まさかの事実!1000万円貯めた秘訣は『ズボラ食費予算』だった!実録を全公開

2022/10/06

節約をしようと思ったら、まず「食費」から削るという人が多いですよね。1000万円貯めた人もそうしているのかと思いきや、全く違ったんです。それでは一体、何を買って何を食べているの?そんな素朴な疑問を徹底的に調べてみました。

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<教えてくれた人>
サンキュ!アンバサダー Tさん(宮城県 32歳)
夫(31歳)、長男(6歳)、長女(3歳)の4人家族。給食センターの調理員として週4日パートタイムで勤務中。

=MONEY DATA=
世帯月収(夫・妻/手取り) .......30万円
ボーナス(夫/年間・手取り) ...45万円
世帯年収(手取り) ........405万円
月貯蓄額 ...7.8万円+残し貯め~1万円
総貯蓄額 .......1060万円

肉炒め用の豚肉が1人分75gだったというほど節約していたTさん。そんなに頑張っても予算が守れず、貯蓄を崩してしまっていたそう。食費を削る日常が続き、働き盛りの夫との関係が険悪に。これではダメだと実感して「せっかく生きているんだから、食べたい物をたっぷり食べなきゃ!」と、方向転換。大ざっぱな自分の性格に合わせて、ざっくり予算でやりくりするスタイルにしたら、予算内で収まるように。すると自信がつき、食費をケチらず、家族が喜ぶ食卓と貯まる家計を両立できるようになりました。

予算管理はこうしてた!

□週予算
月5万円、1週間1万円(日用品費・酒代含む、米代別)
□買い物頻度
週2回(土曜日、週の半ばに1回)
□よく行く店
地元のスーパー
食品はその週に食べ切る量をまとめて買い、1週間でほぼ使い切るためムダがない。家計簿は細かくつけず、買った日にち、店、値段を書き留め、使いすぎていないかだけをざっくりチェック。

3段ポーチを使ってお金の流れをシンプル化

月5万円の予算を入れたポーチの2段目から、週末に1万円ずつ財布に移し、1週間1万円でやりくりするだけ。週末財布に残っていたお金は、ポーチの3段目へ戻し、外食など自由に使えるお金としてキープ。

食費予算をどう守ってる?みんなの疑問をぶつけてみた

お楽しみもあきらめずにストレスなく貯める極意は、シンプルなお金の「やりくり」、食材の「買い方」「使い方」にありました!

Q:予算が高めなのはどうしてですか?

A:予算が高めのほうが、ストレスなくやりくりできて、むしろ貯まります。
食費は3万円、日用品費は1万円など、細かく低めに予算を立てていたころは、たりなくなると貯蓄用のお金を必要以上に使いすぎてイライラ。そこで、日用品費込みで食費を月5万円、週当たり1万円というゆとりのある予算にしたら予算内でやりくりでき、気持ちにも余裕が生まれ、貯蓄できるように。

Q:外食はどうしているんですか?

A:週予算の残りで月2~3回は行ってます。
ポーチの3段目に戻した週予算の残りを利用し、家族で週末などに外食へ。家計に響かないお金を好きに使えて、やりくりのモチベーションにもなるそう。

Q:お米代ってすごくかかりませんか?

A:お米代は、毎月別に積み立てて40kgまとめ買いしてます。
毎月5000円ずつ積み立てているお米代から、3カ月に一度40kgを1万1400円で購入。地元の生産者がわかるお米を、送料無料で格安で買ってます!

Q:予算を守るにはどうしたらいいですか?

A:同じ店で、いつもほぼ同じ物しか買わないので予算がくずれません。
①~④は、必ず買う豚肉や鶏肉など1週間分のメイン食材や定番の野菜など。毎回買う物はほぼ同じで、大体いつも3500円くらい。⑤~⑦の追加で買う野菜や備蓄品は、厳選して安い物にしか手を出さない!

▼Tさんの買い物実録

ヨーグルト ......107円
納豆 .......107円
ベーコン .......187円
スライスハム ......187円
ウインナーソーセージ ......247円
キウイ ......164円
バナナ ......102円
油揚げ ......67円
なめこ ......77円
豆腐 ......97円
冷凍食品
(ひき肉はさみ揚げ)......137円
冷凍食品(肉巻きポテト) ......137円
冷凍食品(パスタ) ......137円
にんじん ......107円
じゃがいも ......107円
玉ねぎ ......107円
小松菜 ......67円
青梗菜 ......67円
豚肩切り落とし肉 ......435円
豚ひき肉 ×2パック ......398円
鶏胸肉 ......172円
塩鮭 ......274円
しらす ......107円
卵 ......157円
春雨 ......107円
わかめ ......107円
ツナ缶 ......307円
しょうゆ ......267円
ちくわ ......77円
糸こんにゃく ......47円
焼きそば ......97円
きゅうり ......77円
パプリカ ......67円
キャベツ ......77円
レタス ......87円
しめじ ......67円
ブロッコリー ......107円
ピーマン ......107円
トマト ......77円
なす ......207円
もやし×2袋 ......60円
ポテトチップス ......77円
チョコレート菓子 ......147円
発泡酒 ×2本 ......204円
酎ハイ ×4本 ......408円
1週間分合計6529円

Q:買った食材を使い切るためにどんな工夫をしていますか?

A:ズボラをきわめていったら、むしろムダがなくなったんです。
考えるのも、作るのも面倒な朝ごはんやおべんとうは定番化し、味つけや盛りつけは極限までシンプル化。すると食材ロスだけでなく、準備の手間も減りいいことだらけ!

前日の残り+αで朝ごはんは充分

「朝ごはんは、炭水化物とたんぱく質があればよし!」として、前日の夜ごはんの残りのみそ汁に、ご飯、ウインナーソーセージ、フルーツといった組み合わせを定番化。いつも同じなので予算がブレません。

バイキング形式で食べ残しゼロ

基本的におかずは大皿盛り、または鍋ごとで出し、各自が好きなだけ食べるバイキング形式で毎日ほぼ完食。大皿に残ったら、夫のおべんとうに入れるからムダなし!

取りあえずめんつゆ&白だしがあれば何でも食べられる

使い慣れない調味料は残るので、買いません。どんな食材にも合うだしなら、残り野菜にかければひと品になるので食材ロスを防げます。さらに、しょうゆが切れたときも助けてくれます。

おべんとうのメインは冷凍食品でOK

1人分の揚げものやパスタを作るのは、コストも手間もかかりすぎる。そこで、夫用のおべんとうのメインは、冷凍食品を大活用。健康と彩りを考えて、野菜はたっぷりめにイン。

もやしは残った彩り野菜で格上げ!!

もやしやキャベツなどの安い野菜に、ピーマンやブロッコリーなど彩りのよい野菜を合わせるのがTさん流。節約したおかず感がなく、りっぱな副菜になるのがうれしい。

Tさんが実際に食べた物見せちゃいます!!

大パックの豚肉は2回に分けて使う。野菜は一度に使い切らず、少量を細かく切って副菜&汁にIN。金曜日は、残り野菜を焼きそばに投入し、冷蔵庫は、すっからかん。

土:週の初めは 豚肉を半分使って

●豚肉の塩&こしょう炒め
●なすの焼きびたし
●もやし、にんじん、小松菜のあえもの
●わかめと玉ねぎのみそ汁

日:鶏胸肉、パプリカ、トマトは一気に使いきり

●鶏肉と野菜の揚げ煮
●トマトとパプリカのマリネ
●キャベツともやしのみそ汁

月:週1の魚の日はベーコンで ボリュームアップ

●焼き鮭
●青梗菜とベーコンのソテー
●にんじん、しらたき、ツナのめんつゆ煮
●豆腐とわかめのみそ汁

火:ひき肉1パックを+豆腐で ジューシーハンバーグに

●豆腐としめじの和風ハンバーグ
●ポテトサラダ
●小松菜と油揚げのみそ汁

水:残った豚肉でレタスを巻いてレタスを大量消費

●レタスの肉巻き
●キャベツ、きゅうり、ブロッコリー、ツナのサラダ
●パプリカとピーマンの

木:ひき肉とハンパ野菜で豪華なピビンパに

●ピビンパ
●キャベツとしめじと豆腐のみそ汁

金:週末は焼きそばで残り野菜を一掃

●焼きそば
●レタスと卵のスープ

物を買わないのではなく、食材の買い方・使い方を少し変えるだけでお金は貯まるようになります。なんでも「節約」するのではなく、頑張りすぎないことが大事ですよ。

参照:『サンキュ!』10月号「1000万円貯めた人の1カ月の食費、調べてみた!」より。掲載している情報は19年8月現在のものです。

撮影/上原朋也 取材・文・スタイリング/渡辺ゆき  編集/サンキュ!編集部

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