【管理栄養士監修】気になる「モッツァレラチーズ」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2023/01/05
この記事では「モッツァレラチーズ」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などでカロリーが気になるときに取り入れたい食べ方についてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを基にしています(一部、参考データを基に独自計算をしている場合もあります)。
モッツァレラチーズを食べると太りやすい?
モッツァレラチーズは、ほかのチーズに比べてカロリーは控えめで低脂質なため、食べたら太るとは一概に言い難い食品です。ただし、食べすぎることでのデメリットもあるため、食べ方のポイントは押さえておきましょう。
今回は、モッツァレラチーズのカロリーや炭水化物量の数値とともに、特徴、期待できる効果、食べ方のポイント、おすすめレシピについて解説します。
モッツァレラチーズ1食分のカロリー
モッツァレラチーズは、100gあたり276kcalとなっています。レシピによって使う量が異なるため、100gのカロリーを覚えておくと便利です。
モッツァレラチーズは、クセがなくて食べやすいチーズです。そのため、あまり高カロリーな食品のイメージが少ないですが脂質は100gあたり19.9g(179.1kcal相当)も含まれているため、脂質のとり過ぎにならないうよう食べる量には気を付けましょう。
モッツァレラチーズの炭水化物量は?
モッツァレラチーズ100gの炭水化物量は、4.2gです。炭水化物は糖質と食物繊維から構成されており、モッツァレラチーズには食物繊維が含まれていないため、糖質量は4.2gとなります。
また、同じ100gで三大栄養素を比べると、たんぱく質は18.4g、脂質は19.9gとなっています。モッツァレラチーズ単体で見ると、炭水化物量はとても少なく、たんぱく質と脂質が多いことがわかります。
モッツァレラチーズの特徴
それでは、モッツァレラチーズについてさらに理解するために、ここからは特徴について紹介していきます。チーズは脂質や塩分が多い食べ物と思われがちですが、モッツァレラチーズはほかのチーズとは異なります。数種類のチーズと比較しながら、特徴について詳しく知りましょう。
脂質が少ない
モッツァレラチーズは、ほかのチーズに比べて脂質が少ないことが特徴です。
100gあたりの脂質の量を比べると、モッツァレラチーズは19.9g、プロセスチーズは26g、カマンベールチーズは24.7g、パルメザンチーズは30.8gです。モッツァレラチーズの脂質量は、よく使われるこれらのチーズよりも少ないことがわかります。
ただし、食べ方には注意しましょう。脂質はエネルギー源として重要な栄養素ですが、含まれる脂質は飽和脂肪酸を多く含んだ動物性脂肪です。そのとり過ぎは、血液中の中性脂肪やコレステロールを増加させやすくなります。
そのため、脂質が少ないからといってモッツァレラチーズを食べすぎてしまうと、結果的に脂質の過剰摂取になるため、食べすぎには気をつけましょう。
塩分が少ない
モッツァレラチーズは、ほかのチーズに比べて塩分が少ないという特徴があります。
100gあたりの食塩の量を比べると、モッツァレラチーズは0.2g、プロセスチーズは2.8g、カマンベールチーズは2g、パルメザンチーズは3.8gです。モッツァレラチーズの食塩量は、他のチーズよりもかなり少ないことがわかります。
このことから、よほど大量に食べない限り、モッツァレラチーズによって塩分のとり過ぎになる心配はないでしょう。
モッツァレラチーズを食べることで期待できる効果
では、モッツァレラチーズを食べることでどのような効果が期待できるのでしょうか。ここからは、モッツァレラチーズの栄養素とその効果について詳しく解説していきます。
良質なたんぱく質が摂取できる
モッツァレラチーズを含むチーズ全般に言えることですが、食べることで良質なたんぱく質を摂取することができます。
良質なたんぱく質とは、体をつくるもととなる必須アミノ酸がバランスよく含まれているものを指します。たんぱく質は20種類のアミノ酸から構成されますが、そのうち体が自ら合成できない8種類のアミノ酸を必須アミノ酸と呼び、食品から摂取する必要があります。
モッツァレラチーズを食べることで良質なたんぱく質が摂取でき、健康な体づくりに役立つといえるでしょう。
骨を丈夫にする
これもチーズ全般に言えることですが、チーズにはカルシウムが多く含まれており、骨を丈夫にする効果があります。
チーズに含まれるカルシウムは、体への吸収率が40%ほどもあります。一方、魚介類や野菜にもカルシウムは含まれますが、チーズよりも吸収率は低くなっています。
カルシウムは、骨や歯の材料となって丈夫にしてくれる栄養素です。長期間不足すると十分に骨を形成できなくなったり、閉経後の女性の場合には骨粗鬆症が起こりやすくなります。そのため、手軽に食べられて、効率よくカルシウムが摂取できるチーズを取り入れるようにしましょう。
モッツァレラチーズを食べるときのポイント
モッツァレラチーズの特徴や期待できる効果を理解した上で、食べる際に知っておくべきポイントについて紹介していきます。3つのポイントをお伝えしますが、どれもむずかしいものではなく、意識することで今日から簡単に実践できる内容です。
食物繊維が多い食材といっしょに食べる
モッツァレラチーズは、食物繊維を含む食材といっしょに食べるようにしましょう。
モッツァレラチーズは、食物繊維を含まない食品です。食物繊維を含む食品は噛み応えがあり、よく噛むことによって満腹中枢が刺激されますが、モッツァレラチーズにはそれがないため食べすぎてしまうことがあるでしょう。
食べすぎを防ぐためには、モッツァレラチーズを単品で食べるのではなく、野菜、きのこ、海藻などの食物繊維を多く含む食材といっしょに食べるのがおすすめです。
小分けにして食べる
モッツァレラチーズは1度に1パック食べきるのではなく、小分けにして食べましょう。
モッツァレラチーズは、ほかのチーズよりも低脂質ですが、くれぐれも食べすぎには注意が必要です。モッツァレラチーズには動物性脂肪が含まれているため、多く食べることで肥満や生活習慣病つながる可能性があります。
モッツァレラチーズを食べる際は、あらかじめ食べる分を決めて取り分け、残りをすぐに食べきらない場合は冷凍庫で保存することをおすすめします。
ゆっくり噛んで食べる
食べすぎを防ぐためには、ゆっくりとよく噛むことが大切です。
よく噛むと少ない食事量でも満腹感が得やすくなります。また、脳内物質が分泌されることで脂肪の分解が促進されるといわれています。
やわらかいモッツァレラチーズばかりでは噛む時間がかかりにくいので、噛み応えのある食材や料理と組み合わせて噛む回数を増やすとよいでしょう。
モッツァレラチーズのアレンジレシピ
ここからは、モッツァレラチーズを使ったおすすめのアレンジレシピを紹介します。どちらもモッツァレラチーズと相性のよい食材を使うレシピですが、組み合わせる材料によって楽しみ方も変わります。簡単にできるレシピなので、ぜひお試しください。
おすすめレシピ1:さわやかカプレーゼ風
さっぱりとした副菜が食べたい場合は、「さわやかカプレーゼ風」はいかがでしょうか。カプレーゼは、トマトとモッツァレラチーズを使ったシンプルなイタリア料理ですが、このレシピではトマトの代わりにグレープフルーツを使います。彩りもよく、グレープフルーツの甘味や酸味といっしょに味わえるさわやかな一品です。
おすすめレシピ2:トマト&チーズ串
モッツァレラチーズを使っておつまみをつくりたい場合は、「トマト&チーズ串」がおすすめです。食材を串に刺した食べやすい一品で、生ハムの塩気、トマトの酸味、モッツァレラチーズのほどよいミルク感が絶妙にマッチします。とても簡単につくれるため、すぐに一品用意したいときにもおすすめです。
モッツァレラチーズのカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!
モッツァレラチーズは、ほかのチーズと比べてカロリーや塩分が控えめです。さらに、良質なたんぱく質を摂取できて、カルシウムも効率的にとることができます。
ただし、やわらかくてクセがなく食べやすいため、食べすぎには注意が必要です。食べすぎによるカロリーや動物性脂肪の過剰摂取を防ぐため、食物繊維を含む食品といっしょにゆっくりとよく噛んで食べるようにしましょう。
モッツァレラチーズは、健康にとってメリットの多い食品であるため、食べ方を工夫して毎日の食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。