「冷や飯」は健康的!?肉は「煮る」より「焼く」!?太りにくい食べ方の正解教えます!
2020/09/13
食事の最中に「あー、食べたいけど太りたくない!」、と思ったことはありませんか?おそらくほとんどの人はうんうん、と頷いているのではないでしょうか。“食べても太らない”だなんて、基礎代謝が下がり始めるアラサー・アラフォーの我々にとっては夢のような話。
……と思っていましたが、日ごろよく口にするものも食べ方しだいでは太りにくくできるかも?
今回は、ビューティーフードアドバイザーでヨガインストラクターの高木沙織さんに「太りにくい食べ方どっちが正解?」について話を聞いてきました。
執筆/監修: ヨガインストラクター 高木沙織
ヨガインストラクター/ライター。骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスを...
Q1:炭水化物は温かいほうがいい?
まずは炭水化物について。
米や麺類などの炭水化物ですが、温かい状態で食べることが多いですよね。むしろ、冷めていたら温め直して食べることもあるかもしれません。身体を温めるといった点ではよいでしょう。
が、しかし、冷めた炭水化物もじつはいいんです。それはご飯に含まれるでんぷんが冷えると、一部がレジスタントスターチに変わるから。レジスタントスターチは食物繊維のように炭水化物の分解をゆっくりにすることがわかっており、それによって血糖値を上げにくくしてくれるのだそう。血糖値の急上昇は糖を脂肪として蓄えやすくするので、ダイエットが気になる人は冷ました炭水化物をとるのも◎。
Q2:白より黒いものがいい?
白いものとは、精白された穀物のこと。代表的なものには白米やうどん、白いパン、パスタなどが挙げられます。では、精白される前の穀物とは?玄米やそば、ライ麦パン、全粒粉のパスタなど色が茶色や黒色をした穀物というとイメージしやすいでしょう。
これらには、ダイエットに役立ってくれるビタミンB1・B2(糖質・脂質の代謝を促す)やミネラル、食物繊維が豊富でこちらもまた血糖値の上昇を緩やかにすると言われています。また、未精白の穀物のほうが硬さがあるため咀嚼回数も増えて満腹を感じやすいでしょう。
ダイエット中の主食は白いものから黒いものに置き換えてみてはいかがでしょうか。
Q3:肉は煮るより網焼き?
ダイエット中であっても筋肉や皮膚、髪、爪などの材料となる大事なタンパク質源である肉はとりたいところです。
そして、ここで気をつけたいのが調理法。よく「煮物はヘルシー」だと思われがちなのですが、さまざまな調味料を加えて煮込むため煮物の肉はそれらを吸収している状態。ダイエットを意識するのであれば網焼きにして余分な脂を落とすのがベターです。表面が波型のフライパンやホットプレートを使用するのも◎。
タレもこってり濃厚なものよりサッパリしたポン酢や塩などをうまく取り入れてみて。
Q4:朝はしっかり食べるよりもスムージーでサクッと?
果物たっぷりのスムージー。食欲のない朝でもゴクゴクと飲めちゃいますよね。果物にもビタミンやミネラル、食物繊維が含まれますからこれでOKと身体にもいいことをしたような……。
いいえ、果物は糖質も多く含むんです。睡眠時に長時間何も食べていない状態からいきなり糖質をとると……血糖値が急上昇する恐れがありますよ。また、身体が冷えて代謝が下がることも考えられますから無理のない範囲で朝食はとるようにしましょう。
朝、空腹を感じられないのはなぜなのか?前日の夜に食べすぎていないか、遅い時間の食事ではなかったか、生活習慣の見直しにもなるでしょう。「それでも朝は食べられない」という人は、温かいスープやお味噌汁から始めてみましょう。
アラサー・アラフォー世代が無理なダイエットをすると、顔がこけたりデコルテがそげたり、疲れた印象になってしまうので日々の生活で無理なく健康的に続けられる方法であることが大切になってきます。
ふだんの食事のとり方、ほんの少し変えてみませんか?