【管理栄養士監修】気になる「シュトーレン」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2022/10/25
この記事では「シュトーレン」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
シュトーレンを食べると太りやすい?
シュトーレンとは、パンのような生地にドライフルーツやナッツ類を入れ焼き上げ、表面に粉砂糖をふんだんに振りかけて作るドイツ発祥のお菓子です。長く日持ちするのが特徴で、クリスマスの時期になると、国内の洋菓子店やパン屋などでも見かける機会が多くなります。
シュトーレンはバターや小麦粉、砂糖などを使用しているため、カロリーが気になっている方も多いでしょう。
しかし、食べ方を工夫することでカロリーを気にしている方でも日常に取り入れやすくなります。ここではシュトーレンに含まれる栄養素や、おすすめの食べ方などについてご紹介します。
シュトーレン1食分のカロリー
くるみや乾燥プルーン、ラム酒などを使用したシュトーレンの1食分のカロリーは、1切れ(43g)で151kcalです。6枚切り食パンの1食分のカロリーは、1枚(60g)で158kcalです。
1食分のカロリーは近いですが、100gあたりのカロリーでみるとシュトーレンは351kcal、食パンは264kcalあります。そのため、同じ重量の場合、シュトーレンは食パンよりもカロリーが高いことが分かります。
シュトーレンの炭水化物量は?
シュトーレンの1食分の炭水化物量は、1切れ(43g)あたり19.06gです。また、タンパク質は3.31g 、脂質は6.16g含まれています。
それに対し、6枚切り食パンの1食分の炭水化物量は、1枚(60g)あたり28.02g、タンパク質は5.58g、脂質は2.64gとなっています。
比較するとシュトーレンの方が炭水化物量は低く、タンパク質や脂質量が多く含まれています。ただし、同じ重量の場合は炭水化物量の差がほとんどないことに注意が必要です。
シュトーレンを食べる際のポイント
シュトーレンはカロリーが高く、脂質量が多い食べ物だということが分かりました。しかし、ダイエット中などでも食べたくなることは多いでしょう。
ここからは、シュトーレンを食べるときに気を付けたいポイントをご紹介します。食べ方を工夫し、シュトーレンを取り入れやすくしてみましょう。
手作りする場合は材料を工夫する
シュトーレンを手作りする場合には、材料を工夫すると良いでしょう。生地に混ぜる砂糖やナッツの量を減らす、小麦粉を大豆粉や小麦ふすま粉に置き換えるなどの方法がおすすめです。
これらの方法で、カロリーや炭水化物量を減らしたシュトーレンを作ることができます。
食べ方に注意する
シュトーレンは、バターやクリームチーズを付けて食べられることもあります。
バター12g (大さじ1)には89kcal、脂質量が9.72g含まれます。また、同じ重量のクリームチーズには42kcal、脂質量が3.96g含まれています。
バターやクリームチーズを付けると、カロリーや脂質がさらに高くなってしまうため注意が必要です。
なるべく何も付けずに食べることが望ましいですが、どうしてもアクセントが欲しい場合は、水切りしたヨーグルトを付けると、濃厚さとほどよい酸味が加わっておいしく食べることができます。
できれば、ヨーグルトの種類は一番低カロリーな無糖無脂肪のものを選ぶと良いでしょう。無脂肪無糖ヨーグルト12gには50cal、脂質0.04gしか含まれていないため、バターやクリームチーズよりもヘルシーに楽しむことができます。
紅茶を一緒に飲む
シュトーレンを食べる際は、太る原因の一つである血糖値の上がり方にも気を付けましょう。血液中の糖分が急激に上昇すると、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンによって脂肪に変えられます。そのため、血糖値が緩やかに上昇するような工夫をし、インスリンの過剰分泌を防ぐようにすることが大切です。
そんなときにおすすめなのが、紅茶を一緒に飲みながら食べるという方法です。紅茶に含まれる成分には、食後の血糖値の上昇を抑えたり、脂肪の吸収を抑える働きがあることが分かっています。ただし、効果を期待するのであれば、砂糖は加えずに飲むことをおすすめします。
食べすぎに注意する
シュトーレンのカロリーを抑える食べ方をしたとしても、食べすぎないようにしましょう。
一般的には、1日の間食の目安は200kcal程度にすることが望ましいとされています。そのためシュトーレンを間食として食べる場合は、1日に1切れ程度に抑えるようにすると良いでしょう。同じ量でも満足感を高めたいのであれば、1切れを薄く切るなどして一口に入れる量を減らすことをおすすめします。
よく噛んで食べる
よく噛んで食べることも、満腹中枢が刺激され食べすぎの防止に繋がるためおすすめです。1口あたり30回を目安に噛むと良いでしょう。よく噛むことで、ドライフルーツやナッツなどの食感や、食材そのものの風味を存分に味わうことができます。
また、満腹中枢は食べ始めてから15~20分後に刺激されるため、ゆっくり時間をかけて食べることで食べ過ぎを防ぐことに役立つでしょう。
食べる時間帯を選ぶ
シュトーレンを食べる時間帯を考える、というのも大切なポイントです。人間の身体にはBMAL1(ビーマルワン)というたんぱく質が存在しています。BMAL1は脂肪を溜め込む働きがあり、その量は日中に少なく、夜間に多くなるといわれています。
BMAL1がとくに少ないといわれるのが15時頃で、この時間に食べた物は脂肪として蓄積されにくくなると言われています。
反対に、BMAL1が多くなるのは夜間の22時から2時頃といわれているため、夜間に食べることは控えるようにしましょう。
シュトーレンのカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!
今回はシュトーレンの栄養素や、おすすめの食べ方についてご紹介しました。
シュトーレンを手作りして材料を工夫したり、食べ方を選ぶことで、カロリーや脂質を気にしている方でもシュトーレンを食べやすくすることができます。
食べるときのポイントを押さえて、上手にシュトーレンを取り入れてみてはいかがでしょうか。