【家計公開】子ども3人でも年100万貯まる!消費・浪費・投資の見分け方
2020/07/15
何気なく買い物をしたとき、出費が何に分類されるか考えたことってありますか?消費・浪費・投資の3つをちょっと意識するだけで、お金の使い方が変わり、ムリなく出費を減らせるようになるんです!その秘訣を教えてもらいました。
<教えてくれた人>
Uさん(静岡県 32歳)
夫(33歳)、長女(3歳)、長男(2歳)、二男(0歳)の5人家族。住まいは3LDKの持ち家一戸建て。現在は育休中。家計ブログも更新中!
◎MONEY DATA◎
世帯月収(手取り)34万円
夫ボーナス(年間・手取り)110万円
世帯年収(手取り) 518万円
月貯蓄額 9万9000円
※児童手当3万5000円は別途貯めています。
年貯蓄額 約200万円
総貯蓄額 2023万円
出費の「正体」を知るだけでムダが消えて、貯まった!
「乳幼児3人の育児で忙しく、キャッシュレスの支払いも増加。お金の管理が追いつかず、家計簿は出費を振り返る前に力尽きました」と、Uさん。
そんなときに出合ったのが、『サンキュ!』でもおなじみ、家計再生コンサルタント・横山光昭さんのメソッドとしても知られる "消費・浪費・投資"の考え方。「出費の意味をじっくり考えることで、今まで気づかなかったムダが浮き彫りに。細かく家計簿をつけなくても、お金の使い方が変わり、ムリなく出費を減らせました」。子育てに忙しくても、ゆとりを持って家計を管理できるようになり、年100万円以上の貯蓄を達成中です!
Uさんの1カ月の家計表
<収入>
月収(手取り)34万円
<貯蓄>
貯蓄 9万2000円
・iDeCo(確定拠出年金)1万2000円
・つみたてNISAなど 7万5000円
・財形貯蓄 5000円
<支出>
住居費 5万2000円
水道・光熱費 1万2000円
保険料 4000円
保育園代 2万5000円
通信費(格安スマホ2台分)4500円
食費(外食費含む)4万5000円
日用品費(オムツ代含む)2万3000円
被服費 5000円
医療費 9000円
ガソリン代 4000円
交際費 5500円
家族のレジャー費 2000円
妻小遣い 2万5000円
夫小遣い 2万5000円
残し貯め 7000円
食費は週8000円。 家計簿アプリで管理してます
支払いはクレジットカードで統一し、家計簿アプリへ自動入力。「週1で出費のペースを確認。食費を使いすぎた週は、翌週の献立を変更して調整します」。
消・浪・投はこう見分ける!
健康で穏やかな毎日を守るための出費は「消費」、将来につながるものは「投資」、どちらにも当てはまらないものは「浪費」として検討したら、削れる部分が見えました!
1 レシートに〇×△をつけて消費と浪費を見直し!
週末の買い物後、レシートを出し"必要な出費=○""ムダだと思った出費=×""投資=△"をつけて振り返り。「家計簿を書くより手っ取り早く浪費に気づけました!」。
2 買い物先で「これは消費?浪費?」と夫婦で話す
消・浪・投の考え方は夫とも共有。「 "コンビニで買ったこれは浪費かな?"と夫婦で考えるように。出費の意味を話し合うことで漠然と払っていたお金のムダが激減」。
3 将来、お金につながるいいことは「投資」に
良好な人間関係や仕事のスキルなど、お金で買えない財産をつくる出費は投資。「将来豊かになるかを考えたら、その場限りの楽しみに使うお金を減らせるように!」。
【消費】ケチケチしない大事な出費
おうちで"まるで外食おかず"を楽しむ
食事は生活の基本。栄養も楽しみも削りません。「テレビで食べたい料理を見たら、遠慮なく材料を買って作ります。外食代をかけずにすみ、充分満足♪」。
食洗機もガシガシ使う!光熱費で節約しない
自分に余裕を保つための出費は、堂々と使う。「疲れないで毎日を回せると、やりくりはもちろん子育てにもいい。食洗機の電気代など、安いものです」。
【浪費】思い切って削ってよかった
保険の見直しで年6万円以上浮いた!
保険は貯蓄と保障を分けて熟考。「公的な保障でまかなえる分を確認し、不足分だけ掛け捨てで安く備えることに。保険料の大幅にダウンに成功」。
高額で疲れるレジャー施設に行くのをやめて月-5000円
高い入場料を払っても、子どもが30分で飽きること多数。「疲れるためにお金を払うのはムダ。手作りおやつや果実酒作りを一緒に楽しみ、低コスト化」。
【投資】将来収入につながるかも!?
円満な人間関係はお守り!交際費はあえて削らない
周囲にいる人とギスギスしたら、お金が貯まっても不幸。「友人や親戚と楽しい時間を過ごすための出費は、感謝の意味も込めて、気持ちよく出します」。
夫婦の小遣いから出すスキルアップのためのお金
仕事や家計に役立つ書籍や講習会には積極的に投資!「知識や経験は、だれにも盗まれない財産。学ぶ余裕を保つためにも、夫婦の小遣いは多めに取り、減らしません」。
毎月1万円貯蓄したら、10年後は120万円。1万円はばかにできない金額です
「月1万円は、積み重ねれば大きな金額に。ムダを削って貯蓄に余裕ができれば、将来本当に欲しい物ができたとき、値段を理由にあきらめることもなくなります。毎日の暮らしのなかにある、小さな浪費を減らしていくことは、未来の自分を守る大きな一歩になると思います!」。
参照:『サンキュ!』2020年7月号「誰でも月1万円必ず貯まる!」より。掲載している情報は2020年5月現在のものです。構成/坂井勇太朗(風讃社) 編集/サンキュ!編集部
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