子どもにお金がかかっても!しっかり貯め続けるための家計の黄金比率はコレだ!
2023/01/21
子どもの年齢によって家計の黄金比率は変わるんです!理想の出費&貯蓄額を知って家計のバランスを見直しましょう。お金の専門家がそれぞれの世代別にアドバイス。わが家の場合はいくらになるのか一緒に考えてみて。
<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 畠中雅子さん
働き方や家族構成に応じた「家計の黄金比率」を考案し、25年前から予算見直しツールとして提唱。『ラクに楽しくお金を貯めている私の「貯金簿」』(ぱる出版)など、家計管理に関する著書多数。
家計の理想の出費&貯蓄額がわかる「黄金比率」でバランスを見直そう
「子どもが成長して"子ども費(教育費含む)"が増えたら、ほかの予算の見直しが必要。なのに、できている人は少数です」と語るのは、長年多くの家計を見てきたFPの畠中雅子さん。「大切なのは1%でも見直す意識。全体を見て予算を調整し、少額でも貯蓄を続けた人は、教育費の山を冷静に乗り切り、その後の老後資金も順調に貯めています」逆に、増え続ける子ども費に流され、ほかもゆるむと、やりくりはたちまち破綻。苦しいな、と感じたらすぐ見直しを!
黄金比率は、子どもの学齢によって変化するので、自分に当てはまるパターンをチェック。わが家の月収の場合、理想予算はいくらになるのか書き込んでみよう!
※この黄金比率は、月収(手取り)が30万円で、夫(会社員)、妻(パートまたは専業主婦)、子ども1~2人の家族を想定し算出しています。子どもの年齢は「第1子」が当てはまる表を見てください。
夫婦2人と小学生の子どもがいる家庭
貯めどきの「今」を逃さないでしっかり貯蓄を!
小学生までは貯めどきなので手取りの10%は確実に先取りを。「この時期に、しっかり貯めておけるとあとがラク。"先取りで貯めて、残ったお金で暮らす"習慣を定着させましょう」。
夫婦2人と中学生の子どもがいる家庭
子ども費がアップ!通信費にも注意しよう。
塾や部活、スマホ代などで出費が増える時期。「食費や交際費を少しずつ削って調整を。動画配信などのサブスク代や、ゲームの課金にも注意して、苦しくても5%は貯蓄に回して」。
夫婦2人と高校生の子どもがいる家庭
子どもが使うお金が増える!なんとか踏ん張って。
高校生は、行動範囲も拡大。「通学に使う交通系ICカードへのチャージなど、"子どもが使う財布"も増えます。部活費など負担も増しますが、貯蓄をゼロにしないで乗り切って」。
子どもがいない/子どもが巣立って夫婦2人の家庭
グッとゆとりが。暮らしを楽しみつつ貯蓄もしよう。
子ども費がなくなると、一気にゆとりが!「今まで我慢してきたからと、羽目をはずさないように注意。自分たちのために楽しく使いつつ、老後資金をしっかり貯める家計が理想です」。
子どもが大学生になると子ども費は月収で賄えなくなる!
あれ、大学生の家庭は……?と思ったあなた。実は大学の学費は月収では払えないため、黄金比率は出せないのです。「この時期のためにも、貯蓄が大事!」。
大切なのは貯蓄!ココを守れるようにほかの出費のバランスを整えよう
常に守ってほしいのが貯蓄の比率。「貯蓄が黄金比率の額を下回っている場合は要見直しです。子どもが中学、高校で苦しい時期も、数%はキープを。現状オーバーしている費目を中心に、少しずつ調整しましょう」。
子ども費(教育費)をかけすぎると老後がキツくなる!
わが家の子ども費の上限はいくらかを意識すべし。「第1子が高校生なら、子ども費の上限は月収の20%。下の子の教育費やお小遣いも含め、その中でやりくりしましょう」。
オーバーしても慌てないで。月に1%ずつでいいから減らせばよし
月30万円の手取りなら、1%は3000円。「いきなり1万円減らすのはむずかしくても、数千円ならできるはず。意識ひとつで変わるので、あきらめないで」。黄金比率を見て、どこを減らすか考えるだけでも大きな一歩!
参照:『サンキュ!』2022年1月号「貯まる家計の黄金比率がわかるBOOK」より。掲載している情報は2021年11月現在のものです。監修/畠中雅子 構成/竹下美穂子 編集/サンキュ!編集部