黄色の背景に電卓と貯金箱

やみくもな節約は卒業!”貯まるシン・家計黄金比”夫婦小遣いの目安は10%

2024/02/16

月収は関係なし!貯まるシン・家計黄金比を大発表!さまざまな家計を診断してきたお金のプロが考案した、“貯まる家計の基準”を大発表!子どもの年齢別に分かれているので、この先も一生使える家計の見直し表です。

生活に根ざした家計管理、資産形成のアドバイスが人気。大学2年生のときに実行したバックパッカー旅行以来、旅行が...

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そもそも家計黄金比って何?

収入は関係なく、誰にでも当てはまる貯蓄と出費のベストバランスです!

これで貯まった人続出!2000年に『サンキュ!』と作った元祖・家計バランス表

とくに値上げ時代の今、「貯められる方法」を探すのに最強の表です!

物価や光熱費の値上げが続き、貯蓄が厳しくなった家庭も多いはず。費目予算の基準があれば、どこを優先的に見直せばいいかが一目瞭然。やみくもな節約は卒業しましょう!

もっと貯まるシン・家計黄金比の効果的な使い方!

家計表をただ眺めているだけでは、家計は変わりません。見直し方や見比べるポイントを紹介します☆

1 貯蓄額の%を最優先で守る

まず、シン・家計黄金比の月貯蓄額の比率をチェック。基準の貯蓄額を確保してから、ほかの費目を調整するのが、貯まる家計の鉄則。

2 夫婦小遣いは10%を目安にする

夫婦小遣いは、収入や子どもの年齢が上がっても月収の10%目安に。必要以上に増やさないことが貯め続ける秘訣です。

◆「家計黄金比」は正解表ではありません。全部の費目の比率を1%単位でそろえる必要はなし
家庭によってお金のかけどころは異なるので、全費目予算をシン・家計黄金比の比率にそろえなくてOK。月貯蓄額と夫婦小遣いの%だけは死守しよう!

3 どの出費をどの費目から支払うのかハッキリさせよう

シン・家計黄金比の費目欄に書かれている例を参考に、どの費目から支払うか曖昧にしてきた出費を整理しよう。どの出費を何費にするかは、家庭によって異なってOK!

◆例えば……

外食費 → 食費?レジャー費?
子どもの靴下代 → 子ども費?被服費?
ガソリン代 → レジャー費?その他?

夫婦2人と小学生がいる家庭のシン・家計黄金比

※「シン・家計黄金比」は、月収(手取り)が30万円で、夫(会社員)、妻(パートまたは専業主婦)、子ども1~2人の家族を想定しています。子どもの年齢は「第1子」が当てはまる表を見てください。中学生、高校生の子どもがいる家庭、夫婦2人暮らしの家庭は、後述します。

第1次貯め時。子ども費は出来る限り抑えるのが、貯め続けるコツ!

小学生のうちは予想外の支出が少ないので、手堅く貯めたい時期。将来の選択肢を減らさないために、必要以上に子ども費をかけ過ぎないのが◎。

■世帯月収(手取り) 
100% 30万円
■月貯蓄額(月々のつみたて投資額、貯蓄型保険料を含む)
10% 3万円
■住居費
25% 7万5000円
■水道・光熱費(年間出費を12で割った月平均額)
6% 1万8000円
■通信費(携帯電話代、インターネット代、動画配信サービスの月額料など)
6% 1万8000円
■保険料(生命保険料、医療保険料、車の保険料など)
7% 2万1000円
■食費(食材代のほか、米・調味料代、外食費など)
14% 4万2000円
■日用品費
2% 6000円
■被服費(肌着や靴下、普段着などの日常的な衣類)
2% 6000円
■レジャー費(近場のお出かけやイベント時の出費など)
2% 6000円
■交際費(両親や友人への贈り物、手土産、お礼品にかける費用など)
3% 9000円
■子ども費(保育園、幼稚園、学校、習い事、塾にかかる費用、子ども小遣いなど)
10% 3万円
■夫婦小遣い(夫婦合算の金額)
10% 3万円
■その他(ガソリン代、新聞代など。上記に当てはまらない費目、予備費)
3% 9000円

月貯蓄額の%さえ守っていれば、ほかの費目を細かくそろえなくてOK!

まずは月貯蓄額さえ、基準を超えていれば大丈夫。ほかの費目の比率はあくまで目安なので、神経質になり過ぎずにバランス調整を。

食費値上げ時代はオーバーしてOK!ほかの“多過ぎる費目”を調整しよう

今までと同じ食材を買っているのに、予算を超える時代。保険料や通信費など見直す効果が大きい費目でバランスを整えるのも、今はアリ!

子どもにかけるお金は年々増加中。優先度を見直そう

小学生からパソコンや英語の授業が必須科目になり、中学受験をしなくても4年生頃から塾に行く家庭が増加傾向に。子ども費を“聖域”にしないで、かけどころを精査しよう。

妻小遣いが0%の家庭ほど予算が崩れやすい。10%を目安にしっかり予算立て

妻小遣いを設けていない人ほど、食費や日用品費など、ほかの費目予算に混在している傾向が。予算を立てれば、使う満足度もアップ!

子どもの年齢によって貯蓄率は大幅に変わる!家計黄金比は、貯め時を逃さない&必要以上に焦らないための指針にしよう!

夫婦2人と中学生の子どもがいる家庭

子ども費がじわじわ増える!子どもが使って親が清算するお金の管理に注意!
塾や習い事、部活動にかかるお金が増加。おやつ代や交通費など、子どもが自分で使うお金も家計に計上し、使途不明金を増やさないよう注意。

■世帯月収(手取り)
100% 30万円
■月貯蓄額(月々のつみたて投資額、貯蓄型保険料を含む)
5% 1万5000円
■住居費
25% 7万5000円
■水道・光熱費(年間出費を12で割った月平均額)
7% 2万1000円
■通信費(携帯電話代、インターネット代、動画配信サービスの月額料など)
7% 2万1000円
■保険料(生命保険料、医療保険料、車の保険料など)
5% 1万5000円
■食費(食材代のほか、米・調味料代、外食費など)
14% 4万2000円
■日用品費
3% 9000円
■被服費(肌着や靴下、普段着などの日常的な衣類)
3% 9000円
■レジャー費(近場のお出かけやイベント時の出費など)
2% 6000円
■交際費(両親や友人への贈り物、手土産、お礼品にかける費用など)
2% 6000円
■子ども費(保育園、幼稚園、学校、習い事、塾にかかる費用、子ども小遣いなど)
15% 4万5千円
■夫婦小遣い(夫婦合算の金額)
10% 3万円
■その他(ガソリン代、新聞代など。上記に当てはまらない費目、予備費)
2% 6000円

夫婦2人と高校生の子どもがいる家庭

子ども費が爆上がりして貯蓄0%になる家も多い。子どもとも「家のお金」について話そう。
児童手当を積み立てて、高校生の子ども費に充てるのも対策の1つ。進路を検討する時期は、家計からどのくらい負担できるのか子どもと共有を。

■世帯月収(手取り)
100% 30万円
■月貯蓄額(月々のつみたて投資額、貯蓄型保険料を含む)
3% 9000円
■住居費
25% 7万5000円
■水道・光熱費(年間出費を12で割った月平均額)
7% 2万1000円
■通信費(携帯電話代、インターネット代、動画配信サービスの月額料など)
7% 2万1000円
■保険料(生命保険料、医療保険料、車の保険料など)
4% 1万2000円
■食費(食材代のほか、米・調味料代、外食費など)
14% 4万2000円
■日用品費
3% 9000円
■被服費(肌着や靴下、普段着などの日常的な衣類)
3% 9000円
■レジャー費(近場のお出かけやイベント時の出費など)
2% 6000円
■交際費(両親や友人への贈り物、手土産、お礼品にかける費用など)
2% 6000円
■子ども費(保育園、幼稚園、学校、習い事、塾にかかる費用、子ども小遣いなど)
18% 5万4千円
■夫婦小遣い(夫婦合算の金額)
10% 3万円
■その他(ガソリン代、新聞代など。上記に当てはまらない費目、予備費)
2% 6000円

子どもがいない/子どもが巣立って夫婦2人の家庭

老後に向けた最後の貯めチャンス!長く働くために、体と心が健康になるお金使いを!
子ども費で減速した貯蓄ペースをアップ。子どもが巣立った後、定年までが貯蓄を増やすラストチャンス。

■世帯月収(手取り)
100% 30万円
■月貯蓄額(月々のつみたて投資額、貯蓄型保険料を含む)
15% 4万5000円
■住居費
25% 7万5000円
■水道・光熱費(年間出費を12で割った月平均額)
6% 1万8000円
■通信費(携帯電話代、インターネット代、動画配信サービスの月額料など)
6% 1万8000円
■保険料(生命保険料、医療保険料、車の保険料など)
5% 1万5000円
■食費(食材代のほか、米・調味料代、外食費など)
12% 3万6000円
■日用品費
3% 9000円
■被服費(肌着や靴下、普段着などの日常的な衣類)
5% 1万5000円
■レジャー費(近場のお出かけやイベント時の出費など)
5% 1万5000円
■交際費(両親や友人への贈り物、手土産、お礼品にかける費用など)
5% 1万5000円
■子ども費(保育園、幼稚園、学校、習い事、塾にかかる費用、子ども小遣いなど)
0% 0円
■夫婦小遣い(夫婦合算の金額)
10% 3万円
■その他(ガソリン代、新聞代など。上記に当てはまらない費目、予備費)
3% 9000円

大学生の子どもがいる家庭は、月収内で賄うのは正直厳しい!だからこそ、高校生までに貯めよう

大学生にかかるお金は、学部や地域によって大きく異なり、一般的に支出が月収を超えるケースが多数。ここまでに、少しでも貯蓄を殖やしておこう!

「わが家の比率も気になる~」と思った人から貯まります!家計のmy黄金比を書こう!

さあ、自分の家計の比率をチェックしよう。もし、貯蓄額の比率が基準より少なくても、凹む必要はなし。今の家計を把握し、見直すポイントを知ることが、貯まり続ける家計への第一歩です!

費目ごとに、
◇現在の一カ月の家計表(家計簿や支払い明細書などを見て書こう)
◇現在の家計の比率(『家計表の金額÷世帯月収額×100』で計算しよう)
◇シン・家計黄金比
◇調整後の理想の一カ月の家計表(支出額が、シン・家計黄金比の比率を大きく超えている費目は、優先度を見直して予算を調整しよう)
を書いてみよう!
〈費目〉
■世帯月収(手取り)
■月貯蓄額(月々のつみたて投資額、貯蓄型保険料を含む)
■住居費
■水道・光熱費(年間出費を12で割った月平均額)
■通信費(携帯電話代、インターネット代、動画配信サービスの月額料など)
■保険料(生命保険料、医療保険料、車の保険料など)
■食費(食材代のほか、米・調味料代、外食費など)
■日用品費
■被服費(肌着や靴下、普段着などの日常的な衣類)
■レジャー費(近場のお出かけやイベント時の出費など)
■交際費(両親や友人への贈り物、手土産、お礼品にかける費用など)
■子ども費(保育園、幼稚園、学校、習い事、塾にかかる費用、子ども小遣いなど)
■夫婦小遣い(夫婦合算の金額)
■その他(ガソリン代、新聞代など。上記に当てはまらない費目、予備費)

書き方のポイント

□ 月貯蓄額の比率が、“シン・家計黄金比”を超えていればOK

□ 夫婦小遣いの比率が、“シン・家計黄金比”に収まっていればOK

□ 調整するときは、1%でも見直しできれば合格!焦らず、少しずつ整えよう

<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 畠中雅子さん
1女2男の母。『サンキュ!』創刊時から家計管理、やりくり特集の監修者として登場。生活に根ざしたアドバイスが人気。著書や監修書は70冊超え。

参照:『サンキュ!』2024年3月号「シン・家計黄金比」より。掲載している情報は2024年1月現在のものです。監修/畠中雅子 構成・文/出下真紀 編集/サンキュ!編集部

 
 

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