お金持ち体質への第一歩は100円からでも始められる「プチ投資」!
2019/04/30
最近、主婦の中でも投資をやっている人が急増中。特に、手軽に始められる「プチ投資」が注目を集めています。「普通の投資と何が違うのか」「プチ投資を始めるとどんなメリットがあるのか」など、お金のプロに詳しい話を聞いてみました。
<教えてくれた人>
藤川太さん(ファイナンシャル・プランナー)
家計の見直し相談センター代表。約2万人を診断し、普通の人を〝お金持ち〞にした経験多数。監修著書に『大富豪が教える成功法則』(プレジデント社)など。
そもそも「プチ投資」って何?
以前から「ミニ株」など、少額で買える株式投資はありましたが、ネットの証券会社ができてからさらに拡大。証券会社によっては、100円から購入できる投資信託もあります。
超低金利時代の今、投資などで「お金に働いてもらう」ことを実践しているのもお金持ちの特徴。「投資はむずかしいと思われがちですが、まずやってみることが大事。一度壁を乗り越えてしまえば、『意外と簡単』『経済の動きがわかって面白い』など、イメージがガラッと変わったりします。ただ、いきなり数十万円も投資して暴落してしまうと、心が折れてしまうもとに。投資の仕組みに慣れていくまで、失敗はつきもの。最初は、〝勉強代”という意味でも、少額でできるプチ投資からのデビューが最適なのです」(藤川さん)
初心者おすすめ1「ポイント投資」
「楽天スーパーポイント」、「dポイント」、「永久不滅ポイント」などのポイントを使って投資ができるサービスが続々と登場。ポイントによって投資方法やルールが異なるので、「(ポイント名) 投資」で検索し、やり方を確認して!
「ポイント投資」のメリット
〇ポイントだから、もし損をしても貯蓄に影響なし
ポイントなら、家計からお金を出さないので、暴落しても家計への負担はゼロ。貯蓄に影響がないので、「投資はやってみたいけど、元本割れが不安」という人の最初の一歩としてうってつけ!各ポイントと連動している証券会社をチェックして。
〇ロボアドバイザー任せで運用できるものも!
「ポイント投資」には、商品選びから運用までロボアドバイザーにお任せのものもあるので、何から始めたらいいかわからないという人におすすめ。また、100ポイント単位で投資できるものもあり、気軽に始められるのが魅力です。
さらに、投資のリスクを小さくするには、投資信託を毎月積み立てで買う方法がおすすめです。「投資信託は、それ1つで複数の資産に投資できるものなので、リスクを分散しやすいのがメリット。少額でも、投資信託をコツコツと積み立てし続けることが大切!過去の市場の動きを見ると、一時的に下落したとしても、いずれ回復してくるもの。焦って売ると損をするので、じっくり寝かせておきましょう。投資で〝お金持ち体質〞を身につけるには、積立投資をほったらかしで長く続けることが秘訣です」(藤川さん)
初心者におすすめ2「つみたてNISA」
「つみたてNISA」で購入できるのは、国の基準をクリアーした投資信託が中心なので、初心者でも安心です。100円から積立額を設定でき、多額の予算がなくても始められます。途中で売却して引き出しも自由。運用期間中に得た利益は、最大20年間非課税になるので、同じ金額で同じ期間、普通に投資するよりもお得に!
「つみたてNISA」のメリット
〇毎月の積立額を決めたら、ほったらかしでOK
証券会社で専用の口座を開き、買う商品と積立額、積立日さえ決めてしまえば、あとは自動で積み立てていくだけ。忙しい人でも手軽にできます。年間で投資できるのは40万円まで。それを踏まえて積立額を設定しましょう。
〇最大20年間、運用益にかかる税金がかからない
通常の証券口座では、運用で得た利益から20.315%も税金が引かれますが、「つみたてNISA」では最大20年間非課税に。その間に売却して得た利益はまるまる受け取れます。
こんな人は「プチ投資」をやってはダメ
(1)家計の収支や貯蓄を把握できていない人
家計の管理ができないうちは、無計画に投資につぎ込む可能性も。まずは、毎月安定した収支と貯蓄をつくることを優先して。
(2)手軽に一獲千金を狙おうとする人
投資は運ではなく戦略。ある程度の知識も必要。ラクにお金を殖やしたいと、宝くじ感覚で投資する人ほど損をしがちです。
(3)セールスを断れない人
「もうかりますよ」など、おいしい話に乗せられやすい人は要注意!投資は自己責任であることを忘れず、事前に調べるようにして。
”お金持ち体質”の人は出費を抑えるだけでなく、お金を殖やすこともしっかりと考えています。少額からでもできる「プチ投資」をコツコツ続けていくことで、あなたも”お金持ち体質”になれるかもしれませんよ。
参照:『サンキュ!』5月号「読むだけで身につく『お金持ち』体質」より。掲載している情報は19年3月現在のものです。イラスト/澁谷玲子 編集/サンキュ!編集部
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