毎月赤字のズボラ主婦が物を捨てて年200万貯蓄に成功!「超潔い!暮らしのルール9選」
2021/12/20
汚部屋出身、毎月赤字のズボラ主婦でも物を捨てたら年200万円貯まる家計になりました。家の物を厳選するミニマリストって気持ちいい!ズボラでも迷わずにできる潔い暮らしのルールをご紹介します。
<教えてくれた人>
サンキュ!STYLEライター Sさん(神奈川県 30歳)
夫(32歳)、長女(6歳)、長男(4歳)の4人家族。パート勤務。インスタグラムで、ミニマリストの暮らしを発信中。
◎Total money data◎
夫月収(手取り) 30万8000円
妻月収(手取り) 7万円
世帯ボーナス(年間・手取り)134万円
夫年収(手取り) 499万6000円
妻年収(手取り) 88万円
月貯蓄額 10万円
年貯蓄額 224万円
総貯蓄額 202万円
一度、全部捨てたら"物で心を満たそう"と思わなくなりました
「以前は、ストレス発散のために物を買っていました」というSさん。でも、買い物で満たされるのは一瞬だけ、質より量を選ぶからすぐに飽きる、お金がない不安から今ある物が手放せない、ストレスでまた買い物をして物がどんどん増える、という悪循環に陥っていたそう。しかし、断捨離をして人生が一変。物を手放す苦労もお金を稼ぐ大変さも知ったからこそ、大切なお金は必要な物だけに使いたいと思うように。今は、物を買わなくても、大好きな家にいるだけで心が満たされるようになりました。
Sさんの1カ月の家計表
<収入>
世帯月収(手取り) 37万8000円
<貯蓄>
先取り貯蓄 10万円
企業型確定拠出年金 1万円
<支出>
住居費 5万2500円 ※引っ越して、2万5000円減
水道・光熱費 3万円
生命保険料 9000円 ※見直して2万6000円減
通信費 1万5000円 ※夫婦で格安スマホに替えて1万6000円減
格安スマホ2台分7700円+ネット・ケーブルテレビ代7300円
子ども費 2万3000円
幼稚園代1万7000円+習い事費6000円
ウォーターサーバー代 3300円
ガソリン代 1万5000円
食費 5万円
日用品費 1万円
夫小遣い 4万円
妻小遣い 1万円 ※物を捨てて物欲がなくなったから、毎月余ります
予備費 1万200円
*レジャー費や医療費のための予算。使わなかった月は、翌月にプール。
固定費をゴリゴリに削って6万7000円DOWN
日々の節約は心が苦しくなるので、固定費を見直し。保険は、公的医療保険制度で多くの保障があると知り、夫の生命保険以外を解約。
食費管理は、専用財布に現金を入れるだけ!
口が広い財布に現金5万円を入れて、残金を確認しながら1カ月の食費をやりくり。スーパーに行く回数が増えるとよけいな物を買いがちだから、週1回まとめ買いして予算内に収めます。
予算を少し高めに設定したら家計簿をつけなくてもオーバーしない
給料日に、固定費予算を引き落とし口座に移動。やりくり費は、多めに予算立てすることで「何にいくら使ったか」をいちいち管理するストレスがなくなり、オーバーもしなくなりました。
Sさんの捨てたら貯まった!人生大逆転ストーリー
汚部屋からミニマムハウスへ変わったきっかけとは、赤字家計から年200万円貯められるようになった理由とは。Sさんの華麗なる変貌を、年代順にご紹介します!
【14年】授かり婚で、専業主婦に
ところが:月収18万円なのに固定費10万円超え
さらに:夫に50万円の借金が発覚!
低収入で家計はギリギリ!そんなとき、夫あてに"キャッシング50万円分"の支払督促状が届き、家計は火の車に!
【15年】長女出産!でも貯蓄は0円に……
「物も資産」と、何でもとっておくくせがついて、家は不用品の山に!
お金がないから、もらえる物は取りあえずもらうのが習慣に。さらに「いつか使えるかも」「売れるかも」と、物を手放せなくなり、家の中は不用品があふれるカオス状態!
【17年】長男出産!さらに物が増加
家事が回らず、家の中も家計もボロボロ……
そのとき:スティーブ・ジョブズと運命の出会い!
毎日育児に追われ、片づけや掃除は後回し。自己嫌悪に陥っていると、テレビでアップル社創業者のスティーブ・ジョブズさんの家や服など、ミニマムな暮らしが紹介され、衝撃を受ける。
【覚醒】今の暮らしを変えるために全部捨てる
ミニマリストの道へまっしぐら!
「こんな家なら、人生何もかもうまくいきそう……!」と、ミニマリストの家をめざして、家中の不用品をすべて廃棄!
【18年】1年かけて、ミニマムハウスに
家の中がスッキリしたら、なんと"家計を整えたい欲"がわいてきた!
物が少なくなったら片づけや掃除がしやすくなり、暮らし全体がどんどん整うように。心と時間にも余裕が生まれ、ついに、見て見ぬふりをしてきた"家計"にも向き合うことを決意!
◆家計を整えて、初めてわかったこと
□教育費ってめっちゃかかる
□食費節約は心がすさむ
□カツカツ予算は爆発する
子ども2人の養育に必要なお金を調べたら、今の家計では厳しいことが判明。食費などを削って奮闘するも、家族にストレスがたまり、家の中は険悪な雰囲気に……。
つまり→月収18万円で子ども2人は私には無理!
夫の収入を上げるため、転職を全力サポート
「節約には限界がある」と気づき、夫に転職を提案。夫が働きながらスムーズに転職活動ができるよう、一緒に希望の条件を整理したり必要な物をそろえたり、できることをサポート。
◆忙しい夫のためにやったこと
1 転職サイトで条件に合う企業をリストアップ
2 履歴書の書き方を調べて、必要事項を下書き
3 「合わなかったら、また探そう」と声をかけた
【19年】希望の企業に転職成功!
月収20万円分、ボーナス100万円以上UP!見事、年200万円貯まる家計に大変身
収入がUPしたら、苦しかった予算を少し高めに設定できるようになり、家計のやりくりがラクに。また、サービス残業なしの企業に転職したことで、夫の体と心が健康になり、家族だんらんの時間も生まれ、毎日がさらに楽しくなりました!
家の物を厳選しきったSさんの「超潔い!暮らしのルール」9選
「ズボラだから、やり方や効果があいまいなテクは続かないんです(笑)」というSさんが、家計のために続けている、迷わずできる9つのルールをご紹介します!
服は、1着500~3000円と決める
→クリーニング代とケアの手間が0になる
厳選した高価な服を着続けるのにも憧れるけど、管理にはお金と手間がかかるし、流行も取り入れたい。服の予算と数を決め、ワンシーズン着倒して手放すことにしたら、家計も収納もシンプルになり、おしゃれを楽しめるようになりました
1年間1人当たり
トップス 4着
ボトムス 8着
アウター 4着
計16着
食品と日用品以外、全部ネットで買う
→店での雰囲気買いを防げる
店頭だと、気分が高まって予定外の物まで買うことも。でもネットなら、時間をかけて判断できるし、日本中の店の商品と比較が可能。「ネット限定価格の商品など、選択肢が広がります!」。
"楽天経済圏"で生活しています
クレカは楽天カード、買い物は楽天市場など、さまざまなシーンで楽天グループのサービスを利用。1グループにしぼると、ポイントを効率的にためて、支払いに使って循環できるので、おトクに生活できます。
Sさんがネットでおトクに買った物
テレビ台:定価4万円→1万円
キッチンの棚:定価10万円→4万円
文房具を浮かせる
→必要な物以外、買わなくなる
かわいいから、いつか使うからと、必要以上に買いがちな文房具。100円のマグネットシートで浮かす収納にしたら、物と量を厳選できるし、元に戻しているかひと目でわかるのでダブり買いがなくなりました。
洗面台下にストックを置かない
→うっかりダブり買いしなくなる
物を置きやすい場所は、量が増えがち。以前、洗面台下に日用品ストックを収納したら、在庫確認しにくくなりダブり買いが多発。今使っている物だけを置くルールにしたら、残量を把握しやすくなって"心配だから"と必要以上に買わなくなりました。
キッチンカウンターだけはちょい置きしない
→家計と心が安定する
キッチンカウンターは、物を置きがちな場所。「後で使うから」と、1カ所気をゆるめると部屋全体が散らかり、やりくりや家事のやる気がなくなるのは経験ずみなので、「ここだけは物を絶対に置かない」と決め、暮らしの安定を保っています。
専用の物は買わない
→物の量も出費も半分になる
場所専用、用途専用の物を買いそろえると、出費が増えるし使い切れないことも。キッチンや風呂など家中で使える洗剤※や、皿にも保存容器にもなる100均の器など、1つ2役以上の物を選んでいます。
※水拭きできない家具・床・壁紙など、一部使用できない物があります。
テレビ台にLEDテープライトを貼る
→おうちシアターで堪能できる
ネットでLEDテープライト(1m約3000円)を買ってテレビボードの裏に貼れば、家での映画鑑賞が盛り上がり、レジャー費の削減に。100均のかわいい皿やカップにおやつを用意して、値段以上の特別感を味わいます。
こうやって貼っています。
フェイクグリーンを飾る
→初期投資だけで暮らしが豊かになる
家に飾るのは、季節感を楽しめるグリーン。「もちろん生花は素敵だけど、りっぱな物は高価だし、定期的に水を替えたり取り換えるのが大変。手間をかけずに状態がいい、フェイクグリーンに決めました」。
全部、白にする
→よけいな物が欲しくなくなる
以前は、家具や雑貨の色に統一性がなく、いつも新しい物が欲しくて、満たされずにいました。でも、「色は白」と決めたら、買い物で迷ったり、ほかの物に目移りすることがなくなり、自然と物欲がなくなりました。
スポンジは、「色にこだわってコスパを見落とす」のやめました
「白いから」で選んだ安いスポンジは、すぐにへたり、何度も買い直すことに。見た目を優先してムダなお金をかけるのは本末転倒なので、今は多少高くても、高品質のスポンジを選び、清潔に長く愛用します。
月1回やれば、どんどん物が減る!物捨て3STEP
ミニマリストのSさんも「生きている限り、物は増え続けるので」と、月に1回実践している、"後悔しない物の捨て方"をご紹介します。
1 ゴミ袋(大)を持って家の中を2周する
すべての部屋と引き出しをチェックして、不用品をゴミ袋に入れます。勢いがつくので、1周目は見逃しても2周目で捨てられる物があるはず。
2 「今月使わなかった」&「今後使う予定がない」物はガンガン捨てる
手放す基準は、"明らかなゴミ"と"今月使わなくて、今後も使う予定が思いつかない物"。深く考えだすとどんどん捨てられなくなるので、すぐ判断できる物だけでOK!
3 迷った物は目隠し棚に移す
2で迷った物は、ふだんは目につかない棚などにまとめて収納。翌月、棚を見直したとき「1カ月存在を忘れていた」「なくても大丈夫」と思えたら、自信を持って手放せます。
翌月は、3で残した物も2で捨てられるかも!
参照:『サンキュ!』2022年1月号「なぜ物を捨てると貯まると貯まる&やせるのか」より。掲載している情報は2021年11月現在のものです。撮影/川原崎宣喜 構成・文/出下真紀 編集/サンキュ!編集部