づけるためにするものだと私は思います。2025年の正月は、じっくりと貯蓄計画を見直してみてはいかがでしょうか?

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)「節約家計ノート2024」(東京新聞)steady.特別編集「知識ゼロでもまるっとわかるお金の基本」(宝島社)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND