この記事では「フォカッチャ」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを基にしています(一部、参考データを基に独自計算をしている場合もあります)。
フォカッチャを食べると太りやすい?
オリーブオイルやハーブを混ぜ合わせた生地を焼いて作られるフォカッチャは、イタリア発祥のパンの1つです。そのまま食べたり、間に具材をはさんで食べたり、具材をのせて焼き上げたりと、食べ方はさまざまあります。
専門店もあるほど人気のパンですが、選ぶ種類によってはカロリーが高くなるため太りやすくなってしまいます。しかし、使われている材料や食べ方を工夫すれば、カロリーを抑えてフォカッチャを楽しむことができます。
ここではフォカッチャに含まれる栄養素や、食べるときのポイントについて解説していきます。
フォカッチャ1食分のカロリー
強力粉やオリーブオイルを使用して作られたフォカッチャ1食分(61.8g)のカロリーは、149kcalです。6枚切り食パン1枚(60g)のカロリーは158kcalであるため、食パンよりもフォカッチャのほうが低カロリーということが分かります。
これは、フォカッチャに何もつけていない状態のカロリーであるため、ソースをつけたり具材を追加したりするとその分カロリーは高くなってしまいます。
フォカッチャの炭水化物量は?
フォカッチャ1食分(61.8g)の炭水化物量は、27.64gです。6枚切り食パン1枚(60g)の炭水化物量は28.02gであるため、カロリー同様フォカッチャのほうが炭水化物量は低いことがわかります。
そのため、わずかでも糖質量を減らしたいというかたは、フォカッチャを選ぶとよいでしょう。
フォカッチャを食べるときのポイント
食パンに比べて低カロリー、低炭水化物なフォカッチャですが、具材をのせずに食べるのは味気ないと思うかたも多いでしょう。
ここでは、カロリーが気になるかたでも、フォカッチャのカロリーを抑えながらおいしく食べることができる工夫を紹介します。
トッピングを工夫する
前述したとおり、フォカッチャはピザのように具材をのせて焼いたものが多くあります。店頭で買う場合や手作りする場合は、具材のカロリーや糖質が少ないものを選びましょう。
チーズや肉類に糖質はほとんど含まれませんが、カロリーが高くなりがちであるため気になるかたはトッピングの量に注意しましょう。
オリーブオイルをつけすぎない
フォカッチャに、オリーブオイルをつけて食べるという方も多いでしょう。しかしオリーブオイルは、大さじ1杯でカロリーが111kcalあります。そのため、オリーブオイルをつけて食べる場合は、つけすぎないように注意しましょう。
オリーブオイルは、エクストラバージンオイルとピュアオイルに分類されます。エクストラバージンオイルは、オリーブの香りや風味をそのまま味わうことができるのが特徴です。
強力粉を全粒粉に置き換える
手作りする場合は、強力粉を全粒粉に置き換えるのもおすすめです。強力粉は、小麦の表皮や胚芽を取った状態のものを粉にしていますが、全粒粉は皮や胚芽も丸ごと粉にしています。
強力粉に比べて全粒粉のほうがカロリーは低く、ビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれているため、栄養価が高いことも特徴です。全粒粉に置き換えることで、カロリーを抑えながら効率よく栄養素を摂取できるでしょう。
野菜から先に食べる
フォカッチャを食べる前に、野菜から先に食べる方法もおすすめです。野菜をゆっくりよく噛んで食べることで満腹中枢が刺激され、満腹感を得やすくなり食べすぎの防止に繋がります。
また、野菜に含まれる食物繊維もおすすめのポイントです。食物繊維は食後の血糖値上昇を緩やかにして糖尿病を予防する働きがあるといわれています。
ダイエット中のかたや生活習慣病が気になるかたは、野菜から先に食べるようにしましょう。
パニーニとして食べる
栄養のバランスが気になるかたは、パニーニにして食べましょう。パニーニは、パンにほうれん草やトマトなどの野菜や肉類、チーズなどをはさんで食べるイタリアの軽食で、フォカッチャを使用して作られることも多い料理です。
いろいろな具材をはさんで食べることで、野菜に含まれるビタミンなどの栄養素や、肉・魚に含まれるたんぱく質などをいっしょに摂取でき、栄養のバランスが整いやすくなります。
いそがしいときにも、手軽にバランスよく栄養素を摂取できるというのはうれしいポイントです。
生地にトマトジュースを練りこむ
手作りをするときに、生地にトマトジュースを練りこむのもおすすめです。水の代わりに入れることで味のアレンジになりますし、トマトに含まれる栄養をとることもできます。
トマトには、抗酸化作用といって体の老化の抑制が期待できるリコピンが多く含まれているのが特徴です。
そのほかにもビタミンAやビタミンC、ミネラル、食物繊維などを含むトマトですが、生のトマトよりもトマト加工品のほうがリコピンをはじめとする栄養素が多く、吸収率もよいといわれています。
味に飽きず、効率よくトマトに含まれる栄養を摂取するためにも、フォカッチャにトマトジュースを練りこんでみましょう。次に、トマトジュースで作るフォカッチャのレシピを紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
フォカッチャのおすすめアレンジレシピ
ここではおすすめのフォカッチャのレシピを紹介します。発酵させるのに時間はかかりますが、1度覚えてしまえば具材を変えるなどのアレンジもできるため、ぜひ自宅で作ってみてください。
おすすめレシピ1:トマトフォカッチャ
食べるときのポイントでもおすすめした、トマトジュースを使って作るトマトフォカッチャです。ほんのりオレンジ色で彩りも良く、トマトの酸味や香りがアクセントになるレシピとなっています。
オリーブオイルをつけずに食べてもトマトの風味でおいしく食べることができるため、カロリーが気になるかたはそのまま食べるとよいでしょう。
おすすめレシピ2:春のフォカッチャ
春が旬のそら豆を使った春のフォカッチャです。さまざまな具材がのっていて彩りもよく、ハーブのさわやかな風味を味わえるレシピになっています。
そら豆はたんぱく質を含む野菜で、カリウムも含んでいるためナトリウムの排泄を促進するといわれています。塩分が気になるかたや、むくみがちなかたにもおすすめの食品です。
そのほかにもビタミン類やミネラルを含んでおり、旬の食材はより栄養価が高いといわれているため、春にはぜひそら豆を使ったフォカッチャを作ってみてください。
フォカッチャのカロリーや炭水化物量について知り食べ方を工夫しよう!
今回はフォカッチャに含まれる栄養素や食べ方のポイント、おすすめのレシピを紹介しました。ほかのパンと比較してカロリーや炭水化物量が少ないフォカッチャですが、食べ方しだいで栄養価を高めながらおいしく食べることができます。
含まれる栄養素や食べ方のポイントを押さえて、フォカッチャを日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。