元浪費家・貯蓄ゼロから1000万円貯めた!やりくりテク大公開
2020/06/07
浪費グセがある人や、貯金が苦手な人は、いざお金を貯めようと思っても「三日坊主」になりがち。貯める人になるには、無理のないやりくりを続けることが大切です。そこで、元浪費家だったけど貯蓄ゼロから1000万円貯めることに成功したTさんのやりくり術をご紹介。シンプルな方法を取り入れれば、無理なくお金を貯めることができますよ。
<教えてくれた人>
サンキュ!ブロガー Tさん(宮城県 32歳)
夫(31歳)、長男(6歳)、長女(3歳)の4人家族。結婚7年目。住まいは4LDKの一戸建て。3月に退職し、専業主婦に。
◎TOTAL MONEY DATA
世帯月収(手取り/共働き当時) 36万円
ボーナス(年間・手取り) 88万円
世帯年収(手取り) 520万円
月貯蓄額 7万4000円+残し貯め
年貯蓄額 190万8000円
総貯蓄額 1055万円
=Tさんの1か月の家計表=
世帯月収(手取り) 36万円
先取り貯蓄 6万円
※純貯蓄用5万円、6年後の長男の小学校卒業記念のハワイ家族旅行用1万円
学資保険料 1万4000円
年払い分積み立て 3万4000円
※税金関係用1万円、車関係用1万円、レジャー用1万円、年払いの医療保険用3000円、冠婚葬祭用1000円
住居費 5万1000円
水道・光熱費 1万8000円
通信費 1万2000円
幼稚園・保育園代 5000円(震災減免制度中)
生命保険料(夫婦2人分) 1万1000円
車保険料(2台分) 1万円
食費・日用品費 5万円
※食費と日用品を合わせて週1万円×5週=5万円でやりくり
米代 5000円
ガソリン・灯油代 1万5000円
子ども費(習い事) 5000円
夫小遣い 2万5000円
妻小遣い 5000円
予備費 2万円
※その月の病院代や集金など、出費の予定が決まっているものは月初めに付箋を貼って保管
残し貯め 2万円
⇒月貯蓄9万4000円、ボーナスから年78万円貯蓄して、年間190万8000円貯蓄
1000万円貯蓄ヒストリー
●2008年交際スタート 貯蓄200万円
*給料はほぼ洋服代と飲み代に消える
独身時代はザ・浪費家。クローゼットに入らないほど服があるのに、物欲が止まらない毎日でした。
●2012年結婚&マイホーム購入 貯蓄0円
*結婚資金と家の頭金で一気に貯蓄ゼロに!
「結婚したらマイホーム!」と住宅購入を強行し、一時貯蓄はゼロに。ご祝儀と、不安による猛烈な節約でなんとか1年で190万円貯蓄。
●2013年長男出産 貯蓄310万円
●2014年週1万円生活開始 貯蓄436万円
*鬼の節約時代、離婚の危機に!
節約漬けの毎日に、夫が〝結婚した意味がない〞とポロリ。ようやく目が覚め、やりくりをムリしない形に方向転換。
●2015年車購入、固定費見直し 貯蓄453万円
*車の購入で200万円ダウン
お金の使い方を見直す途中、車の買い替えが。1年分の貯蓄がほぼゼロになり、足踏み状態(涙)。
【固定費の見直しで貯蓄額アップ】
格安スマホへの乗り換えなどで固定費を削減。ラクに月貯蓄が増え、気持ちに余裕が♪
●2016年長女出産、ローン借り換え 貯蓄648万円
*育休中に家計を見直してさらに貯蓄アップ!
よりラクに管理できる家計にと、やりくりをシンプル化。お金の使い方を磨き、年約200万円貯蓄が安定。
●2017年 貯蓄844万円
●2018年 貯蓄1039万円
●2019年4月から専業主婦に 貯蓄1055万円
3月に退職したため、しばらく貯蓄ペースは落ちるけど、ムリせず前進したい♪念願のハワイ旅行も行けそう。
「三日坊主の私」でも続くシンプルやりくり
細かく家計簿をつけるのはムリ!ふだんのやりくりは3段ポーチを使ってみたら、簡単にストレスなく、予算が守れました。
●1段目 予備費
月初めに、病院や集金などイレギュラーな出費予定がないかチェック。「金額を見通して、先に取り分け。ほかのことに使わないよう、付箋に目的を書いて貼っておきます」
●2段目 やりくり費
食費と日用品費は分けず、月5万円の予算を2段目にイン。「週末に1万円ずつ財布に。全体で黒字ならいいので細かい記録はつけません。月末の最後の週の余りは翌週に回せば心にゆとりが出ます」
●3段目 週予算の残り
週末に財布をリセットし、残金を3段目に入れます。「自由に使えるお金としてキープ。外食代などに回すほか、集金の両替やピンチのときの助け舟にもなり、かなり重宝」
小さな節約をやめてみる
まめな人のマネをしても続かない。自分ができることだけ取り入れてみたらストレスがなく、効率よく回せるやりくりになりました。
スーパーをはしごするより、1店をしっかり研究する
使うお店や買い物の頻度が増えると、特売の誘惑も上昇。「1店にしぼり、まとめ買いに変更したら、よけいな物を買わなくなって。セールの周期もつかめ、ラクに予算を守れるようになりました」
食費節約のお休みDAYをつくる
疲れた日は、多少割高でもレトルトや冷凍品を使ってよしに。「餃子は手作りでも冷凍でも、家族の反応は一緒(笑)。完璧を求めて折れてしまうより、たまに休んだほうがやる気が継続します」
固定費の見直しをする
住宅ローンの借り換えや格安スマホへの乗り換えで、固定費がダウン。「固定費は変えられないと思っていましたが、いざやってみたら、大きく削れてびっくり! 車も軽に乗り換え、保険も不要な保障をはずしたら貯蓄アップ」
水道・光熱費に、毎月、一喜一憂しない
夏と冬は高くなりがち。「変動を気にしたくないから、水道・光熱費は前年の総額を12で割って毎月固定の予算に。年1回だけ考えればよく、ズボラな私にぴったりでした!」
切り置き冷凍をして外食予防!
作り置きはムリでも、素材を切っておくだけなら簡単! 「にんじん、にら、きのこ類などをまとめて切って冷凍。炒めものや汁ものをササッと作れて自炊が続き、栄養の面でも満足」
不安がなくなると出費も減る
以前はお金が減るのが怖くてケチケチしては挫折。「不安があるから、出費にビビる。ならば、不安を消せばいいと気づきました!」
予算は多めのほうが貯まる
厳しすぎる予算だと、残金が気がかりで落ち着かない。「ゆるめに設定したら穏やかにやりくりでき、お金の使い方を落ち着いて考えられるように。黒字で終わると、すごく自信が!」
安くても使いやすい物がいい
高級なツールを買っても、使わずしまい込めばムダに。「鍋はニトリの行ゆき平ひらを愛用。軽くて洗いやすいから毎日ガンガン使えます。汚れても500円程度で買い替えられ、気楽です!」
目的別に積み立てる
貯蓄は年払い用も含めてすべて、目的別にして毎月積み立て。「手もとに残るお金は使い切ってOKだから、グッと気がラクに。家族と今を楽しむために使え、やりくりにも前向きに!」
「自分に甘い私」を認めて、楽しく賢くお金を使う
我慢はストレスのもと。そしてストレスは貯蓄の敵!だから〝欲〞は認めて、気持ちよくお金を使う工夫を考えました。
がっつり食べたいときは鶏胸肉
外食に行きたくなったら、自分にごほうびごはんを。「鶏胸のから揚げは下味におかかを加えるとうまみアップ。低予算でたっぷり作れ、家族に遠慮せず好きなだけ食べられるから(笑)、外食欲が消えちゃいます」
洋服が欲しくなったらMYリストで着回し度をチェック
物欲は否定せず、取りあえずメモ。「GUやユニクロのサイトを見て、欲しいアイテムの色や形をリストに。2パターン以上コーデがある物にしぼってから試着しに行くので、失敗が激減しました」
家具や収納グッズは「サイズ測定」から
お店ではちょうどいいサイズに見えても、実際は大きすぎたりすることが。「家具類は置き場所のサイズを測ってお店に。雰囲気に流されずに判断でき、予定より安いアイテムが見つかることも」
固定費の削減やシンプルな管理など、家計を〝ムリしない〞形で立て直しすると心に余裕ができ、お金を見る目に変化が出てきますよ。
参照:『サンキュ!』6月号「まさか私が⁉1000万円貯まるまでの全部、公開!」より。掲載している情報は19年4月現在のものです。撮影/大森忠明 構成/竹下美穂子 編集/サンキュ!編集部
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