プラスチック容器の色移り&におい移りを落とす方法を解説!
2022/02/26
カレーやトマトソース、キムチなど色や香りの強い料理をプラスチック製の保存容器入れておくと、洗っても落ちなくなってしまうことがよくあります。
そこで今回は暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、プラスチック容器の色移りやにおい移りを落とす方法を聞きました。
執筆/監修: 暮らしスタイリスト 河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...
色移り&におい移りを落とすなら、これが効果的!
料理を保存するのに使われるプラスチック容器は、そのまま電子レンジにかけられるものも多く便利です。ただ、カレーやトマトソース、キムチなどの色や香りの強い料理を入れると、洗っても落ちなくなってしまうのが難点。
プラスチックは親油性といい、油になじみやすい性質があります。そのため、油分の多い料理を入れると、色や香りが残りやすくなります。また、プラスチックは使用するうちに、細かい傷がつきます。そこに色や香りが入り込んでしまうことも。
こういった色移りやにおい移りを落とす3つの方法と、やってはいけない方法を紹介します。
漂白剤
最も効果的なのは漂白剤です。漂白剤には塩素系と酸素系があり、いずれも規定量を50℃程度のお湯で薄めて使うと効果的です。塩素系の方が漂白力は高いですが、プラスチックを傷めてしまうこともあるため、よほど汚れがひどいとき以外は避けたほうがいいでしょう。
漂白剤を薄めたお湯を容器に入れて、15~30分程度置きます。30分以上置いても、効果は上がらないので、その時間を目安に洗い流しましょう。なお、塩素系漂白剤は85℃以上のお湯に溶かすと、塩素ガスを大量に発生してしまうため、危険なので、注意してください。
お酢
調味料であるお酢には、浸透・溶解・剥離効果や、消臭作用、抗菌作用があります。お酢を入れたお湯をプラスチック容器に入れて、30分程度置きましょう。汚れに溶け込み、浮かして剥がし、においも消してくれます。
漂白剤よりは効果が低いですが、多くのご家庭に常備されている調味料で、安全性も高いので、使いやすいでしょう。なお、原液のまま入れると、今度はお酢のにおいが残ってしまうことがあるので、薄めて使ってください。
アルコール
コロナ禍以降家庭にも常備されていることが多いアルコール除菌スプレー。アルコールには油を溶かす作用や消臭効果があるため、吹きつけてからキッチンペーパーやふきんなどで拭き取ることで、色やにおいを落とすことができます。
ただし、アルコールは一部のプラスチックを溶かして、容器を傷めてしまうことがあります。アクリルやポリスチレンといった素材が溶けやすいので、気をつけましょう。
メラミンスポンジの使用はNG!
洗剤なしで頑固な汚れが落とせるメラミンスポンジですが、プラスチック容器への使用はおすすめできません。
メラミンスポンジは汚れを削って落とします。プラスチックに使うと、色やにおいが消えるかもしれませんが、容器自体に細かな傷がつき、次に食品を入れたときに、色やにおいがより強く残ってしまう可能性があるので、やめましょう。
ラップやアルミホイルで色やにおいをつけないのも効果的
プラスチック容器は色やにおいだけでなく、汚れも落ちにくく、洗うのが面倒だと思っている人も多いかもしれません。食材を入れる前にラップやアルミホイルを敷いて、直接触れさせないようにするのもひとつの手です。
また、ガラス製やステンレス製の容器であれば、色やにおいが移りにくく、汚れも落ちやすいです。ベタベタとした粘度の高いもの、油分が多いものを入れるときだけは、そういった容器を利用してみてもいいでしょう。
◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。