気温16℃と言えば、東京では4~5月、10月~11月に観測される気温です。すごしやすい気温ですが、季節の変わり目で寒暖差が激しく服選びがむずかしいですよね。
「気温16℃の日、どんな服を着ればいいの?」
「春と秋、それぞれのコーデのポイントは?」
そんなかたのために今回は、スタイリスト野澤なつみさんに最高気温と最低気温を軸に、気温16℃の日におすすめのコーディネートを解説してもらいました!

最高気温16℃の日は防寒性の高いスタイルで
最高気温16℃の日は、朝晩は10℃以下にまで冷え込む日も。真冬用のコートではなくても、ある程度防寒できるアウターを選びましょう。
インナーもニットやスウェットなど、防寒性の高いアイテムを選ぶと1日快適にすごせます。
具体的に春と秋におすすめなコーディネートをご紹介します。
春の「最高気温」16℃のおすすめコーデ
淡いカラーのアウターで春らしく
季節の変わり目に活躍するトレンチコート。淡いカラーを選ぶとグッと春らしさが出ます。
足元もあえて素肌を見せることで春らしいさわやかな印象に。
トレンドのダブルジャケットで甘すぎない女っぽコーデに
きれいめにもカジュアルにも使えるジャケットは1枚もっておくと着回しの幅が広がります。とくにダブルジャケットはトレンドアイテムでもあるので、羽織るだけでこなれた印象に。
インナーに春らしいピンクのニット、ボトムにホワイトのスカートを合わせることでジャケットのカッチリ感が中和された甘すぎない女っぽコーデに。
大判スカーフで定番コーデを華やかに
定番アイテムでまとめたシンプルなトラッドコーデも大判スカーフを合わせるだけで華やかなコーデに。
大判スカーフは肩にかけたりベルトとして使ったりなど、1枚持っているだけで着回しの幅がグッと広がります。
気軽に羽織れるコートがおすすめ
16度とはいえ、昼間は日差しが出ることで体感温度は少し暖かくなることでしょう。コートはあると便利ですが、軽めのものや柔らかい素材のものを選ぶといいかもしれません。
暖かいニットをプラス
こちらのニットカーディガンは、柔らかな風合いが特徴。2WAYコーデを楽しむことができ、同時期にもさまざまなスタイルを実践できます。しっかりと防寒もできるので、1着あると便利でしょう。
ニットベスト×ワンピース
まだ羽織が必要な16度の季節。だからこそ重ね着を楽しめるニットベストがおすすめ!こちらのアイテムは、短めの丈感でスタイルをよく見せられます。ワンピースと合わせるとフェミニンな印象になりますよ。
秋の「最高気温」16℃のおすすめコーデ
万人ウケするホワイトとブラウンのグラデーションコーデ
ホワイトとブラウンのグラデーションでつくるコーデは万人ウケする鉄板コーデ。色数は少なくても簡単に大人っぽくオシャレ上級者な印象に。
表情のあるミドルゲージのニットは、1枚持っているとさまざまなシーンで活躍してくれます。
オーバーオールは白を選ぶことで大人なコーデに
子どもっぽくなりやすいオーバーオールも白を選ぶことで上品な印象に。インナーやカーディガンも色を抑えることで大人っぽいスタイルが叶います。
朝晩の冷え込みに備えてストールやマフラーを持っておくと安心です。
きちんとシーンで役立つセットアップスタイル
グレイッシュな寒色系でまとめたきれいめコーデ。
セットアップで使えるアイテムは、日常着として別々に着回せるだけでなく、子どもの行事やデート、通勤時などきちんと感がほしい場面でのドレススタイルとしても活躍してくれます。
ワンピースをレイヤードとして着こなす
最高温度が16度と少し肌寒い日には、レイヤードスタイルがおすすめ。秋のブラウンカラーを取り入れたこちらのワンピースに、センターラインのボトムスを合わせることで大人っぽさがアップするでしょう。
秋の定番長袖ニット
秋といえばニット素材のアイテムといっても過言ではありません。シンプルなプルオーバー型なので、気温に合わせてコーデしやすいのもポイント。ラフに着られるのでちょっとしたお出かけにいかが。
セットアップでレトロに
こちらのセットアップは、ニット素材で暖かいのがポイント。季節感のあるブラウンでこの時期にぴったりではないでしょうか。同系色の小物と合わせて、さらにレトロなコーデを楽しんじゃいましょう!
【天気別】最高気温16℃の日のおすすめコーデ
最高気温16℃の日は、気温10℃以下にまで冷え込むこともあるため天気にかかわらずアウターや防寒できるアイテムを準備しておきましょう。
春と秋は同じくらいの気温になりますが、色味や素材感をそれぞれの季節に合ったアイテムを選ぶことでグッとオシャレな印象になります。
天気別にそれぞれの季節のおすすめコーデをご紹介します。
春コーデ
ピンクカラーで春の快晴を楽しむ
春を想像するピンクカラーのカーディガンは、お天気日和にぴったりです。日中の暑い時間帯でも、さらっと着られるアイテムなので快適ですよ。
晴れの日はプリーツスカートでフェミニンコーデに
晴れの日は歩くたびにひらりと揺れるプリーツスカートでフェミニンコーデに。ブラウンカラーを選ぶことで甘すぎない女性らしさが出ます。
マウンテンパーカーもプリーツスカートを合わせることで大人カジュアルなコーデに。淡いブルーカラーを選ぶことでより春らしさが出ます。
曇りの日でも万が一の雨に備えて
曇りの日でも、雨予報に備えたコーデをしましょう!こちらのモッズコートは、軽度の撥水性があるため急な雨にも対応します。
雨の日は黒パンツでマニッシュコーデに
パンツと靴を黒にすることで統一感のあるマニッシュコーデに。雨対策しつつオシャレな印象になります。
トップスは淡いピンクを選ぶことで、雨でも暗くなりすぎない春らしいコーデに。
秋コーデ
晴れの日はホワイトコーデでさわやかに
服のトーンが暗くなりがちな秋コーデ。あえて全身を白でまとめることで周りと差がつくオシャレコーデに。
バッグに起毛感のあるバッグを合わせることで、より秋らしい温かみのあるスタイルになります。
曇りの日は気温調整しやすいコーデに!
こちらのアイテムは、万が一雨になったときでも問題なし!さらにマウンテンパーカーは、急な気温の変化でもしっかり暖かくしてくれるアイテムでおすすめです。
雨の日はカラーニットをアクセントに
服の色味が暗くなりがちな雨の日は、カラーニットが活躍します。こっくりとしたイエローのニットを合わせるだけで、グッと秋らしいコーデに。
ほかの色をグレーや黒といったシックなカラーでまとめることで、カラーニットを合わせても派手すぎない大人っぽい秋コーデに。
最低気温16℃は薄手トップス+ライトアウター
最低気温16℃の日は、日中帯のおでかけだけならカットソー1枚でもすごせるほど暖かい陽気です。しかし朝晩の冷え込みに備えて、簡単に気温調整ができるライトアウターを持っておくと1日快適にすごせるでしょう。
具体的に春と秋におすすめなコーディネートをご紹介します。
春の「最低気温」16℃のおすすめコーデ
ベストは季節の切り替えファッションで活躍
暑すぎず寒すぎない最低気温16℃の日。そんな季節の切り替え時季に活躍するのがベストです。手持ちのカットソーにレイヤードするだけでオシャレに防寒できます。
全体をニュアンスカラーでまとめると春らしく上品なスタイルに。
ジレは羽織るだけで上級者コーデに
薄手のインナーに羽織るだけで簡単にオシャレ見えするジレ。ジャケットと同じように使えるので、ライトアウターとして春や秋に活躍してくれます。
淡いベージュカラーを選べばより季節感のあるコーデに。
シャツのレイヤードでアウターいらず
スウェットにシャツをレイヤードすることで、暖かさとオシャレを両立。アウターいらずで身軽にお出かけできます。
パンツに淡いイエローを合わせることで爽やかな春コーデに。
オフィスカジュアルコーデにもおすすめ!
レースアップデザインが特徴的のカーディガンは、フェミニンな印象を与えてくれます。カジュアルすぎないデザインで、お出かけ時はもちろんオフィスシーンにも活躍します!
春らしいカラーをアクセントに
16度はまだまだ肌寒い温度なので、つい防寒対策ばかりを気にしてしまいコーデに満足がいかないこともありますよね。そんなときには、春らしいカラーを取り入れた小物をプラスしましょう。コーデ全体のアクセントとなり、ぐんっとおしゃれに仕上がります。
秋の「最低気温」16℃のおすすめコーデ
あたたかみのあるカーディガンで秋らしさをプラス
1枚は持っておきたいボリュームカーディガン。こっくりしたブルーやイエローを選ぶだけでグッと秋らしさが出ます。
カーディガンを差し色に、ほかのアイテムはベーシックなカラーでまとめると失敗しません。
くすみピンクスカートで大人かわいいコーデに
甘くなりがちな大人のピンクコーデ。くすみピンクのカラーを選ぶことで甘い印象になりすぎません。
また、トップスにスウェットを合わせることでスカートのフェミニンさが中和された大人なスタイルになります。
太めのロングブーツで簡単トレンドコーデに
太めのロングブーツは今季のトレンドアイテム。スカートやワンピースに合わせるだけで簡単に今っぽいスタイルになります。
ロゴTシャツを合わせることで上品なきれいめスタイルのアクセントに。
小物は素材でこだわる
大きな網目が特徴のこちらのアイテム。ニット素材で秋らしさを取り入れます。これから肌寒くなる秋の季節を感じさせるコーデになりますよ。
【天気別】最低気温16℃の日のおすすめコーデ
最低気温16℃の日は、日中帯は汗ばむような暖かさになり、朝晩は肌寒さを感じほど寒暖差が激しいため、ライトアウターを持っておくと安心です。
薄手のインナーにライトアウターを合わせ、脱ぎ着して体温調節しましょう。
天気別にそれぞれの季節のおすすめコーデをご紹介します。
春コーデ
晴れの日は白のコンバースで大人カジュアルスタイルに
ジャケットやスカートなどのきれいめスタイルに白のコンバースを合わせることで、肩の力が抜けた大人カジュアルスタイルに。
ジャケット、インナー、靴を白で合わせることで、晴れの日ならではの春らしいさわやかなスタイルになります。
さらっと着られるシャツコーデ
こちらのアイテムは、さらっと着られる麻混素材を使用。着脱可能なので、温度感に合わせてコーデを楽しめます。インナーはシンプルで合わせてみてください!
ミドルコートとデニムで合わせる
ミドルコートはヒップが隠れる丈感で、気になる体型をカバーします。春らしいふんわりとしたデザインを楽しめますよ!ジーンズで合わせると、カジュアルすぎないバランスの取れたコーデが完成します。
雨の日はおじ靴でオシャレに雨対策
雨の日に使えるのがおじ靴。雨をはじきやすく汚れても手入れしやすいのが特徴です。
白黒のモノトーンコーデにライトグリーンのカーディガンを合わせることで、グッと春らしい印象に。
秋コーデ
晴れの日はベレー帽で秋らしいコーデに
秋冬の定番アイテムとなっているベレー帽子。シンプルなコーデにプラスするだけで季節感のある上級者コーデに。
ベレー帽を他の小物の色と合わせることでベレー帽だけが浮かず、統一感のあるコーデになります。
雨の日は花柄ワンピースで華やかに
花柄ワンピースは雨汚れが目立ちづらく、暗くなりがちな雨の日コーデをパッと華やかにしてくれます。
黒ブーツを履くことでスタイルアップしつつ雨対策にもなります。
全身黒コーデでクールな印象に
オールブラックコーデは、クールな大人の雰囲気を引き出します。バッグやシューズなどにカラーを加えると、コーデ全体のアクセントとなります。暖かい秋の季節に、さらっと着られて快適にすごせるでしょう。
「これは失敗…」気温16℃のときのNGコーデ
アウターや重ね着なしのコーデ
過ごしやすい気温である16℃の日でも、アウターや重ね着のないコーデは寒々しい印象に。朝晩や雨の日は寒暖差も大きくなるので、体温調節ができるスタイルでおでかけしましょう。
季節感がチグハグなコーデ
春と秋は同じくらいの気温になることが多いので、つい同じような格好をしてしまいますよね。
しかし春に起毛感のあるアウターを着ていたり、秋に麦わら帽子のようなラフィア素材のバッグなどを持っていると途端にあか抜けない印象に。
コーディネートのカラーや素材感はその季節に合ったものをえらぶよう心がけましょう。
シューズは気温に合ったものを
16℃だと時間帯によっては少し肌寒くなるでしょう。日中のサンダルは涼しくても、風が吹いたり、夜の気温が下がる時間には不向きかもしれません。
気温や季節に合ったファッションでオシャレ度アップ!
気温16℃の日の服選びのポイントを、最高気温・最低気温別に解説しました。
いくらオシャレなコーディネートをしていても、気温や季節感を意識していないと野暮ったい印象になってしまいます。
今回お伝えした服選びのポイントを意識しつつ、季節に合ったカラーや素材感を取り入れることで1日快適にオシャレを楽しむことが出来ますよ。
■執筆/野澤なつみ…「オシャレなあの人となにかが違う…」と悩むママに向けて、ファッションセンスがなくてもオシャレになれる情報を発信するパーソナルスタイリスト。
編集/サンキュ!編集部