【必見】ダイエットしてもいい人、ダメな人の違いって知ってる?知らないと将来的に取り返しのつかないことになる可能性も…

2024/01/11

介護予防にも関わっている、管理栄養士でサンキュ!STYLEライターのゆかりです。

何歳になっても気になる「ダイエット」。あこがれの体型になりたい人から、老けて見られるのを避けたい人まで、さまざまな理由でダイエットに取り組む人がいます。
じつは「このダイエット」、ある年齢によってしてもいい人としないほうがいい人がいるのはご存じでしょうか?

今回は、管理栄養士である筆者が、健康をできるだけ損なわないためのダイエットについてご紹介します。
また、間違ったダイエットの危険性についても触れているので、いくつになっても健康を維持したい人は参考にしてみてくださいね。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

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ダイエットが必要な人とは?

まず、ダイエット(diet)とは「日常的な食事」や「食習慣」を表す英語です。しかし、現代の日本では「減量」を意味する言葉として使われています。ここでは、後者の意味としてダイエットを扱っていきます。

ダイエットを行う目的は、体重や体脂肪率をコントロールすることが一般的。

目標体重として指標になるのが、BMIという数値です。これは体格指数とも呼ばれ、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算したときに、18.5~22未満を標準と判定します(日本肥満学会の肥満度判定基準による)。
これよりも多い場合や25以上の場合には肥満と見なされ、医療機関などで標準に収まるように減量を指導されるのです。

一方、体脂肪率については、体組成計などを用いて体内の脂肪の割合を計測し、その数値を基に肥満かどうかを判定します。適正な体脂肪率については、メーカーや機関によって多少の差はありますが、国内での簡易的な目安は男性10~19%、女性20~29%が標準といわれています。

ただし、体脂肪といっても大きく皮下脂肪と内臓脂肪に分けられます。BMIが25以上の人で、腹囲(ウエストの一番膨らんでいる部分)が男性85cm以上、女性90cm以上ある場合には、内臓脂肪の蓄積が多いタイプの肥満といわれています。

こういった場合には、生活習慣病のリスクが高まることから、とくにダイエットが必要になってきます。

ダイエットを避けるべき人とは?

ただし、前述した数値を超えたからといって、全年齢でダイエットをすすめるかというとそうではありません。

とくに、10代以下の成長期にあたる年齢であったり、筋肉が低下しやすくなって転倒や骨折などによる寝たきりや介護の割合が増えてくる【高齢期】には避けたほうがいいといえるでしょう。高齢期とは、65歳以上を指します(世界保健機構/WHO参照)。

ダイエットのイメージとして多いのが、食事の量を減らしたり欠食をする方法。これは手軽であることと、お金がかからないことから選ばれがちですが、どの年代にもおすすめできません!
理由は、エネルギー不足による筋肉の減少や、栄養不足によるトラブルが起こるためです。

筋肉が減少すると、基礎代謝量(じっとしていても消費されるカロリー量)も減ることになり、元の食生活に戻すと太りやすくなってしまいます。
また、栄養不足が続くと、髪・肌・爪の荒れ、貧血、便秘、精神不安定、ホルモン異常、免疫低下、脳機能の低下、将来的な骨粗鬆症など、あらゆるデメリットが起こります。

さらに、成長期の栄養不足は成人以降の健康状態に関わり、男女とも不妊の原因になることも……。

すでにデメリットが現れている人も、悪化する可能性が高いため、現状ではダイエットをおすすめできないのです。

ダイエットの鉄則はコレ!

ダイエットに向いていない人の場合、食事の偏りがないか(肉ばかり、野菜食べない、間食が多い、揚げ物をよく食べるなど)を見直すことが先決!
バランスよく適度に幅広い食品を取り入れるだけでも、体調が整うだけでなく、体重や体脂肪が適正に近づくことも期待できますよ。適度については、食事バランスガイドが参考になります。

なお、食事量を減らすと、脂肪だけでなく筋肉も落ちやすくなることがあります。

とくに、基礎代謝量以上に摂取カロリーを減らしたり、たんぱく質が十分に摂れていなかったり、運動量が少ない場合は要注意!
せっかく体重や体脂肪を減らすことができても、理想の体型には近づけず、その後太りやすくなってしまうことに。

・自分の活動量や年齢に合わせ、どれくらいのカロリーを摂らなければいけないか把握する
・たんぱく質を多く含む食品(肉・魚・卵・大豆製品・乳など)を積極的に食事や間食に取り入れる
・食べたものをエネルギーに変えるため、ビタミンやミネラルが豊富な野菜なども十分に摂る
・普段よりも歩いたり体を動かす量を意識して増やす

こういったことができてこそ、(必要な人、してもいい人は)ダイエットを始めることができると筆者は考えています。

今だけでなく、10年後、20年後の健康も考えて取り組もう!

もちろん、持病があったり治療中の場合には個人の判断でダイエットに取り組むのは危険です。
そういった人は、必ず主治医に相談の上、定期的に経過を観察しながら安全を第一に取り組むようにしてくださいね。

間違ったダイエットを行うことで、現在や将来の健康を損ねることのないよう、正しい知識を持って取り組むようにしましょう。

参考サイト

◆この記事を書いたのは・・・管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
小学生女児のママ。食べること・料理をすること・喋ることが好き。講師、食材記事の執筆・監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。個人で食育イベントの実施や、YouTubeチャンネルを運営しています。

 
 

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