スイカ模様。黄色の背景に赤いスイカ。夏のコンセプト。フラットレイ、トップビュー

夏に太る人、痩せる人は何が違う? 行動の違いをプロがチェック!

2020/08/02

「呼吸をするだけでも汗をかく」のではないかと思う暑い夏。少しでも涼しさを感じて快適に過ごしたいですよね。

そしてこの、「涼しく過ごしたい」は、熱中症対策や夏場の体調管理においても欠かせないことではあるのですが、いきすぎると夏の太る・痩せるの分かれ道になることも。

今回は、ヨガインストラクターでビューティーフードアドバイザーとしても活動する高木沙織さんに、「夏に太る人・痩せる人の違い」について解説してもらいます。

ヨガインストラクター/ライター。骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスを...

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1:飲み物編

アイスコーヒー
Wako Megumi/gettyimages

まずは飲み物から。

飲み物で太る人の特徴……、これはみなさんご想像のとおり「冷たい飲み物を頻繁に飲む人」です。

冷たい飲み物を飲むと一時的に体がひんやりとして涼やかに感じられますが、内臓を冷やして消化吸収などの働きを低下させてしまいます。

特に気を付けたいのが、氷入りのドリンク。氷の量やもともとの飲み物の温度にもよりますが、氷を入れるとだいたい5度くらい冷やすことができるでしょう。もしくはそれ以上に冷えていることもあるので、「冷たい飲み物がやめられない」という人は“氷抜き”から取り入れてみては。

もうひとつ、「食欲はないけれどこれなら……」と甘いドリンクを飲む人もいますよね。砂糖や果糖、ブドウ糖が加えられたドリンクは結構なエネルギー量ですし、体内への吸収が早く血糖値を大きく上昇させて糖を脂肪として蓄えやすいです。コーヒーや紅茶は何も入れずに飲むということを意識してみてはいかがでしょうか。

甘いフレーバーのフローズンドリンクはこの2つの注意点に当てはまるので、ダイエット中の人はご用心。

【夏に太る人】
・冷たい飲み物を飲む
・食事の代わりに甘い飲み物を飲む

【夏に痩せる人】
・飲み物は常温もしくは氷抜き

2:食べ物編

新鮮な全体とスライスしたキュウリ
baibaz/gettyimages

続いては、食べ物。

夏に多いのが「暑いからサッパリしたものを」と献立を組むこと。これも頻繁でなければよいのですが、火を通さない料理や水分量の多い野菜などもまた、体を冷やしてしまいます。それも、冷房の効いた部屋で食べるのならなおさらです。

夏バテをして胃腸の調子が悪いときや、食欲があまりないときは消化のよい柔らかいものを食べるとよいですが、そうでないときは咀嚼によって食感を楽しめるものも取り入れましょう。あまり噛まない食事をしていると、食べたことへの満足感が得にくく、間食をすることにもつながりかねませんよ。

さっぱりしたものだし、消化のよいものだし太りにくいだろう……と思った人は黄色信号!このような夏特有の食事で痩せにくい体をつくらないように。

夏の食事にも糖質や脂質の代謝に働くビタミンB群や筋肉の材料となるタンパク質、腸内環境を整える食物繊維などをバランスよく取り入れましょう。思っている以上に体が冷えている恐れもあるので、生姜やにんにく、ねぎなどの薬味で体を温めて代謝UPを狙って。

【夏に太る人】
・火を通さない料理、水分量の多い生野菜に偏る
・柔らかく咀嚼回数が少なくて済むものを食べる

【夏に痩せる人】
・バランスのよい食事
・温め食材や薬味を活用して代謝UP

3:行動編

ショッピング モールのエスカレーターでカラフルなショッピング バッグを持つ女性の足
David-Prado/gettyimages

最後は行動編。

ほんの少し動くだけでも汗をかきますから、楽できるところは楽をしたいですよね。その結果、階段ではなくエスカレーターやエレベーターを使用する頻度が増えたり、いつもなら歩く距離なのにバス、電車、タクシーに乗ってしまったり。ジムや運動をする習慣がある人もひと休みしていませんか?

このような暑さゆえの運動不足に陥ると、体型の変化は避けられません。

とは言っても、暑い中で無理に体を動かすのは危険。朝晩の涼しい時間帯に散歩をしたり、屋内でできるヨガやエクササイズを動画を見ながらおこなったり無理のない範囲で運動量をキープしましょう。

そもそも夏というのは、基礎代謝を落として熱の発生を抑えるような体になっているので、涼しい場所で長時間過ごしていたり、体の露出面積が広がったり、冷たい物ばかり摂っていたりしては体はさらに冷えてしまいます。夏場でも使用できる薄手の腹巻きなどで内臓や太い血管が位置するお腹まわりを温めてあげるのもよいでしょう。

【夏に太る人】
・極端に運動量が低下する
・薄着&露出が増える

【夏に痩せる人】
・涼しい時間の運動や自宅でできるエクササイズを継続
・お腹を冷やさない


「夏は痩せやすい季節」だと思われがちですが、それはほかの季節と同様にみなさんの生活・行動次第だと言えるでしょう。夏になると太るという人は、上記の項目を参考にしてみてくださいね。

教えてくれたのは・・・

高木沙織さん

ヨガインストラクター/ライター。骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスを得意とし、体の内外から美しさをサポートする。「美」と「健康」には密接な関係があることから、野菜や果物、雑穀に関する資格を複数所有。スーパーフードにも造詣が深く“スーパーフードエキスパート”としてイベント講師も務める。

 
 

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