家計管理が苦手でも大丈夫!書くだけで乱れた家計が整うシート
2020/07/18
月収が下がったり、やりくりが乱れたりした人にぴったりのシートをご紹介します。月々ちゃんと貯まるように整えたら、ボーナスがなくなっても安心です。家計管理がちょっと苦手な人も、簡単だからぜひレッツトライ♪
<教えてくれた人>
丸山晴美さん
ファイナンシャル・プランナー。マネー情報に精通し、主婦として自らやりくりや節約、ポイ活を実践する節約アドバイザー。「貯まる暮らし」についての心理的なアプローチも得意とする。著書多数。
何から始めたらいいかわからない人は、まず「書くこと」から始めてみよう
いつ、何が起こるかわからないのが人生。災害や疫病、事故やケガなどで働けなくなったり収入が激減したりすると、どうしても「とにかく節約しなくちゃ!」と焦りがちです。でも、今現在の家計の状況を把握しないままいきなり節約を始めるのはNG。まずは入ってくるお金(収入)はいくらで、日々の生活で出ていくお金(支出)はいくらなのかを書いて把握しましょう。そして、出ていくお金の中で優先順位を決めておけば、いざというときに削りやすいお金もハッキリします。ピンチを賢く乗り切るためにも、早めに家計を整え直しておきましょうね。
まず最低月収を知ろう
ふだんから月収が変動する人は要注意。また「ざっくり30万円」のような把握の仕方では危険です。夫婦それぞれ手取り月収がいくらなのかを、明確にしましょう。
ここ3カ月の月収(手取り)を書き出してみよう
勤務時間や勤務日数が変わって給与が大きく変動した人もいるでしょう。給与明細や通帳を見て、社会保険料や税金などが引かれたあとの「手取り額」を書きましょう。
【この額をベースに家計を整えよう!】
少ない月収でやりくりできるようにしておけば、多い月はゆとりができ、貯蓄を殖やすことも可能になります。
次に貯蓄額を決めよう
「わが家のミニマム月収」をもとに、先取りで貯蓄する理想の金額を計算してみましょう。
月収の1割を先取りで貯めよう
目安は「月収の1割」です。手取り月収が30万円なら、月に3万円は先取りで貯めるようにしましょう。ただ続けられないと意味がないので、「ムリのない額」を考えてみて。
【これが理想の貯蓄額】
あくまでも理想なので、家計をつくり直してみて、もし生活費そのものが不足するようなら貯蓄額は少し減らしてもOK。
今度は残ったお金を書こう
「わが家のミニマム月収」から上の「理想の貯蓄額」を引いて、生活費としていくら残るか確認しましょう。
最低月収の中でいくら生活費に使えるか知ることが大切
たとえ月収が下がっても、「わが家は今月、あといくら使えるのか」がハッキリわかっていれば冷静になれ、ムダ使いも減るはず。ここで出した金額をもとに、家計を見直しましょう。
【これが今月、使える生活費】
この金額で固定費も含めて生活できれば、最低限の収入でやりくりできる家計になり、ピンチにも強くなります!
この時点で、生活が苦しいと感じたら早めに生活支援制度の申請をしよう
月収が減りすぎて、貯蓄どころか住居費の支払いなどもむずかしくなり、生活が成り立たない場合は、早めに公的な窓口に相談を。
いざ再スタート!貯まる家計表につくり直そう
今までの支出にムダがなかったか、一つ一つを見直し、ミニマム月収でもやりくりできるように整えましょう。
この家計表の使い方
これまでの予算を書き、その合計がCをオーバーする場合は、費目ごとに減らせる支出はないかよく考え、Cの範囲に収まるよう新たな予算を立てましょう。
【固定費】暮らしの維持にかかる決まったお金
住居費、公共料金のように毎月口座引き落としになっているものや、幼稚園代、習い事代など支払うことが決まっているもの.
【やりくり費】毎日の生活にかかる、月々変動するお金
食費や日用品費など手もとでやりくりするもののほか、健康や美容のためなど、金額が決まっておらず、月々で変動するもの。
△×をつけた費目を削って、新しい予算立てを考えよう
例えば動画配信サービスに複数加入しているなら1つに減らす、習い事は1つだけにするなど、家族でよく話し合い、今のわが家にふさわしいお金の使い方を考えてみましょう。
各費目の出費に〇△×をつけて削れそうなものをチェック
費目ごとの支出を一つ一つ確認し、その中で必要なものは○、削れるかもしれないものは△、必要ない&ムダな支出で削れると思うものには×をつけていきましょう。
いったん、これまで使っていた金額を書こう
家計簿や通帳、レシートなどを確認しながら、これまで何にいくらかかっていたかを記入しましょう。まずは現状のありのままの額を書くことが、家計の見直しにつながります。
【これで、だれでも月々貯まる家計のでき上がり!】
参照:『サンキュ!』2020年8月号「今こそ暮らしを整えれば誰でも貯まる」より。掲載している情報は2020年6月現在のものです。監修/丸山晴美 構成/竹下美穂子 取材・文/秋山由紀 編集/サンキュ!編集部
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