子ども人が大学へ進学し家計がカツカツに…どうやりくりしてる?リアル家計を大公開!
2022/03/31
2歳違いの兄弟が2人とも大学生になる今、まさに教育費はピークに!何にいくら払っている?どこからそのお金を出してる?なかなか人には聞けない家計の実態や、乗り切り対策を教えてもらいました。
<教えてくれた人>
Mさん(兵庫県)
夫(54歳)・妻(54歳)・長男(20歳)・二男(18歳)
結婚28年目。住まいは持ち家一戸建て。結婚後15年間は会社員としてフルタイム勤務。10年からはパート勤務に。
◎MONEY DATA◎
夫月収(手取り) 30万円
妻月収(手取り) 8万円
夫年収(手取り) 約550万円
妻年収(手取り) 96万円
月貯蓄額 7万8000円(保険含む)
年貯蓄額 約94万円
総貯蓄額 約1000万円
1か月の家計表
<収入>
世帯月収(手取り) 38万円
先取り貯蓄 6万円
貯蓄型保険料 1万8000円
貯蓄合計 7万8000円
<支出>
住宅費 0円 ※1
水道・光熱費 2万円
通信費 2万5000円
保険料 7000円
車費 1万円
子ども費 12万円 ※2
食費・日用品費 5万5000円
夫小遣い 3万5000円
妻小遣い 5000円
二男小遣い 5000円 ※2
二男の美容・被服費など2万円 ※2
支出合計 30万2000円
※1 住宅ローンは、8年前に完済!負担がない分、子どもにお金をかけられる
「今、長男に仕送りできるのは、住宅ローンが終わっているおかげ。正社員で働いていたころに繰り上げ返済を頑張ってよかった!」。
※2 長男の仕送り月10万円と、二男の塾代などが月4万円以上!
「長男は学生寮で生活。二男は受験用の塾と、英語塾に月2万円。美容グッズや洋服、学食代なども2万円以上はかかっています」。
年間でかかった子ども費(21年度)
□スマホ代(2人分)……年15万5000円
□長男仕送り……年120万円
□二男塾代……年24万円
□二男小遣い……年6万円
□二男の美容・被服費など……年約24万円
→毎月の生活費から支払い
□長男の大学学費……年54万円
□長男の教習所、パソコン代……年約30万円
□二男の授業料、通学費……年20万円
□二男の受験用の塾代など……年約125万円
→貯蓄、ボーナスから支払い
こうして貯めた!"ロングの定期預金"でお金に鍵をかけました
子どもが生まれた月から、月1万円ずつ積み立て、まとまった額になったら定期預金に。「5年、10年満期の定期なら利率がよく、各自200万円以上貯まりました」。
TOTAL 約418万5000円!
わが家の子ども費の変動グラフ
・子どもの可能性を広げたいから、いろいろな習い事をさせてあげたい!
・複数の習い事に加えて、長男の学習塾も開始
「小学生のときから、書道や絵画、野球など、子どもが興味を持ったものはできる限り習わせました」。小6から学習塾も始まり支出増!
・長男、二男とも、中・高は公立へ進学。習い事も一部継続
「長男は絵画を高3まで、長男、二男とも書道を中3まで継続。16年以降は、部活費も含めて年200万円以上の出費に」。
一気にこの出費は本当にキツイ~ (;_;)
・長男の受験、引っ越し、入学費用等で計440万円超!
「長男が県外の大学に。国公立で学費は安いけど、受験の遠征費、引っ越し代、入学金などで300万円以上が一瞬で消えました」。
肌の手入れに余念のない二男の美容費も増加!
さらに今春には二男の大学進学が!(恐怖~)
対策1 住宅ローン完済後も"ローンを払ってるつもり"で貯蓄
ローン完済後も家計節約をゆるめずに生活。「浮いた住宅ローンの返済分やボーナスはないものとして進学資金に。子どもが小さいころからコツコツ貯めていたお年玉なども助けになりました」。
大学入学時には高価なパソコンも購入。
対策2 洋服や美容グッズのおねだりには、生活費を削って対応
二男がちょこちょこねだってくる洋服や美容グッズ、学食代などの出費も増える一方。「食材の使い切りや固定費を見直しして何とか捻出。昼食代は週3回までにするなど、話し合いをして上限を決めています」。
母の美容グッズよりも多い~。
2歳違いの兄弟で、今年4月からは2人とも大学生になり、まさに教育費のピークに。「長男は県外に進学して寮暮らし。今春から二男も同じ道をたどるとなると、学費と仕送りがダブルになるので、家計が火の車です!」。住宅費がかかっていないおかげで、ここまでなんとかやってきましたが、今後は厳しいと思い、二男は奨学金を予約。「奨学金は親が返していくつもり。あとは自分が働いて乗り切るしかないですね」。
二男が大学に入ったらパート勤務を増やして、稼ぐしかない!
「奨学金でたりない分は、4月から扶養範囲内を超えてパート時間を増やし、年180万円稼いでカバーします」。
参照:『サンキュ!』2022年4月号「教育費がかかっている家庭のリアル家計を全部見せ!」より。掲載している情報は2022年2月現在のものです。構成/宮原元美 編集/サンキュ!編集部