週5000円の献立&料理テクを子ども3人のワーママが伝授!少ない食材使いまわしで満腹!

2022/02/09

食べ盛りの3人の子どもも満腹に!少ない食材を使い回せば、下ごしらえの手間も考える時間も減って◎。食材を最後まで使い切りやすい、ボリューム満点の1週間5000円献立を教えてもらいました。

<教えてくれた人>
野口ゆかさん(福岡県 43歳)
フランス料理店で働きながら、自宅で料理教室を開催する3児の母。旬の食材を使ったシンプルな料理が得意で、誌面にも度々登場。

◎ごはんDATA◎
●食費 月3万円以内(5人分)
●食費の管理方法 週6000円を目安に、メイン食材5日分と旬野菜などを購入。余りで2日分作る。
●買い物頻度 週末にまとめ買いし、たりなくなったら買いたす。
●よく行く店 精肉店、鮮魚店、近所のスーパー

少ない食材使いまわしで満腹!週5000円献立

高校生と小学生の食べ盛り3人の子どもを育てる野口さんの食卓は、シンプルでセンス良くムダがないのが特徴です。なかでも目を見張るのが食材数の少なさ。「使う食材が少ないと、下ごしらえの手間も考える時間も減り、食材を使い切りやすいです」と野口さん。1つ買うと何度も使い回せる大型の白菜は、切り方や調理法を変え、同じ食材には見せません。食材数を絞れば、メインの肉をたっぷり買えるのも嬉しい点。野口さんの食卓は、少ない服をおしゃれに着こなすパリジェンヌの食卓版のようです。

週5000円献立成功の秘訣

1 安い肉でも酒、塩、砂糖でうまくなる!

コスパ抜群の鶏胸肉や豚こま切れ肉は、買った日に酒や塩、砂糖で下味をつけておきます。日もちとおいしさがUPし、仕上げの調味もラク。

2 大型の野菜はしまうついでに切っておく

白菜など大型の野菜は、使う料理に合わせて切ってから冷蔵室へ。また、野菜の塩もみをまとめて作るなど、下ごしらえをルーティン化。

3 休みの日は半作り置きでムダはゼロ

例えば、鶏ひき肉の半量はその日に食べる肉だんごに。残りは炒めて後日使うおかずの素に。時間のある休日に下ごしらえしておけば、いたませずムダなし!

土曜日に買った物

特売肉と安くてボリュームがある旬の野菜が、予算を守るキモ!

※価格は購入当時の目安です。購入する店舗や時期によって異なります。

1日目(土)ぶりの照り焼き献立

買い物直後は魚の日!

●ぶりの照り焼き ぶりの切り身4切れ ねぎ1本
●白菜サラダ 白菜1/8株
●鶏皮とにんじんの酢のもの 鶏皮(鶏胸肉からはがした物) 3枚分 にんじん1本
●かきたま汁 卵1個 水菜1/4袋

鶏皮も1食材として、夫&子どもが喜ぶ酢のものに

下ごしらえではがした鶏皮を捨てちゃうなんて、もったいなさすぎる!ゆでて、にんじんとともに甘酸っぱく味つけし、おつまみ兼おかずとして食べるのが野口さん流。

鶏皮とにんじんの酢のもの(4人分)

にんじんはスライサーでせん切りにし、塩少々をふってもみ、水けを絞る。鶏皮はゆでて細く切り、酢大さじ3、砂糖大さじ2、しょうゆ大さじ1を加えて混ぜ、にんじんとあえる。

野菜は「いたみやすさ」を意識して使う

生で食べる葉もの野菜→加熱して食べる葉もの野菜→根菜類というように、あしの早い順に使えば、野菜をムダなくおいしく食べ切れる!

生で食べる葉もの野菜
・サラダ用の白菜・水菜

加熱して食べる葉もの野菜
・白菜・小松菜・ねぎ

根菜類
・にんじん・れんこん・玉ねぎ

2日目(日)ボリューム鶏だんご鍋献立

仕上げのブロッコリーがポイント。

●鶏だんご鍋 鶏ひき肉400g 白菜1/4株 ブロッコリー1/2個 にんじん1/2本 ねぎの白い部分1/2本分 水菜1/4袋 
●れんこんの照り焼き れんこん1節(100g)
●簡単煮豆(半分は水曜日に食べる) 大豆水煮(150g)2袋 にんじん1/2本

いたみやすい鶏ひき肉は、肉だんごを作るついでに半分は炒めておく

大量に買った鶏ひき肉は一気に下味をつけ、半量は小さく丸めて肉だんごに。残りは、スライスしきれなかったにんじんなどと炒めて、週後半に作るオムカレーの具としてストック。

鶏だんご鍋(4人分)

ポリ袋に、鶏ひき肉、ねぎのみじん切り、酒、だししょうゆ、片栗粉各大さじ1、おろししょうが小さじ2、塩、こしょう各少々を入れ、袋ごともみ混ぜる。ブロッコリー以外の野菜をだし汁で加熱し、野菜が柔らかくなったら肉だねの袋の片端を1cm切り、だし汁にしぼり入れる。最後にブロッコリーを加える。

簡単煮豆はべんとうや物たりないときの一品に大活躍

大豆水煮、にんじん、昆布(鶏だんご鍋でだしをとった物)を、水2カップ、しょうゆ、酒、みりん各大さじ2で約10分煮ただけの簡単煮豆。多めに作っておけば、あと一品欲しい!というときやおべんとう作りにもかなり助かります。

3日目(月)チキンカツ献立

あえるだけ副菜で野菜たっぷり。

●チキンカツ 鶏胸肉2枚(700g) 卵1個 水菜1/2袋
●にんじんのラペ にんじん1本
●白菜のコールスロー 白菜1/8株
●ベーコンと小松菜のミルクスープ ベーコン3枚 小松菜1/2わ

迷わず使い切れるから、副菜に使う野菜は1つだけ!

副菜一品にあれこれ野菜を入れるなんて、考えるのも切るのも大変!副菜は野菜1種類で作ると組み合わせる味だけ考えればいいからラク。野菜を半端に残すムダもゼロ!

野菜1つで作るサブおかず

4日目(火)豚肉と白菜のあんかけ献立

困ったときはあんかけが神。

●豚肉と白菜のあんかけ 豚こま切れ肉300g 白菜1/4株
●ゆで卵とブロッコリーのみそグラタン 卵4個 ブロッコリー1/2個 スライスチーズ3枚
●れんこんのごまサラダ れんこん1節(100g)

おかずに迷ったら、とろみをつけてしまえばいい

肉とあり合わせの野菜を炒めてとろみをつけただけの、あんかけ。あつあつでボリュームたっぷりだから、家族みんな大好き。ご飯にかけてもGOOD!

豚肉と白菜のあんかけ(4人分)

豚こま切れ肉、白菜は食べやすい大きさに切り、フライパンにサラダ油適量を中火で熱して豚肉を炒める。肉の色が変わったら白菜を加え、酒大さじ2を回し入れて蒸し焼きにする。だししょうゆ(左を参照)1/2カップ、水1 1/2カップを加えて3~4分煮たら、水溶き片栗粉(片栗粉大さじ1を同量の水で溶いた物)でとろみをつける。

この味も人気!

だししょうゆのかわりに、

ケチャップ、酒、
しょうゆ、砂糖、
酢各大さじ2

を加える。

自家製だれがあれば、「ちょっと一品」「さっと味つけ」がすぐにできる

みそだれやだししょうゆなど自家製だれがあると、ゆでた野菜にかけるだけで手軽に一品できて便利。ゆで卵とゆでたブロッコリーにみそだれをかけてチーズをのせ、オーブントースターで焼けばグラタンに!

自家製だれの作り方

●だししょうゆ
みりん1カップを煮きり、水2カップ、しょうゆ1カップを煮立て、削り節ひとつかみを入れてひと煮立ちさせてこす。

●にんにくじょうゆ
しょうゆ1カップ当たりにんにく3~4かけを入れる。冷蔵室で1カ月くらい漬ける。

●みそだれ
みそ100g、酒、砂糖各大さじ4、しょうゆ大さじ2を小鍋に入れて火にかけ、弱めの中火で混ぜながら4~5分煮る。

5日目(水)鶏胸肉の親子丼献立

週の半ばは疲れもピーク。

●親子丼 鶏胸肉1枚(350g) 卵8個 玉ねぎ1個
●小松菜のおひたし 小松菜1/2わ
●簡単煮豆 日曜日の残り
●ねぎとにんじんのスープ ねぎの白い部分1/2本分 にんじん1/2本

6日目(木)鮭の炊き込みご飯献立

たった2切れでも炊き込めば大満足。

●鮭の炊き込みご飯 塩鮭2切れ
●豚汁 豚こま切れ肉200g 玉ねぎ1個 にんじん1/2本 ねぎの青い部分2本分
●白菜の漬けもの 白菜1/8株
●ねぎおかか納豆 納豆3個 ねぎの白い部分1/2本分

「鮭食べたなぁ」と思える魔法の炊き込みご飯

1人1切れずつ魚の切り身を買う予算がなければ、炊き込みご飯にするべき。塩鮭のうまみが米にしみて、4人で2切れでも大満足!

鮭の炊き込みご飯(4人分)

米3合は水でとぎ、炊飯器に入れる。にんにくじょうゆ大さじ3、酒大さじ1を入れ、水を3合の目盛りまで加えて混ぜる。塩鮭を生のままのせて炊飯し、炊けたら鮭をほぐして混ぜる。

ねぎの青い部分は、豚汁にINして使い切る!

捨ててしまいがちなねぎの青い部分をはじめ、週後半に残った半端野菜は、ざくざく切って豚汁へ。彩り&うまみが増して節約感はナシ。

7日目(金)オムカレー献立

ふわとろ卵とチーズで子ども大歓喜。

●オムカレー 鶏ひき肉400g(日曜日に作っておいたおかずの素) 卵6個 スライスチーズ4枚 ねぎの白い部分1/2本分 
●エリンギのホイル焼き エリンギ1パック ベーコン3枚
●白菜スープ 白菜1/8株

いつものメニューもふわとろ卵を添えるだけで見違える!

1個15円くらいで買える卵は、栄養とボリュームUPの神食材。定番のキーマカレーも、ふわとろのスクランブルエッグをONするだけで、まるで洋食屋さんみたいに。

卵で格上げメニュー

参照:『サンキュ!』2022年2月号「週5000円台献立」より。掲載している情報は2021年12月現在のものです。撮影/上原朋也 取材・文/渡辺ゆき 編集/サンキュ!編集部

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND